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2012.06.30
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 福島原発事故は原子炉の運転等により生じた原子力損害については製造物責任法の規定は適用されず、製造物責任法の対象外であるが、製品に起因して発生した人体もしくは財産に対する不法行為という視点からすれば、他の一般産業品、汎用製品の場合は製造物責任の対象となりうる事故である。

 製品安全事故(製造物責任事故)は次のように定義されている。
 【人身】製品の取り扱いや製品の欠陥が原因で、生命や身体に危害を及ぼした事故。
 【財産】・製品の欠陥が原因で発煙、発火等を生じ、財産に被害を与えた事故。
     ・水、ガス、各種液漏れにより環境・財産に被害を与えた事故。

 製造物責任における欠陥の判定基準にはつぎの3つがある。
 「標準逸脱規準」法律、規則、業界の標準、図面、設計仕様からの逸脱するレベル
 「危険効用規準」利便性、有用性が危険性(リスク)を上回るレベル
 「消費者期待規準」通常の消費者の安全性に対する合理的な期待に不適合なレベル 


 一方、国際規格における『安全』の概念は「Unacceptable Risk(受け入れ不可能なリスクがないこと)」と定義されている。いいかえると「『安全』とはAcceptable Risk(受け入れ可能なリスク)」となる。これは社会の現在の価値観に基づいて与えられた背景の下で受け入れられるリスクということになる。

 発生確率から見たリスクレベルは米国の意識調査から、被害の確率はが100万分の1より低くければ許容リスクレベルとする考え方で、重大な被害の発生確率が年間1万分の1より大きければ、許容できないレベルとしている。

 原子力発電所の安全性は平常運転時、重大事故時および過酷事故時に大別して検討されている。重大事故としてはおよそ10万年に1回程度起こる冷却材喪失事故を考え、過酷事故としては、重大事故の際に工学的安全施設が動作しなくて、燃料が溶融するような場合を仮定し、過酷事故の起こる確率は1000万年に1回程度と考えてきた。

 現在、世界で稼働している原子力発電所は437基、平均稼働年数は26年である。炉心溶融に至った過酷事故はスリーマイル、チェルノブイリ、福島の3件で過酷事故の発生確率は2.6Х
10‐4/炉・年となり、当初の想定より3桁から4桁高い値になっている。これは国内において交通事故で死亡する確率(万が一)と同程度である。

 商用航空機で死亡者の出る事故の確率が10‐6以下(0.5ppm程度)であることを考えると原子力発電所の安全性は決して高くはなく、あと3桁から4桁(万万が一)安全性を向上させないと、社会から許容されないと思われる。

 毎週金曜日、首相官邸に反原発を訴える人が集まっている。今週は主催者発表20万人(警視庁発表2万人)もの人が集まったという。これらの人々に原子力発電を『受け入れ可能なリスク』と納得してもらうことは極めて難しいと思った。










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Last updated  2012.06.30 23:58:26
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