まゆぞう誕生 Ⅵ


ちょうど、連休の為2日間付き添うとの事。
たぶん、私の事を心配しての病院の配慮だとと思う。
良くない事を考えないように、それとショックを受けているだろうから
家族と居た方がということだろう・・・

実家の母が部屋に入ってきた
実は昨日旦那は実家に報告にいったらしい
話は聞いたから。ただそれだけ言った
そしてその後母は、「気をしっかり持つの、
産まれた子はあんたが頼りなんだよ
変な事考えたら承知しないから」と言った

その夜、ベッドに横になっていると勝手に涙があふれてきた
拭いてもどんどんあふれてくる・・・
隣には旦那が寝ている。
今思えば、涙ってあんなに出るんだな~って思う。
たぶん、一生流すであろう涙がでた気がする。
今日で泣くのはよそうと思った。明日は保育器のまゆぞうに会うのだから。

翌日朝看護士さん、旦那と保育器のまゆぞうに会いに行った
消毒してある服に着替えて、手を洗い。
まゆぞうの保育器に・・・
看護士さん「お待たせ~、ママ来たよ~」
私は保育器のまゆぞうを見て「かわいい~」
ほんとにこれが最初の言葉だった。
手・足の指くっついていても、私にとってはかわいかった
早く一緒にネンネしようね
そう言った。

障害があったのは正直残念です
それでも産まれてきてくれた。でもどんな子でも可愛いです。
だっておなかの中にずっと一緒だったんだから。

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