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https://youtu.be/9PyHdXcRprs
バックハウスというピアニストは、晩年にベートーヴェンのピアノ協奏曲 第4番 ばかりを弾いていた。
という記事を高校生の時に目にしたのですが、当時は田舎にいて中古盤の存在も知らず、定価で買う正規のスタジオ録音盤中心の聴き方だったものですから「ピアノ協奏曲 第4番 ばかりを弾いていた」と目にしても全く実感がないものでした。
また、著作権の関係もあったのでしょうが、1980年代からの発掘ライヴ録音の発売ラッシュは、フルトヴェングラーや既に亡くなったはずの音楽家のレコード・CD の新譜が販売されているかのような勢いで、現在まだ彼らは生きていて、次々とレコーディングされたものが出て来ているような錯覚を覚えたものです。
そうして販売されたものを入手して行くと、本当にバックハウスのベートーヴェンのピアノ協奏曲 第4番、そして第5番も多く、スタジオ録音盤を聴いているだけでは分からない コンサートでの演奏頻度が伝わって来て、逆に第1・2・3番の少なさが残念に思ったりします。
第4番と第5番は共に甲乙付けがたい名演揃いですが、ここで取り上げるシューリヒト指揮による第5番の演奏は、当時バックハウス70代後半の年令を感じさせない勢いと鳴りっぷりの凄さに、録音が残っていて本当に良かったと思わされますね。