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2020.12.29
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第九は確かNHK交響楽団との演奏会に行った記憶があります。
この日の演奏会は販売されていますので、入手して記憶にある演奏内容と照合してみたいと思います。
実はこの日の演奏は第1楽章最後の響き方が青黒く輝くような忘れられない瞬間で、そこでのインパクトが強くてそれ以外は余り憶えていないのですが、おそらくCDで聞き直せば記憶が甦ると思います。

朝比奈さんの大ファンという訳ではなかったのですが、日本の指揮者で日本のオケとなると海外の来日オケを聴くよりぜんぜん安いチケット代で一流に触れる事が出来る訳ですから、おのずと足を運ぶ機会が増え、そういった意味で小澤征爾さん指揮の日本のオケの演奏会にも幾度か行っています。

さて朝比奈さんの指揮で聴く演奏会でいつも感じたのは、必ず強く印象に残る瞬間があって、それは解釈であるとか気合いを入れた表現であるとかといった類いのものではなく、音響そのもの楽器の鳴りそのものが深く記憶に残る体験をするのです。

はっきり言って朝比奈さん自身は何か解釈や表現を工夫して聴かせるタイプでは余りないと思っています。
だから淡々と進める音楽に正直「ここもうちょっとこう聴かせて欲しい」などと思う事もしばしばでした。
しかし余計な解釈を入れず楽譜を鳴らしたからなのか実は意識してそうした音を引き出したのかは分からないのですが、他の指揮者で聴いた事が無いような音響が響く瞬間があって、そしてそれはよく知っているはずの曲で、まさかそこでそんな音が鳴るとは! という経験が多々あるのです。


さて本日12月29日は、生前の朝比奈さんが毎年かならず第九の演奏会を指揮していた日です。
そして実は、朝比奈さんが亡くなった命日でもあります。
93歳で亡くなる年も現役指揮者として活躍したままで、亡くなる前に言った言葉が「引退するには早過ぎる」だそうで、日本にも怪物指揮者が存在していたという事です。





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最終更新日  2023.12.30 01:10:55 コメントを書く


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