パパ、私を愛していてくれたの
クロスメートにはシンナー中毒になっているような女の子もいるが、主人公の女の子は、不良にはなりきれない。家族でどこかへ出かけるという話になっても、主人公は、勉強があるからとか、夏期講習があるからとか理由をつけて一緒に行こうとはしない。本心では父に一緒に行こうと言ってもらいたいのだが、父は、「そうしなさい」と言って主人公を絶望させる。そんな日々を送っている主人公だが、ある日、父が急死してしまう。
父が亡くなった後、主人公は家で、長年、働いているばあやから真実を聞く。
「だんなさまは、お嬢様を愛していらっしゃいましたよ。たった一人のお子様ですから」
実は姉は母の連れ子で、自分こそが父のたった一人の娘だと知る。
「だんな様は心のお弱い方でした。ご両親に逆らえず、お嬢様のお母様と別れて、今の奥様と結婚したのです」
真実を知った主人公は涙を流して亡き父に語りかける。
「パパ、パパは私を愛してくれていたの」
題名は○○の泣いた朝・・というような題だったと思うのですが・・○○には主人公の女の子の名前が入ったていましたが、忘れてしまいました。
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