●○● Cohaku`s room ●○●

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 涙。否...





     【涙。否、優しさ。】




  唐突に頬を何かが伝った。
  それは私の小さな涙だった。

  何故だろう。

  悲しくなんてないのに、寂しくなんてないのに。
  涙を流す理由なんてないのに。

  これも反動なんだろうか。
  いつも笑顔でいるその反動。
  人前で涙なんて、本当の、気持ちのこもった涙なんて流したりはしない。

  人の為に喜んだり、悲しんだり。
  そんな優しい涙なんて流したりはしない。

  その反動。

  使われずに、溜まっていく優しさが
  ひとりのときに涙となって溢れ出す。

  拭っても拭っても止まることのない
  澄んだ暖かい涙。
  とても小さくて、綺麗な涙。

  こんな私でも
  この涙を
  誰かの為に使うことが出来ますか。

  唐突に何かが頬を伝った。
  それは私の小さな涙だった。
  とても小さくて、綺麗で、澄んでいる暖かい涙。
  否、
  とても小さくて、綺麗で、澄んでいる暖かい

  優しさ。















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