隊長さんの山ある記

隊長さんの山ある記

Aug 10, 2020
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カテゴリ: 登山・ハイキング
第一部に続いて、今咲いている櫛形山の花を紹介したいと思います。ウィンク

ここはアヤメ平(1904m)。時折ガスに包まれて幽玄の世界に変わる~びっくり
花はいまが真っ盛り!夏の花と早くも秋の花が混生してハイカーの目を存分に楽しませている。





コオニユリ(ユリ科)とクガイソウ(ゴマノハグサ科)





キリンソウ(ベンケイソウ科)





タムラソウ(キク科)アザミに似ているが葉の形が違うのと棘がないので識別できる。
秋のたいへん美しい花である。






カワラナデシコ(ナデシコ科)通称ナデシコ





自然が生み出した花園!どこを見てもこんな風景で飽きることがない!









マーク・ノップラーのアワ・シャングリ・ラをカーオーディオでたまに聴く。彼曰くシャングリ・ラとはいつだって自分の楽園は自分で作り出さなくていけない。誰かが作ってくれるわけでもない。どれほど
短い期間であっても自身でそれを作り出せれば人生というゲームの主導権はこちらにある。これまで以上に今を楽しむことを覚えるべきだ。どんな境遇にあってもだ。人間はとかく先の先の話に夢中になったり、感傷的に昔の古傷を思い出しがちだからという。






ハンゴンソウ(キク科)キオンに似ているが背丈がずっと高く葉も異なる。名の由来は、深く切れ込んだ葉が垂れ下るのでそこから幽霊の手を連想してハンゴンソウ(反魂草)と呼ばれたらしい。反魂とは、死人の魂を呼び戻すこと。しかし、花は明るいクリームイエローなのでそんな暗い印象はない。





ソバナ(キキョウ科) やや薄暗い林のなかでひっそりと咲いている。ウィンク





裸山の麓に到着。以前に比べ防鹿柵の範囲がかなり広がっているがそれなりの効果は充分果たしていると見た。カメラマンにとって嬉しいのは等間隔にネットを小さく切ってのぞき窓から写真が撮れるように
してあること。その心遣いがありがたい!





シシウド(セリ科) セリ科の花は似たものが多くなかなか判別が難しい~葉の形が見分けの決め手になる。





キツリフネ(ツリフネソウ科)




下から、コウリンカ(キク科)ヤマオダマキ(キンポウゲ科)クガイソウ(ゴマノハグサ科)





裸山(2003m)の山頂直下に咲くマツムシソウ(マツムシソウ科)
秋の高原を象徴する花だ。草原を一面におおった淡い紫の花が埋め尽くす!びっくり






裸山を下山して櫛形山へ向かう。右側に咲くピンクの花は言わずもがなシモツケソウである!





カラマツの巨木は山中に多いがいちばんはこれだろう。樹齢300年、幹回り8.1m
なんとも見事な巨木である。





バラボタン平(2020m)  見方によっては明るくスッキリ感があっていいかも知れないが以前はいろんな草花やシダ類が繁っていたところだったんだけど、、まるでゴルフ場みたいだ!





櫛形山の山頂ではあるが標高の表示は正しくない。林に囲まれて展望もなくうす暗いだけの味気ない山頂である。












明るい稜線歩きは今日のフィナーレを飾るにふさわしいプロムナードコースだ!






桜峠をめがけてジグザグに下る。






山道の脇に咲くヤマオダマキ(キンポウゲ科)





桜峠を過ぎてスタート地点に戻る途中には、開花前のサラシナショウマ(キンポウゲ科)たちが
出番を待っている。




<参考コースタイム>

池の茶屋林道終点(櫛形山トレッキングコース入口)9:20~9:50北岳展望テラス~10:20もみじ沢休憩所~10:45裸山のコル~11:15アヤメ平12:30~13.05裸山~13:35バラボタン平~13:50櫛形山∼14:05奥仙重~14:25桜峠~14:35池の茶屋林道終点

4年ぶりに訪れた櫛形山。以前は足繁くよく通ったものだった。まだ東洋一と言われていたアヤメの群生地がアヤメ平や裸山にあったころからからである。毎年7月の第三日曜日に地元の皆さん主催のアヤメ祭りが賑やかにアヤメ平で開かれていた。それがいつの頃かニホンジカの食害(他にも原因があるという説もあり)等によって激減、すっかり姿を消してしまった。(ボクの住む静岡県の南アルプス・聖平でもニッコウキスゲの群落がやはりニホンジカによる食害で姿を変えた。)ゆえにアヤメ祭りも中止になって久しい。その後、自然保護団体のボランティアの努力で防鹿柵が張られるようになり、そのなかで少しづつ
だがアヤメが咲き出した。他の花々も同様に柵内で姿をみるようになり今では柵の範囲もグッと拡がってそれなりに効果が出ているようである。増えすぎたニホンジカとの共存は難しい問題を抱えているがいつの日か、柵のないお花畑を見たいものだと思いつつ山を後にした。

下山後は、富士川町営の日帰り温泉「まほらの湯」で汗を流しさっぱりして帰静。充実した1日を過ごさせてもらった櫛形山に感謝!である。

なお、今回の山行で確認した花は画像以外に、グンナイフウロ、コウゾリナ、フシグロセンノウ、ヤナギラン、オニシモツケ、アカバナ、オヤマボクチ、イケマ、センジュガンピ、ヤマハハコ、ウツボグサ、コウモリソウ等であった。





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Last updated  Aug 19, 2020 03:46:33 PM コメント(4) | コメントを書く


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