ロックの部屋

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VERVE





「BITTER SWEET SYMPHONY」イントロのストリングスの軽やかな調べを聴いた限りでは、これがロックの曲だとはとても思えない。メンデルスゾーンの交響曲か、はたまた何か洒落た映画音楽なのだろうかと思ってしまいます。

【オアシス】のリアム・ギャラガーも30回連続してこの曲を聴いたというエピソードもあります。名曲には違いないけど、「どうしてこんな曲が出来てしまうの?」「どうやって作ったの?」と考えざるを得ません。唸ってしまうとはこの曲のためにあるような言葉だ。「やられてしまった」と感動と驚愕の思いに駆られたブリットポップのバンドは数多くいたに違いはありません。

《BITTER SWEET SYMPHONY》
♪苦しみと優しさの交響曲、それが人生
 誰かを見つけようとしながら
 やがて君は死ぬ

 変わらない 僕は変わることができる
 だけどこうして僕は自分の型にはまっている
 けれど僕は日が変わるたびに、百万回も違う人間になる

 今まで祈りを捧げたことなんてなかったけど今夜僕はひざまずく
 僕の苦しみを分かってくれる
 音が聴きたいんだ

 セックスと暴力 そしてメロディと静けさを君に与えよう♪


変わらない事の苦しみ、知らず知らずのうちに変わることが出来るのなら、どんなに楽だろう。ロックし続けるという事は、変わらない自分で居続ける事だ。あの人も彼も、立場が変わったら、自分を捨てた。
ロックは正に苦しみと優しさの交響曲。

ヴァーヴは1993年デヴュー、サイケ風のギターロックを特徴としています。60年代後半のストーンズを思い起こさせるところもあります。『URBAN HYMNS』は3作目のアルバムですが、全英チャート14週連続NO1という記録を持ちます。エモーショナルなロックよりもギターの渦に漂っていたい人向きでしょうか。癒し系ギターロックとして無くてはならない存在です。

「SONNET」(ソネット)に泣けてしまう私です。

《SONNET》
♪ぼくは友だちと一緒に
 彼女の記憶の赤い箱をのぞき込んでいる
 確かにそれはもうぼやけてしまっているけれど
 愛は今でも彼女の血管に染み込んでいるんだ

 君が望むなら これが愛
 ソネットみたいには聴こえないだろうけど

 This is love if you want it
 Don’t sound like no sonnet my love♪

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