まゆぞう誕生 Ⅳ


すぐに、抱えて走って行った。ゴゴォ~と吸引する音の後に、ぎゃあ~と
泣き叫ぶ声を聞き安心した。綺麗に洗ったまゆぞうをタオルに包み、
手術台の私に見せてくれた。顔しか見えなかった。
・・・が、実はコンタクトを外していた私はボンヤリしか見えなかった。
手・足ありますか?聞くと、大丈夫あるよ!と一言。
そして、そのまま、まゆぞうはどこかに連れて行かれた。
私はというと、卵巣に前から腫れがあった、切った所かなり大きいらしく
全て切除して、検査にまわすと言われた。まゆぞうのお陰で命びろい?
綺麗に縫合してオペは終了し病室に戻った。
先生が来て、まゆぞうは低血糖がヒドイので保育器に入る事になったと言われた。私はこんなことなら、初めから帝王切開だったらこんなに苦しまなかったのになぁ~と思っていた。実家の母が来て、とりあえず休みなさいと
言い残し、産まれたまゆぞうに会えるか聞きに言った。
が、今は会えない、もう少し落ち着いたらと言われションボリ帰ってきた
パパは仕事を早めに終わらせて夕方、病室に来た・・・
その後先生から私の卵巣の話をする為呼ばれて行った。そして、まゆぞうに
会ってくると言い残し病室を出て行った。
戻ったパパにまゆぞうの事を聞くと「うん、元気だよ。大丈夫」と言った
パパは実家に行くからとりあえず、今日は帰ると言い、疲れただろうから
ゆっくり休んでね、言い残し帰って行った。
その後私は疲れていたせいか、眠ってしまった・・・


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