こなちゃん日記

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アロエベラとの出会い その3


とりあえず卵巣の中身の状態が
悪性の腫瘍でないことが検査結果でわかり
ひとつの恐怖は乗り越えました。

会社の半休を月に2度定期的にとりながら
婦人科と東洋医学科の二つの科を
同日に受診する生活に疲れを覚えてきたのでした。
誰に何も言われずとも、会社を定期的に休むということ自体、
私にとっては精神的な負担でもありました。

そんな頃、ある女性誌で子宮内膜症のことが
特集されたことがありました。
その中で漢方を扱う有名な女医さんが載っていて、
「これだ!」と思ったのです。

「ここなら婦人科専門の東洋医学だし
もっと良い薬を出してくれるかもしれない」

東洋医学科と婦人科を同日に受診することがなくなれば
時間のロスもなくなります。
また個人病院なので会社の就業後に通えるのも利点でした。
私は会社の昼休みにすぐにその医院に電話し
さっそく予約をとりつけました。

それから、新しい医院に移り、再び漢方薬を
飲み続ける毎日が始まりました。
その医院はマスコミでも取り上げられている人気の医院で、
薬をもらいに行くたび、2時間待つことはざらでした。
いつも会社帰りに通っていたので
帰宅するのは早くても夜9時をまわっていました。
2週間に一度、わたしはくたくたになりながら
薬をもらいに行くのでした。

本当にいつかきっとこれで私は治るんだ、
と自分に言い聞かせながら、毎日煎じ薬を煎じるのでした。
けれどもその日がいつくるのかは誰にもわかりませんでした。
本当に暗い毎日だったと思います。
そしてそれは一年半ほど続きました。

      ***

そんなある日、突然アロエは私の許にやってきました。
ある夜、久しぶりに会う友人が私に紹介してくれたのがきっかけです。

待ち合わせをして、彼女を見たとたん
私は彼女の顔色がいつになく輝いて美しいことに
すぐに気がつきました。

「顔色がとっても良いね!!何かやっているのかな?」

と開口一番思わず聞いてしまいました。
幸せそうなばら色の笑顔で、メイクののりも抜群だったのです。

友人「えっ?ほんと?すごい!わかるの??」

ちょっと恥ずかしそうに彼女がいいました。
高いからあまり教えられるものではないのだけれど・・・と
彼女は小さな声でそっと教えてくれました。
なにやらアロエベラでできたジュースで
それを飲み始めてから彼女はとても体の調子が良いのだと。
私は元々彼女のセンスをとても信頼していたので
直感で思わず
 「わたしも飲みたいっ!!」
と口に出してしまいました。
詳しく聞けば、店頭販売は一切していないといいます。
そんなことを聞いたらよけい飲んでみたくなるではありませんか。
私は彼女にお願いして、さっそくとりあえず一本送ってもらうことにしました。

当時の私はとにかく自然治癒力を高めるのに必死だったので
薬局で販売されているあらゆるサプリメントはもう使用済みでした。
それらが気休めだとわかっていても手放せなかった。
だけどあの夜私は、彼女の顔色を見て、
何か尋常でないものすごいパワーを感じたのでした。

(つづく)

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