20160125身近な健康のバロメーター『血圧』
Last update 20160124
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2016年 1月25日 ≪主治医が見つかる診療所≫より
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★ ★ ★ ★ ★ 突然死を徹底予防！血圧の新常識SP ★ ★ ★ ★ ★
身近な健康のバロメーター『血圧』
がんや肺炎で、突然死というのはまず無い！！いわゆる 突然死というのは「血管」「血圧」絡
みの病気 だそうです。
平成２５年の厚労省の人口動態調査による日本人の死因は、がん（２８．９％）心疾患+脳血
管性疾患（２４．５％）肺炎（９．４％）その他（３７．２％）と、死因の4分の1近くを占
める心疾患や脳血管性疾患など、血管の病気の大きな原因の一つが 『高血圧』 。
町民に血圧の大切さを指導したところ、血管の病気による死亡率が、3分の１までに減少した町
を発見！この健康な町を作った重要なキーワードが 『家庭血圧』
「高血圧治療ガイドライン２０１４」では、病院で測る血圧と、家で測る血圧の数値に違いが
あった場合は、「家庭血圧」を優先すると新たに記載された。
高血圧が引き金になる突然死を防ぐ家庭血圧が、なぜ大切か？そして、隠れた高血圧や血圧の
測り方の落とし穴など、血圧の新常識を続々紹介！
突然死を防ぐ！血圧の新常識
自分の血圧を知っておくことはとても大事！番組の調べで、家に血圧計のある人が５０％、し
かし、家に血圧計がある無しに関わらず、家で測っていない人が７５％という結果に！
日本高血圧学会によると、高血圧の患者数は推定で日本人の３人に1人に当たる４３００万
人、その内、凡そ２０００万人が、自分が高血圧だとは分かっていないと推測されているのだ
そうです。
そんな高血圧を放置すると、突然死だけでなく、自覚症状のない高血圧を放置して、足切断の
危機に！血管のバイパス手術により、足の切断は免れた。
この足切断の危機の原因は、高血圧を長年放置したための 『動脈硬化』
【血圧脈波検査】
手足の血圧の比較などによって、動脈硬化を調べることができる
■突然死を防ぐ！血圧の新常識『家庭血圧』
家庭血圧を測るだけ！健康で長生きする方法
家庭血圧 ⇒ いわゆる突然死というのは、脳の血管、心筋梗塞、動脈瘤など、たいてい血圧
が関与している。がんや肺炎で突然死はまずない！
突然死は、血管、血圧絡みの病気で、それを予防する意味でも、自分の普段の血圧を知ること
は非常に大事だそうです。
病院できちんと循環器のプロが、正しい血圧計で、正確に測るのも大事ですが、病院のような
緊張する場所じゃない、家で測る血圧のこと！
病院で測る血圧より、家庭血圧の方を重視していこうという方向に変わってきた。
家庭で測定する「家庭血圧」が、なぜ大切なのか？
町ぐるみで血圧に関して「ある事」を行い、血管の病気による死亡率が約3分の１に減ったあ
る町。２００９年に早池峯神楽がユネスコの無形文化遺産に登録された、岩手県花巻市大迫町
（オオハサママチ）。この町ぐるみで行ったある事とは？
この大迫町で、昭和６１年に家庭血圧を測るように指導開始した結果、１年間に死亡した人の
割合は、年々減少、特に何も行わなかった近隣の町の死亡率が増える中、大迫町では１割ほど
も減らすことに成功したのです。
では、現在、大迫町の人は、どれくらい家庭血圧を測っているのかというと、町民の８割以上
が測定！これほど多くの人が測っているのは、昭和６１年より血圧計を希望者全員に貸し出し、
毎日家で血圧を測り、その値を記録するように指導。
高血圧を専門とする循環器内科医
東北大学大学院 教授 今井 潤 医師
大迫町は、岩手県の中でも昔から脳卒中による死亡者数が多く、これをどう改善するか長年の
課題でした。
当時の大迫病院の院長から相談を受けた今井医師は、町内の住民に血圧計を配り、毎日血圧を
測ってもらうことにより、町民の健康意識を高めるという提案に、行政や医療機器メーカーも
協力し、昭和６１年より町の希望者全員に血圧計を貸し出し、その数値を研究する大迫研究と
いうプロジェクトが始まったのだそうです。
住民の家庭血圧の測定開始から３０年、約１万５０００人を計測、その結果、血圧の新発見
が！！元保健師の話によると、血圧を病院で測る値と、家庭で測る値が違う！
これには理由があって、外来の血圧と家庭血圧は、そもそも違うもので、多くの場合、外来血
圧は家庭血圧に比べて高い。その現象を「白衣現象」といい、緊張により血圧が上がってしま
うから。
もう一つ、新たに判明したことが、家庭血圧の方がより重要な血圧であること。
将来、脳卒中を起こすか、心臓病を起こすかといった事を予測する能力が、家庭血圧の方が検
診時や外来の血圧よりずっと高い。
それを世界で初めて公にしたのが大迫研究。大迫の家庭血圧測定事業の結果であった。
比較的高く出てしまう診察室での血圧より、家庭でリラックスして測れる家庭血圧の方が、体
の状態が正しく分かるため、将来の病気の予防に大きく役立つ。
実際に大迫町では、家庭血圧が住民の間に広く浸透したお蔭で、住民の健康意識が高まるなど
した結果、脳卒中や心筋梗塞などの血管の病気による死亡率が３分の１程度まで減少。
家庭血圧の測定でどんな変化があったのか？
皆さん家庭血圧の測定で、自分の体調が客観的に分かるようになった。
もしもの時の救いとなる、家庭血圧の大切さとは？
毎日、家庭血圧を測ることで、自分の体の状態が分かり、病気予防に繋がる。
家庭血圧を測ることにより、住民の方の健康状態はどのように変わっていったかというと、
地域住民の血圧が、少しずつ下がってきたそうで、血圧を測ることからスタートして、自分の
健康意識が非常に高まるということに！
家庭血圧を調べる事により、何が分かってきたのか？
診察室血圧と家庭血圧の測定値から、
日本高血圧学会が血圧のタイプを４つに分類したグラフで
どちらも上の方の血圧の数値
診察室血圧の方が高くなる傾向があるため、家庭血圧と基準値が違う。
このグラフの中で、最もリスクが高いといわれる 『仮面高血圧』
仮面高血圧とは、家庭血圧が高いが、診察室血圧は低い場合、医師が気付けないため、最も危
険といわれている。
この仮面高血圧は、自覚症状が無く、知らず知らずに動脈硬化が進行するため、血管の病気に
なる確率が、２～３倍も高いといわれているそうです。
一日における血圧の変動の中で、特に気を付けるべきポイントがあって、家庭血圧を測るうえ
でも、非常に重要とされ、仮面高血圧の大きな原因の一つといわれるのが 『早朝高血圧』
早朝高血圧とは、仮面高血圧の一種で、朝だけ血圧が上がるため、家庭血圧を測らなければ見
つけられない。早朝というのは、自律神経の嵐の時間帯といわれていて、朝、起床直後は、自
律神経が活発になることで、血栓が出来やすくなり、血管も詰まりやすくなる。
早朝血圧、早朝高血圧とも、非常に注目されているそうです。
早朝高血圧の場合、起床直後の血液は、血栓が出来やすい状態になっていて、そのため、早朝
高血圧の人にとって、朝は突然死を起こしやすい非常に危険な時間帯だそうです。
家庭血圧を測るのに大切なことが、 “正しい方法で測ること”
家庭血圧の正しい測り方（腕に巻く上腕式血圧計の場合）
・血管を圧迫させないよう、服の袖はたくし上げない
・薄手のものなら、服の上からカフ（腕に巻く部分）を巻いてよい
・この時、管が腕の内側の中心にくるように調整し、絞める強さは指が１～２本入る程度がよい
【家庭血圧の測定方法】
１．朝と夜に２回ずつ測る
２．朝は起床時１時間以内、トイレの後、朝食前に行う
３．椅子に座ってから、１～２分間安静にする
４．測定中は、会話をしたり、足を組んだりしない
５．服はたくし上げない、薄手なら服の上からでも大丈夫
６．カフ（腕に巻く部分）は、心臓と同じ高さ
７．２回測定して、平均値を記録する
番組主治医の秋津先生から血圧の薬についての注意点
家庭で血圧を測ることは非常に大事ですが、特に薬を飲んでいる方が、
家で血圧を測って低いからといって、勝手に薬を止めないこと！
家で血圧を測って高いからといって、勝手に自分で薬を増やさないこと！
それは非常に危険ですから、そのデータを持って自分の主治医の先生に見せて、相談してから
薬は 調節すること！ 自己調節は、絶対にダメ！！ だそうです。
本日のポイント！
高血圧の中でも、最も危険なのは、医師も本人も気付いていないために放置されて
しまう仮面高血圧です。その仮面高血圧を発見するには、毎日、正しい方法で家庭
血圧を測ることが、非常に有効である。
家庭に常備したい
★「血圧計」を探す≫
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身近な健康のバロメーター『血圧』
がんや肺炎で、突然死というのはまず無い！！いわゆる 突然死というのは「血管」「血圧」絡
みの病気 だそうです。
平成２５年の厚労省の人口動態調査による日本人の死因は、がん（２８．９％）心疾患+脳血
管性疾患（２４．５％）肺炎（９．４％）その他（３７．２％）と、死因の4分の1近くを占
める心疾患や脳血管性疾患など、血管の病気の大きな原因の一つが 『高血圧』 。
町民に血圧の大切さを指導したところ、血管の病気による死亡率が、3分の１までに減少した町
を発見！この健康な町を作った重要なキーワードが 『家庭血圧』
「高血圧治療ガイドライン２０１４」では、病院で測る血圧と、家で測る血圧の数値に違いが
あった場合は、「家庭血圧」を優先すると新たに記載された。
高血圧が引き金になる突然死を防ぐ家庭血圧が、なぜ大切か？そして、隠れた高血圧や血圧の
測り方の落とし穴など、血圧の新常識を続々紹介！
突然死を防ぐ！血圧の新常識
自分の血圧を知っておくことはとても大事！番組の調べで、家に血圧計のある人が５０％、し
かし、家に血圧計がある無しに関わらず、家で測っていない人が７５％という結果に！
日本高血圧学会によると、高血圧の患者数は推定で日本人の３人に1人に当たる４３００万
人、その内、凡そ２０００万人が、自分が高血圧だとは分かっていないと推測されているのだ
そうです。
そんな高血圧を放置すると、突然死だけでなく、自覚症状のない高血圧を放置して、足切断の
危機に！血管のバイパス手術により、足の切断は免れた。
この足切断の危機の原因は、高血圧を長年放置したための 『動脈硬化』
【血圧脈波検査】
手足の血圧の比較などによって、動脈硬化を調べることができる
■突然死を防ぐ！血圧の新常識『家庭血圧』
家庭血圧を測るだけ！健康で長生きする方法
家庭血圧 ⇒ いわゆる突然死というのは、脳の血管、心筋梗塞、動脈瘤など、たいてい血圧
が関与している。がんや肺炎で突然死はまずない！
突然死は、血管、血圧絡みの病気で、それを予防する意味でも、自分の普段の血圧を知ること
は非常に大事だそうです。
病院できちんと循環器のプロが、正しい血圧計で、正確に測るのも大事ですが、病院のような
緊張する場所じゃない、家で測る血圧のこと！
病院で測る血圧より、家庭血圧の方を重視していこうという方向に変わってきた。
家庭で測定する「家庭血圧」が、なぜ大切なのか？
町ぐるみで血圧に関して「ある事」を行い、血管の病気による死亡率が約3分の１に減ったあ
る町。２００９年に早池峯神楽がユネスコの無形文化遺産に登録された、岩手県花巻市大迫町
（オオハサママチ）。この町ぐるみで行ったある事とは？
この大迫町で、昭和６１年に家庭血圧を測るように指導開始した結果、１年間に死亡した人の
割合は、年々減少、特に何も行わなかった近隣の町の死亡率が増える中、大迫町では１割ほど
も減らすことに成功したのです。
では、現在、大迫町の人は、どれくらい家庭血圧を測っているのかというと、町民の８割以上
が測定！これほど多くの人が測っているのは、昭和６１年より血圧計を希望者全員に貸し出し、
毎日家で血圧を測り、その値を記録するように指導。
高血圧を専門とする循環器内科医
東北大学大学院 教授 今井 潤 医師
大迫町は、岩手県の中でも昔から脳卒中による死亡者数が多く、これをどう改善するか長年の
課題でした。
当時の大迫病院の院長から相談を受けた今井医師は、町内の住民に血圧計を配り、毎日血圧を
測ってもらうことにより、町民の健康意識を高めるという提案に、行政や医療機器メーカーも
協力し、昭和６１年より町の希望者全員に血圧計を貸し出し、その数値を研究する大迫研究と
いうプロジェクトが始まったのだそうです。
住民の家庭血圧の測定開始から３０年、約１万５０００人を計測、その結果、血圧の新発見
が！！元保健師の話によると、血圧を病院で測る値と、家庭で測る値が違う！
これには理由があって、外来の血圧と家庭血圧は、そもそも違うもので、多くの場合、外来血
圧は家庭血圧に比べて高い。その現象を「白衣現象」といい、緊張により血圧が上がってしま
うから。
もう一つ、新たに判明したことが、家庭血圧の方がより重要な血圧であること。
将来、脳卒中を起こすか、心臓病を起こすかといった事を予測する能力が、家庭血圧の方が検
診時や外来の血圧よりずっと高い。
それを世界で初めて公にしたのが大迫研究。大迫の家庭血圧測定事業の結果であった。
比較的高く出てしまう診察室での血圧より、家庭でリラックスして測れる家庭血圧の方が、体
の状態が正しく分かるため、将来の病気の予防に大きく役立つ。
実際に大迫町では、家庭血圧が住民の間に広く浸透したお蔭で、住民の健康意識が高まるなど
した結果、脳卒中や心筋梗塞などの血管の病気による死亡率が３分の１程度まで減少。
家庭血圧の測定でどんな変化があったのか？
皆さん家庭血圧の測定で、自分の体調が客観的に分かるようになった。
もしもの時の救いとなる、家庭血圧の大切さとは？
毎日、家庭血圧を測ることで、自分の体の状態が分かり、病気予防に繋がる。
家庭血圧を測ることにより、住民の方の健康状態はどのように変わっていったかというと、
地域住民の血圧が、少しずつ下がってきたそうで、血圧を測ることからスタートして、自分の
健康意識が非常に高まるということに！
家庭血圧を調べる事により、何が分かってきたのか？
診察室血圧と家庭血圧の測定値から、
日本高血圧学会が血圧のタイプを４つに分類したグラフで
どちらも上の方の血圧の数値
診察室血圧の方が高くなる傾向があるため、家庭血圧と基準値が違う。
このグラフの中で、最もリスクが高いといわれる 『仮面高血圧』
仮面高血圧とは、家庭血圧が高いが、診察室血圧は低い場合、医師が気付けないため、最も危
険といわれている。
この仮面高血圧は、自覚症状が無く、知らず知らずに動脈硬化が進行するため、血管の病気に
なる確率が、２～３倍も高いといわれているそうです。
一日における血圧の変動の中で、特に気を付けるべきポイントがあって、家庭血圧を測るうえ
でも、非常に重要とされ、仮面高血圧の大きな原因の一つといわれるのが 『早朝高血圧』
早朝高血圧とは、仮面高血圧の一種で、朝だけ血圧が上がるため、家庭血圧を測らなければ見
つけられない。早朝というのは、自律神経の嵐の時間帯といわれていて、朝、起床直後は、自
律神経が活発になることで、血栓が出来やすくなり、血管も詰まりやすくなる。
早朝血圧、早朝高血圧とも、非常に注目されているそうです。
早朝高血圧の場合、起床直後の血液は、血栓が出来やすい状態になっていて、そのため、早朝
高血圧の人にとって、朝は突然死を起こしやすい非常に危険な時間帯だそうです。
家庭血圧を測るのに大切なことが、 “正しい方法で測ること”
家庭血圧の正しい測り方（腕に巻く上腕式血圧計の場合）
・血管を圧迫させないよう、服の袖はたくし上げない
・薄手のものなら、服の上からカフ（腕に巻く部分）を巻いてよい
・この時、管が腕の内側の中心にくるように調整し、絞める強さは指が１～２本入る程度がよい
【家庭血圧の測定方法】
１．朝と夜に２回ずつ測る
２．朝は起床時１時間以内、トイレの後、朝食前に行う
３．椅子に座ってから、１～２分間安静にする
４．測定中は、会話をしたり、足を組んだりしない
５．服はたくし上げない、薄手なら服の上からでも大丈夫
６．カフ（腕に巻く部分）は、心臓と同じ高さ
７．２回測定して、平均値を記録する
番組主治医の秋津先生から血圧の薬についての注意点
家庭で血圧を測ることは非常に大事ですが、特に薬を飲んでいる方が、
家で血圧を測って低いからといって、勝手に薬を止めないこと！
家で血圧を測って高いからといって、勝手に自分で薬を増やさないこと！
それは非常に危険ですから、そのデータを持って自分の主治医の先生に見せて、相談してから
薬は 調節すること！ 自己調節は、絶対にダメ！！ だそうです。
本日のポイント！
高血圧の中でも、最も危険なのは、医師も本人も気付いていないために放置されて
しまう仮面高血圧です。その仮面高血圧を発見するには、毎日、正しい方法で家庭
血圧を測ることが、非常に有効である。
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