夕凪の館 -鳳凰館-<別館>

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円舞曲 ~第一章~


「知ってる知ってる~。佐々木君が犯人を見たんでしょ?」
「そうらしいけど犯人はまだ分かってないんだって。」
「分かってないの?佐々木君が見たんじゃないの?」

a.m8:00。
翌日の学園では事件についての噂話が飛び交っていた。
殺害された生徒のこと、犯人像の予想、尾ひれ背びれのつきまくった噂が朝の学園を支配していた。
どこから聞いてきたのか警察の調査状況まで知っている者も少なくなかった。

「佐々木の話か?あいつショック状態で記憶を無くしてるんだってさ。」
「あぁ~!堤君だぁ~。」
「おはよう。なんか凄い事になってるな。」

女子の会話に割り込んできたのは3年5組の堤 将太(つつみしょうた)。
野球部主将でエースというスポーツマン。女子からの人気も上々な男である。

「佐々木君記憶障害なの?」
「あぁ。よっぽどグロかったんだろうな。じゃ、俺教室に行くわ。」
「うん。じゃあねぇ。あっ、でも教室には入れないんじゃない?」
「大丈夫。警察とかの話を聞きに行くだけだから。じゃな。」

堤はそういうと5組の教室に向かっていった。

…同時刻。
椿は未だ寮すら出ていなかった。
『ねぇ、椿。学校には行かないの?』
「誰のせいで人殺しになったと思ってるのよ!」
椿は目に涙をためながら鏡に向かってわめいた。
樹と椿の会話方法は鏡を使う。
鏡に映った椿を樹として話せるのだ。
鏡がなくても話せるものの気分が乗らないので鏡を使っているのだ。
『だからぁ、私たち二人のせいだって。椿が嫌ったから私が殺ったんじゃない』
樹は椿のわめきを平然と返す。
「嫌ってても殺してって頼んだ覚えはないわ!」
『…屁理屈。一心同体なんだもの、仕方ないわ』
「……もう話しかけないで。貴方とは話したくない。」
『貴方じゃなくて“樹”。名前で呼ばないと失礼よ?』
「…………………。」
『返事をくれないなら血まみれの制服来て学園に行くわよ?』
「ダメ!!!学園に行けるわけないじゃない。警察だって来てるのに…。」
『…弱虫。ま、いいわ。行かない方が不審がられるんじゃない?』
「そ、そうかもしれないけど…。第一制服がダメじゃない!」
『…少なくとも椿の隣にある制服は新品同様に見えるわね』
「あ、あれ…?」
確かに椿の隣には血まみれの制服ではなく綺麗な制服がおいてあった。
『私をなめないでよ。あれ位の汚れなら簡単に消せるわよ』
「そ、そうなの…?制服が綺麗なら学園に行けるわね。」
『…思った以上に大丈夫そうね。椿が昨日放心状態になったときはどうなるかと思ったけど』
「…大丈夫じゃないわよ。ただ私じゃなくて樹がやったんだって考えるようにしたの。」
『だから同罪だって言ってるのに…。ま、いいわ。またあんなことになったら困るしね』
「ま、またやるの?」
『椿がまた考えたら私の“邪”が目覚めるから。考えない事ね』
「う…、分かった…。」
『私だって殺したいわけじゃないもの。考えないでほしいわ』
樹は少し悲しそうな顔をしながら言った。
『さっ、学園に行きましょう』
「う、うん。」

椿は樹にせかされながらも準備を済ませ部屋を飛び出した。





はい、続きです。
なんかむちゃくちゃになってきてなぁ。
こりゃ失敗かもねぇ^^;

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