●○● Cohaku`s room ●○●

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 虚像の...




     【虚像の身体と実像の魂】





君に近付きたくて
君に接したくて
精一杯僕は手を伸ばす

その途端僕の手は透けてなくなってしまう。

これ以上君には近づけない。

近付くことができない。

ただひたすら
僕は君の美しい横顔を眺めていることしかできない。
せめて言葉だけでも交わしたい。
そう思って大声を出す

無論君には届かない。

右手を強く握る。
自分の爪が自分の手のひらを傷つけた。

痛みなんかない。

もともとないものなのかもしれない。
僕のこの右手も左手も。
君に手を伸ばすずっと前から

ないものだったのかもしれない。

何もかもがないものだったのかもしれない。

けれど、

そんな僕が君に手を伸ばした

心は
心だけは

あったのかもしれない。


















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