●○● Cohaku`s room ●○●

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 真相心理...






     【真相心理あなたの理解】





「やっと・・・やっと会えた。」
深い森の綺麗な湖の辺、対に2人の人間が立っている。
1人は青くて長い髪の女性。
もう1人は短い金髪の青年。
少年が口を開いた。
「あなたは・・確かルナ。月の域の姫君。」
「はい。」
ルナと呼ばれた姫は優しく微笑みかけながら続けた。
「・・・覚えていますか、あの日のことを。」

ルナと少年は魔界人である。
魔界は11の域、つまり国に分けられている。
ルナの治める月の域とは、魔界の中で1、2を争う発展都市である。

昔、月の域の王宮に侵略者が現れた。

「この地を我々に渡せっ!」
「月の域の者は直ちに立ち去れ!!」
(・・・月の域はここで、終わりか。)
ルナが捕まり、そして絶大な魔力を持つ魔術師も歯が立たず捕まった。
月の域の民も次々に捕まっていき、もう手も足も出ない。
月の歴史はここで終わる・・・そう誰もが思った。
 ――――しかし、その時王宮に1人の少年が。
「人命を危険にさらすっていうのは感心しないね。」

「なっ、何だお前!ガキは引っ込んでろっ!」
「失礼な人だね。大人なら大人らしくもっと知的な行動をとって欲しいものだ。」
いきなり王宮に現れた金髪の少年は、ルナ達を人質にとっていた数名に向かって冷たく言い放った。
そして聞き取れないくらいの小さな声でテレポーテーションと言った。
すると侵略者達はどこかへすっと消えてしまった。
「度重なる失礼な言動と行動、申し訳がたちません。同じ域の種としてここに詫びます。」
ルナは目の前で起きた一瞬の出来事に唖然としていた。
「怪我はありませんか、姫君。」
「えっ・・・あ、えぇ。ありがとうございます。」
「とんでもありません。これは俺の責任でもあるんです。」
「・・・?」
再びルナは唖然とした。少年の言っている言葉の意味がよく理解できなかった。
しかし、その様子を気にすることはなく少年はにこっと愛想よく笑いかけると
王宮の出口へと歩き始めた。
ルナは慌てて男に聞く。
「あの、あなたのお名前は・・・っ!」
少年は立ち止まることはなく、少し後ろを向いて言った。
「魔神。」

「覚えています。」
「私はあの日からずっとあなたを探していました。何故こんなところにいるのですか。」
ルナは今にも泣き出しそうな、悲しそうな顔で相手に聞いた。
青年は表情を変えずに冷たく言った。
「俺はここが好きなんです。この人間界と人間達が。だから守りたい。それだけです。」
「あなたはっ・・・魔界にいるべき人、必要な人なんです・・・。
  お願いです。どうか太陽の域の王の位に就いて魔界をっ」
「その話は、遠慮します。」
青年ははっきりそう言うと、湖に背を向けて森の入り口へと進み始めた。
どんどん青年の影が小さくなっていく。
ルナは涙を堪え最後の力を振り絞る、というように言った。
「何故ですか!どうしてですか!?これ以上名誉なことなんてないのに・・・っ!」
青年は立ち止まり振り向いた。そして初めて顔を変えた。
 ――――悲しい顔に。
「あなたも、そして誰も。本当の俺を受け入れないと思うから。」
男はまた進みだした。一歩一歩が重かった。
何かを思い出し、荷を背負っているような姿に見えた。
ルナが青年の言った言葉の意味を考えていると、青年はパッと湖のルナの方を再び振り向き、
「それともう1つ。・・・笑っていた方が素敵ですよ、姫君。」
にこっと愛想よく笑いかけると、向きを直し足早に森を出て行った。
「本当に、上手ですね・・・何も変わってなどいません。」
湖に残ったルナは1人、水面に写る満月を見て
あの日をもう一度観ることにした。















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フレイの短編。
昔昔のお話です。((何

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