舞。

舞。

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「なあ、ロイ?」
二人だけしかいない部屋で、自分の名前を呼ばれ、本を読んでいた顔を上げた。
「どうしたんだい?私の可愛いエドワード。」
私が、そう言うとエドワードは顔を赤らめ口を尖がらせた。
私はそんな可愛い顔を見るのが面白くてたまらなかった。

黄金のさらさらとしたきれいな髪。
それと同じくらいに光る黄金の瞳。
少しムッツリとした、可愛らしい顔。
とても15歳には、見えない小柄な身体。

こんなことを本人に言えば、きっと怒られてしまうだろう。
私は知らずしらずのうちにギュッとエドワードを抱きしめていたので、
「ロ・・ロイ・・く・くるし・」と腕の中でもがいていた。
私は、慌てて腕を離して謝った。
そのあと、しばらく沈黙が続いたので耐えられなくなったのか、
エドワードは抱きついてきた。少し寂しそうな瞳を見た私はエドワードの顔を少し上げさせ、自分の唇と柔らかい恋人の唇を重ねた。
「んっ・・・んん・・ん」
しばらくして、甘い吐息に興奮した私は小さな口に舌を滑り込ませると、
「ふっあ・・ん」
恋人はまた、甘い声を出した。







なんだよ。
オレにだけ、こんな声出させてあんたはオレをいじるだけ。
こんなの、理不尽だズルイじゃねーか。

でも、あんたといると妙に気持ちが落ち着くのは気のせいか?
・・・変なの。こんな気持ち、あんたと会ってからだ。


オレ如何にかしてる。

側にあった時計に目をやると、もう5時だった。
オレは唇を離して、ロイの首に抱きついた。

「オレもう帰らなきゃ。アルが心配してる。」
そう言って立ち上がった。

ロイはわざと眉を顰めて「なんだ、つまらないな。これからだったのに。」
とつぶやいた。
「なっ!!んな変なこと言うな!!!!」
顔を赤くして怒っているオレを、おかしそうに笑った。

「あっははは。冗談だよ。なにもそんな必死に怒ることは無いだろう?
それとも本当にしてほしいのか?」


なにを、なんてことは言われなくても分かった。
「・・・もう帰る!!」
そう言ってオレは、赤いコートを着た。

「宿まで送ろうか?」
「・・・うん」





エドワードはそっぽを向いたまま頷いた。
よほど真っ赤になった自分の顔を見られたくないのだろうか。
「まったく、君という人は。」
そう言って、傍にいる小さな恋人に笑って見せた。




君って人は、なぜこんなに可愛いのだろう。




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