ゆりママのヒミツ

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基礎体温



毎朝、目が覚めて身体を起こす、その前に基礎体温(水銀計を口中に入れて計る)を計り記録する。排卵日を予測(記録したグラフを見て医師が予測する)して誘発剤を服用する。

きちんとした排卵のある人のグラフは高温期と低温期に分かれるのでそこから排卵日を予測できるのだが、私はその排卵があるのかないのか判断のしにくいグラフで卵巣、子宮、ホルモンバランスのどれにも問題があるらしい。

数ヶ月毎に薬の量がふえたが、結果はおもわしくなかった。1年程が過ぎて医師がこう言った。
「約1年経過を見てきましたが、効果が現れてこないですね。不妊治療の専門医を紹介しますがいかがですか?」
 私はあの罵声を浴びせられて以来、傷ついた心をこの医師によって本当に救っていただいた。親身になって話しを聞いてもらった。今でも心から感謝している。 

 *私の体験は今から十数年前の話で現在は医療技術も不妊治療の環境も変化しています。本来なら最初から専門医で不妊の原因を突き止めるべくあらゆる検査をするのが妥当ですが当時は前述のとおり普通の産婦人科で治療をはじめる人も多かったのです。*  



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