そして1年後、どう言う訳か再びバレエを始める。
(幼き頃の’`チの心情は誰も知らぬ。)
が、バレエに行き始めたものの、教室ではろくにレッスンもせず、
している事と言えば誰かしら捕まえて喧嘩しているか、
窓の外をボーッと眺めているだけ・・・。
母はバレエの帰りに、
「いつも喧嘩ばかりして!バレエなんて辞めちゃいなさい!!」
と、何度も言っていたそうな・・・。
’`チは、
「ヤダ!!」の一点張り・・・。
「じゃあ、次からもう喧嘩しないわね!?」
「うん。しない!!」
それでも次、バレエに行くとまた喧嘩していたらしい・・・。
でも、そんな’`チにも大人しい日があった。
それは、雨の日。
雨の日は喧嘩も、一人黄昏る事もなく、
ちゃんとレッスンをしているのだった・・・。
実に謎な子だ。
そして半年が経ち、初めての発表会が近づいてきた。
子供の部は「人魚姫」。
役は「お魚さん」と
「イギリス(王子の船上パーティーと結婚式の場面に出てくる。)」だ。
今度こそ、キラッキラでフリッフリな衣裳が着れる!!
と胸を弾ませた。
衣装合わせ当日。
渡された衣裳を見て幼き頃の私は驚愕した(多分)。
イギリスの衣裳は良いものの、問題はお魚さん・・・。
えんじ色のレオタードに淡い、赤、青、黄色、緑の
色の付いた幅10cmくらいの腰巻だけ
(今考えると、子供はポッチャリしてるからそれだけでも可愛いんだけど・・・)。
幼き頃の’`チはどんな気持ちでその衣裳を受け取ったのだろう・・・。