●○● Ｃｏｈａｋｕ`ｓ　room ●○●

　暁と僕と僕

　　　　　【暁と僕と僕】

夜明け前、時間で言うと６時頃になる。
皆さんはまだ夢の中？それとももうお目覚めで？？
あ、何かお気に障りましたか？
夢の中でもお目覚めでもどちらでも構いませんよ

起きている方はもう済んでいるというだけのことですから。

「こんばんわ僕、気分はいかが？」
「おはようというのが普通なんだよ僕、気分はとてもいいね。」

部屋の真中にベッドがある。そこには僕が眠っている。
その僕をはさんで２人の僕が立っているんだ。

昨日の僕と、今日の僕。

これから何が始まるのかって？それは記憶の伝達。
昨日の僕の記憶を今日の僕に語り聞かせるのさ。
”今日僕はＯＯ君とケンカしてとてもへこんでいるんだ”
とかね。小さなことだけれどこれがとても大事なんだ。

たまに面倒くさがりな僕ができてしまってね
この記憶の伝達を手抜きすることがある。
例えば”１００円を落としてショックだった”ということ。
伝えないわけではないんだ。
ただ、ちょっと手抜きをするの。
普通の僕なら
”今日僕は１００円を落としてね、僕にとっては大事なお小遣いだったからとてもショックだったんだ”
と、こう伝えるわけ。
そうすると次の日もこの１００円だま事件を引きずることになる。
でも面倒くさがりな僕は
”今日僕は１００円を落としちゃったんだ。”
と、こう伝える。
これだとあんまりショックだったって感じがしないでしょ？
まぁ、これが助かるときもある。ね。

逆に几帳面で真面目な僕ができるときもある。
傷ついたこと、そこまででもないことでも丁寧に言い聞かせてしまう。
どちらかというと、こちらの方が厄介だよね。

おや、説明しているうちに記憶の伝達が終わったみたい。
そういえば僕はいつの僕なんだろう・・・

まぁ、いいかな？

さて、もう６時だ。
今日の僕がお目覚めだよ。

それでは、またあう日まで。

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