Lily of the valley

☆ある出会い☆彡


先生との出会いがありました。

一人はピアノの先生で、もう一人はバレエの先生でした。ピアノでは
ほんとうにはじめにテクニックをきちんと学ばなかったためにとても、
苦労しましたし、それ以外でも、先生の考えられない行為に傷ついた
ことも多々ありました。心無い言葉や、行為や。
 なかなか、ほめないし、みとめないし、とても、面倒見がいいけど、
とても、身勝手な方、ぼそぼそ話されて何を言っているかわからなくて、
うまくできないと、怒られたりいろいろありました。

けれど、最後に出会った先生はほかの誰とも違っていました。
 とても、温かみのある表情、受け入れられていると言う安心感。
ほんとうに丁寧になにかをつかむまで、レッスンしてくださいました。
だから、はじめのころは2時間なんて当たり前でした。 そして、
自分でも気がつかずにいた、そしてそれまでだれもいっててくれたことの
ない、私の手のよい部分や特徴を教えてくれました。 よい音がでそうだ
といってくれ、ほんとによい音がだせるように教えてくれました。
大切なのは姿勢、自由に弾けるためのテクニックだと教えてくれました。
よいものは惜しまず教えてくれましたし、
 音楽も、人間も興味をもって愛してくれる人でした。

たしかに、高額な楽器をポーンと置く場所も考えずに買ってしまうような
ところもありましたが。 でも、お金がなくても、がんばってドイツで
10年勉強された方で、あるとき、ほんとうになけなしの500円を街頭募金に
寄付したら、ほかの人は1000円なのにというようなことをいわれ、
とても傷ついておられたようでした。その先生のおかげで、
私は安心してピアノを弾き、また、自分に価値があると思えるようになりました。
今でもとても、感謝しています。

もうひとり、バレエの先生は、バレエのことでとても傷ついて、
とても怒っていた時期に出会いました。半分やけになっていてそれまでは
その先生のレッスン
は恐れ多くて受けられないと思っていたのですが、思い切って出たとき、
バーレッスンをしていたときに私のところにきてくれ、背中をかるく
たたき、”怒っている背中をしちゃだめっ”といってくださったのです。

(紙面では表しきれませんが、そこに先生の切実な感情を感じました。)

そのときはっとしました。あ、踊りにいやな気持ちをぶつけては
いけないのだった、怒っている気持ちでやけになってレッスンをするのは
やめようと。 そのとき、先生には私の心がわかったのだし、
先生のバレエを人への愛情がそうやって見ず知らずの私の所へわざわざ
やってきて、いってくれたのだとわかりました。

今でもとくにこの二人のおかげで、つらいときも希望を持つことが
できます。大切なのは、誠実さと愛情なのかな、

芸術も大切ですが、それをより魅力的なものにするためにも、もうひとつ
ふたつ大切なことがあることも大切かなと思います。 友達とか、
家族とか、ほかの趣味とか。
それが幅を広げるんだと思います。

ことば、それはほんとうに時には命をもたらし、ときには死をもたらす
もの
 人を生かす言葉を言える人になっていきたいな。

先生方、ありがとうございます!わたしはたすけられました。
ほんとうに。
きっと、おふたりはいつまでも、
芸術と人とを愛していかれることでしょう。

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