ゆずはかあちゃんの独り言

ゆずはかあちゃんの独り言

闘病記5



父は・・・ちょっと元気になったり悪くなったり、熱が出たり。痰が出続けているようで辛そう。でも自力で痰を出しています。

体力を消耗するけれど痰が自力で出せなくなったら、どうしようも出来なくなってしまうので頑張ってもらうしかありません。

トイレに自分で行くことにすごい拘りを持っているので、その気持ちがあるうちは大丈夫だと思っています。

看護婦さんに「もう死ぬかもな・・」とか突然ふっと言ったりするそうです。

気持ちが暗くなっていると忠告を受けたので、私やゆう君はいつも以上に、元気に明るくしてるんだけど・・

私やゆう君の前では元気な姿を見せたいのか、とっても無理して居るのがひしひしと伝わってきて。

30分もすると「帰りなさい」と言われてしまいます。私達が帰った後はすぐに寝てしまっているみたいです。疲れるのかな。

私には弱い姿を見せてもいいんだよ・・・お父さん。



2004年02月26日

父の抗癌剤は効果がなかった。効かなかった。

父に外出の誘いをかけてみた。「1階まで行くのが辛い」との返事。「車椅子で行く?」と聞いたら「みっともないで嫌だ。」

あんなに病院からの脱走が好きで、病院も呆れる位に外出してたのに。もう、自宅の隣のこの部屋には帰ってこないのかな。

あと1ヶ月で60歳の誕生日。家で過ごせたらいいね。毎日ちゃんと何があっても病院に行くからね。2日間寂しかったね、ごめんね。

すごく頑張ってる父には「頑張って!」とは言えない。何も言えないから・・笑顔でいる私。



2004年02月27日

昨日は仕事が終わってダッシュで父の所に行ったら、「ゆっくりしていけ~」の父の一言で面会時間ギリギリの8時まで家に帰れなかった。

家に着いたら8時半。行く前におにぎりとか軽く食べさせるけど・・・帰宅してからゆう君のちゃんとした晩御飯。

父に「帰れ~!」と言われた事はたくさんあるけど、「ゆっくり・・・」とはめったに言われないし、
2日間行けなかったてのも引っかかって長居しました。

8時までの面会。普段はが仕事終わって、急いでいっても6時過ぎにしか病院に着けないからね。
明日は元気な父に会えるかな?



2004年02月29日

父は本当に頑張った1ヶ月でした。「このまま死ぬのかな・・・」と父が言う位、辛かった1ヶ月でした。

気管支の関係でステロイドを使って、顔が浮腫んでいるのに・・その顔はふっくらとした昔の父の顔に見えます。

今月は免許の書き換えなのに「もう乗れないからいいわ。」と言ったけれど、
「いつでも書き換えには車に乗せて行くからね」と言いました。

ぱっと見た目はふっくらとして元気になった様な父。会話も咳で途切れがちだけどゆっくり話そうね。

血痰が出て毎日辛いよね。よく頑張ってると思う。



2004年03月01日

父がパワーアップ~!今日はかなり体調がよかったらしくて「1階の売店まで行けたぞ!」と言われた。嬉しいヾ(*^▽^*)〃

このままでは終わらないと確信してた~なんて今更になって言ってみる( ̄∇ ̄*)ゞ

「売店で何を買ってきたの?」と聞いたら・・・ゆう君のお菓子と私へのインスタントコーヒーだった。さっそくコーヒーを作って飲んだ。

おいしかった~~~嬉しかった。仕事の疲れも、病院に通うしんどさも吹っ飛びました。今日の疲れが明日、出ないことを祈ってます。

呼吸の関係で「退院は絶対に無理!」と先生に言われてるけど、今日の父の様子は「退院したい~~~!」って感じでした。

食べれない事だけなら家でも対応できるけれど、呼吸の管理は難しい。痰の吸引だけでは無理な状態の父。

気管支の拡張する薬を使って、吸入もして何とか痰が詰まる発作みたいなのを回避している父。

ステロイドもなしではダメらしい。外出だけでもいいから許可をもらって家に連れて来たいと改めて思っている。



2004年03月02日  タキソテール使用へ

2月に食道癌にも認可が下りた抗癌剤。父に来週から投与が始まる。

認可が下りてから気になっていたが、父が使う事になるとは・・・。副作用が出たらそこで中止。

頭髪が抜けたり、手がしびれたりと今までにない副作用の説明もあった。今まで以上に神経質に殺菌してから病室に行かなくては

。効く可能性は10%。父ならその10%に入るだろう。少しでも効いて呼吸が楽になって欲しい。

来週からまた戦争が始まる。抗癌剤が始まると嫌味タラタラ・・の父がやってくる



2004年03月03日

父は抗癌剤に備えて、かなりの栄養を点滴されてます。昨夜は痰が詰まる発作で吸入して一夜を過ごしたそうです。

こんな状態で抗癌剤・・・祈るしかない。



2004年03月04日

父は月曜日から抗癌剤なのに・・・体調不良。元気がない。抗癌剤への不安かな。



2004年03月05日

父は呼吸がかなり辛いらしい。今日は私達が行っても、起き上がろうとはしなかった。

元気で体調がよくっても、心の片隅に「あんまり喜ぶな・・・。」って思う私が居る。

何度も元気になって~悪くなってを繰り返してるから、喜んだ後の悲しみの大きさに耐える為に心の準備に入ってしまう。



2004年03月06日

父に電話をしたら「体が辛いから来ないでくれ・・」と言われた。来ないでくれと言われるのが一番、寂しい気持ちになる。

そっとしておかなくてはならない。父は、私達が行けば無理をしてでも、起き上がる。

日曜日にちょこっと家に帰ろうか?何て話してたのに・・・。はぁ・・。



2004年03月07日 酸素吸入開始

父の所に行った。吸入の機械は4日の日から常に置いてあったから別に何ともなかったけど・・・。

鼻から酸素吸入が始まっていた。1つずつ父の体に色々なものが付いていく。私達が行っても起き上がることはなかった。

トイレに行きたいと言って、ゆう君の肩につかまってゆっくり歩いてトイレに行った。帰ってきたら端が詰まる発作。

「背中を手のひらで叩いてくれ」と言われてびっくりした。父の体に久しぶりに触れた。小さい父の背中。

ゆう君がぜんそくだった頃を思い出して、下から上に向かってトントンと優しく叩く。

1時間もすると私達が居る事に疲れたのか・・・帰れコール。仕方ない事・・・。



2004年03月08日

今朝、痰がひどくて大変だったらしい。抗癌剤もできなかった。余りにも苦しい時は全身汗だらけになって大変らしい。

痰が出たらここ3日の辛さがかなり楽になったらしく、シャワーを浴びたいと言い出した。

父の願いはほとんどの事がOKとなるので、体だけシャワーをさっと浴びたらしい。(看護婦さんありがとう。)

ちょっと復活して落ち着いたかな?仕事が終わって、父の顔を見に行ったらご機嫌だった。

治療だけが医療じゃないし、少しでも笑えればそれでいいか^^



2004年03月13日

父の入院から2ヶ月。早かったけど・・・私の体は限界だったのかな。

水曜日にちょっとした事(病院に持って行った物が父と希望するものと違っていたりなど・・)で父と喧嘩ごしで話をした。

私も仕事して、帰宅して、病院に行って帰宅して、洗濯してとバタバタしてて余裕がなかった。ちょっと反省した。

木曜日の夕方から父が熱を出した。その日は「病院に来なくていい」と父に言われた。落ち込んだ。

金曜日、私が病院に行けなかった。

そして今日。病院に行かなかった分、ゆっくりと3日間過ごして、笑顔で病院に行ってきた。

病院で静かな時間を過ごした。笑顔で居る為には、休息は必要ですね。



2004年03月15日

父はお友達が来てくれてご機嫌。私は邪魔にならないように身の回りの事をして帰宅した。

きっと今夜は熱が出るでしょう。張り切って、頑張って、強そうに見せたくて頑張っちゃうんだな。

お見舞いに来て頂く度に熱が出る。でも楽しく過ごせるからありがたい。



2004年03月16日

梅が満開。水仙もいい香り。雑草たちもかわいい花を咲かせている。桜のつぼみも膨らみだした。春だ~~!

花見に行くぞ!!寝ている場合じゃないぞ!父!!

病院からの脱走手伝っちゃうぞ!(* ̄m ̄) ププッ

帰りたいとわがまま言ってみてよ。外出するって私を振り回してよ。病院は似合わないぞ!父!!

桜がもうすぐ・・・2週間もしたらきれいに咲くよ!



2004年03月20日

父はステロイドの影響で顔がまん丸になりました。月曜日からもしかしたら2月に認証がおりた抗癌剤が開始になるかもしれません。

「来なくていい」とよく言うようになりました。でも、何かと理由を付けて病院に行ってます。

1時間位しか病院に居させてもらえません。今日も早めに行ったけれど「帰りなさい」と言われてしまいました。

看護婦さんに話を聞きたいと、ここ3、4日声を掛けるんだけど・・「忙しい~後で・・」と言われてばかり。

避けられてる感じがしてます。どうしたら話を聞かせてもらえるんだろう。今日は忙しくない時間を狙ったんだけど。

家族としては話を聞きたいんだ。私が居ない時の父の様子・・ちゃんと知りたい。付き添いが必要ならいって欲しいし。

病院の先生!看護婦さん!家族の気持ち知ってる?


2004年03月21日

「来なくていい・・」父に言われて、今日は病院に無理に行かなかった。

私が病院に来るのが嫌なのかな。元々仲が良い親子じゃないからなぁ。私の顔も見たくない時もあるわな。

役に立たない私より、夜中でも飛んできてくれる看護婦さんの方がいいよね。必要ないのに行って、疲れさせてもいかんからな・・。

私が父の立場なら「来なくていい」て言ってしまいそう。弱ってる自分を見られたくない。心の隅っこに寂しいなぁって思っても。

父自身にも余裕がないのかもしれないな。



2004年03月23日

あれだけ話が出来ないと悩んでいたのに。何が起こったのか・・・洗い物をしていたら先生が来た(@@)久しぶりにお話した。

父の体の中で奇跡が起こっているらしい。最強の運勢の父だ。木曜日から抗癌剤が決まった。脱毛は避けられないらしい。

もうすぐ60歳の父。今までの抗癌剤は全く脱毛はなかった。髪の毛はフサフサ・・・髭もご自慢。抜けちゃったら凹むかなぁ。

バンダナでも用意しようかな。髭は・・・100均で付けヒゲ買うか(爆)

先生が話しの最後に「何かあったら看護婦さんにメモ渡してください。僕読みますから。」と言ってもらった。

気分的にかなり楽になった。メモを書いていいって言われれば気楽に書ける。よかった。。。



2004年03月25日

28日父の誕生日に3時間だけの外出許可をお願いしておいた。父も帰る気マンマン^^少しでも家で過ごしましょうね。

小さいケーキでお祝いしましょうねヾ(*^▽^*)〃

抗癌剤が始まったが、週に1回だけ。検査してもう一回と3週間かけてやっていく。入れるのは3回の予定。その量が限界なのかな。

強いのかな。。。初めての抗癌剤なのでどうなるのか分かりません。夜病院に行ったけど、笑顔で普段より元気な表情の父でした。




2004年03月26日

息をするのも辛くて・・・何もかもが嫌になって。私は殻に閉じこもる。

「父が生きていてくれる事」幸せに感じる瞬間と、そうでない瞬間がある。
そうでないと感じる時、すごい罪悪感と開きなおった自分がいる。

そうでないと思った事なんかないよ~^^みたいな顔をして善人の振りをする。心に悪魔が住んでいるのに。

私に与えられた試練。これが私の生きる道。



2004年03月28日 (父の誕生日外出)

父の還暦のお誕生日。1時間家に帰ってきたヾ(*^▽^*)〃

病院に着く頃にはだいぶ息苦しそうだったけど、満足な顔をしていた。

15センチの苺の乗ったケーキにろうそく立てて、ちゃんと吹き消して一口クリームを舐めて。。。

自分の部屋なのに落ち着かない感じでした。

帰って来れてよかった。ちょことだけ咲いた桜も帰り道に見た。嬉しかった。よかった。お誕生日おめでとう~!



2004年04月03日

父の体調の変化は慣れているけれど、昨日は話もするのも嫌がった。

木曜日の抗癌剤と気管支の圧迫による呼吸が辛いのとでフララフらだった。

私が身の回りの事をしている間中、ゆう君が背中を叩いてくれていた。



2004年04月04日

父は2回目の抗癌剤の後。。。副作用に悩まされてる感じ。効いていれば笑い話になるけれど。今は祈るしかありません・・・・



2004年04月05日

ゆう君の誕生日ケーキを買って父の所へ。

ケーキのろうそくの話をしたら看護婦さんが父の酸素を一度止めて(酸素は火気厳禁)くださって、
父の前でろうそくをゆう君が吹き消した。

起き上がれなくて辛そうだったけどゆう君と写真を1枚。ピースサインで笑顔の父になった^^



2004年04月12日

元気な時と、そうでない時の差が激しくて。。。でも、まだ頑張ってくれると確信しています。

今回の抗癌剤タキソテール。脱毛などの副作用もないです。これから出てくるのか。父のひげも無事です。

辛そうなのは打った翌日位でした。3回打ったので効果があったのかどうかはもう少ししたら分かると思います。

口から飲んだりする事にかなりの拘りを父も先生も持っているので胃カメラにて食道のステントの拡張(ほんの少しだけ)を行った。

点滴よりも錠剤の痛み止めが効くと父が言うので今回の拡張の処置に踏み切った。

点滴では辛いと・・・父の「辛いと言う言葉」はかなり辛い時なので早めに対応して頂けてよかった。
お茶もゆっくりでも咽ないで飲めるようになった。

起き上がる時間も「口から飲む」と言う事ができると嬉しいのか起きる時間が増える。
飲めばトイレに行きたくなる。頑張ってトイレまで歩く。

そうすると患者仲間と廊下でお話しする。元気が出る。


父の気力は未知の世界まで広がっている。



怖がってるのは「私」だけなのかもしれない。



何よりも一人になるのを恐れているのは「私」なのだ。



父の居ない状態で、ゆう君の母として頑張っていかなくてはならない事が怖いのだ。どれだけ父に助けてもらっただろう。

ゆう君の本当の父親が教えてくれなかった「父」という存在をゆう君に教えてくれた。

父も子供(私と弟)に出来なかった、父らしい事をゆう君にできて嬉しかったかな。



2004年04月20日

ゆう君と父がダウン。。。父は昨日から発熱している。2人がいっぺんに体調不良。
こんな時は本当にどうしていいのか分からなくなる。



2004年04月21日

39.5度まで上がった父の熱もやっと下がった。


2004年04月27日 抗癌剤の現在の結果

タキソテールを使い始めてから、1回目の検査が終了した。

癌は縮小するする事無く、逆に肥大してきていた。タキソテールをもう少し続ける事になった。

気管支に滲出した癌が炎症を起こすのが原因で発熱。抗生剤で炎症反応が落ち着いていないと、タキソテールは使えない。

じわじわと父の体を癌が蝕んでいく。ステロイドの副作用が目に見えて顔だけがまん丸なので切ない。

首からの点滴も、保護するテープに拒絶反応なのか。。。真っ赤になって看護婦さんも奮闘してくれている。

先生に「自宅に連れて帰りたい」と思わず言った。

呼吸の管理は在宅では難しい事。私の状況、私の精神状態。仕事も辞めて一人で24時間体制で看護する事。

無理がありすぎる。。。確かにそうだ。父は先生の傍から離れられないという感情でいっぱいだし。

病院に居るのが父にとっても安心なのかもしれない。



2004年05月06日

父の担当のS先生。今日お話できた。

「芳しくない状態だ。気管支がどこまで持つか。。。」

帰りの車でゆう君が眠っていた。泣いちゃった。



2004年05月15日

父が落ち着いた。熱が出たり、痰が出しにくくて苦しかったり。ゆっくりでいいのよ。何でも。

マイペースでいいのよ・・・自分に言い聞かせる。



2004年05月30日

父は安定してる。起き上がっている時間も増えてきてる。すごい生命力ですよ!



2004年06月11日

父の所に行って来ました~~!

今日は来ないと思い込んでたみたいで、父はとても喜んでくれた。

すごい雨になってきたので早めに切り上げたけど行ってよかったヾ(*^▽^*)〃
首から太い血管に点滴をしていたのですが、絆創膏荒れと輸液の落ちが悪くなって抜く事になってしまいました。

今日から腕の血管からの点滴。輸液も変わるしちょっと不安ですが・・・少しでも1日でも血管に針が留まってくれる様に願ってます。

父の首の皮膚にとっては休憩になっていいかもしれませんね。次から次から色々と出てきますが・・・笑顔でね^^



2004年06月13日

ショッピングセンターでは父の日フェア真っ最中。

ゆう君のサンダルもいいのが見つかったのでフラフラと見ていた。半袖と長袖とズボンがセットになってるパジャマを発見。

これからの時期は病院に冷房が入ったりして父の体感温度管理も大変になる。これいいじゃん!!重ねて着てもいいし~♪

お値段もお値打ち!ゆう君が3色あった中でグリーンのがいいと言ったので決定!

帰りに病院に行ったのだけど、ゆう君がどうしてもパジャマを持って行くと言う。。。あの~父の日は20日なんだけど(汗。

父の日用のラッピングもしてあるんだけど。まぁいいか~と持って病室に。立派な箱に驚きながら父が箱を空けた^^

腕の血管もだめで点滴外してある状態だったので洗濯もしてないのに早速、試着(* ̄m ̄) ププッ

かなり嬉しかったらしい。。。若返ってました!グリーンのチェックは若く見えるよ^^笑顔の父。

お洒落さんな父。いい日曜日だったな~ヾ(*^▽^*)〃


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