隊長さんの山ある記

隊長さんの山ある記

Feb 28, 2022
XML
カテゴリ: 読書
今月(2月)に発売されたばかりの本書!著者は、静岡市在住で海外登山の経験も豊富で市の山岳団体にもに長く関わってきた経歴を持つ。小説の体裁をとっているが、内容はほぼ事実にもとづいている。今や、すべての県民が知るところとなった「リアル中央新幹線トンネル工事建設計画」に関わる問題の知られざる部分が多面にわたって描かれており、静岡県民としても詳細を知るうえで興味は尽きないウィンク

また、少なからず赤石岳や聖岳の登山で知り合った方々が文中では実名に近い形で登場することも懐かしく偲ばれる~

赤石岳や聖岳、転付峠などを歩いた登山者には、情景描写があたかもその場にいるようでこれもまた懐かしさを覚えるだろう。

三伏峠、聖平、茶臼岳等の高山植物植生復元活動に参加した一員としてリニア問題は決して見過ごしにはできない!トンネル建設工事に伴う湧水県外流出により、大井川流域の流量が減少し、中小河川域での環境破壊、残土処理、自然環境、に及ぼす影響など問題はまだまだ山積みなのである。

今回、リニア問題についてより深く知りたくて本書を2回読み直してしまった~南アルプスから遠のいて8年経ったが、椹島ロッジの前の美しかった芝生広場が、今、資材置き場になったり、作業員宿舎が建っている光景は信じられない!まだ、正式に工事が決定しているわけではないが、そこまでなし崩し的に進んでいるのか。この書は南アルプスのみならず、山を、そして静岡県を愛する人にはぜひとも読んでいただきたい本である。



本のタイトルは、「赤石岳謎の遭難」リニア中央新幹線建設計画の隠された真実  出利葉 義次著
発行 風詠社   発売 星雲社  1650円(税込み)   

     ※たいていの図書館なら借りられます!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Nov 25, 2022 12:55:55 AM コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: