隊長さんの山ある記

隊長さんの山ある記

Nov 23, 2022
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カテゴリ: 読書
が降りっぱなしの1日だったので好きな本読みが進んだ~

なかでも内館牧子の小説「小さな神たちの祭り」に、ボクは泣かされた!いい歳をして泣きまくった!彼女のエッセイについては、その内容が小気味よくて何冊か読んでいるけれど、小説は初めてだった。

東日本大震災で、家族5人全員と愛犬1匹を津波で一気にさらわれ未だに遺体もみつからない青年の苦悩から物語は始まる。ちょうど、その日、大学受験のために、上京していた自分だけがい生き残ってしまった。その辛い運命をあえて隠しながら懸命に生きようと明るく、気丈にふるまう主人公。時の経過とともに風化し忘れられていくあの大震災。7年も経ってもまだ本当には前に進めない彼の前に幼稚園の教師である女性が現れ、もっと強く生きたらと言葉では云う。

生き残った人間が善であり、勝ち組であり、亡くなった者は、死に損という疑念もはびこるなか、。
著者は、亡くなった人は、不幸であるという通俗的な考えから脱して、あの世にいる多くの被災者は、
みんな元気で楽しく生きていて、いまでも悩み続ける人たちに向かってもっと前を向いて元気になっておくれと呼び掛ける!

物語は、後半部からいっきに人間の死生観をまで、難しくなくやさしく解きほぐす~読書の醍醐味はこの後半部から盛り上がっていく~

読後感は、ああ読んで良かったなあ~心に沁みたなあという思い出で満ちている








葉室 麟の時代小説「草雲雀」くさひばりも良かった~   石原、慎太郎の末期作、弟の裕次郎や身内                      
最後のどんでん返しにも感動した!            を描いたエッセイだが、歯に衣着せぬ物言
                            の著者にも子を思う親の温かさを感じた。         






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Last updated  Nov 25, 2022 12:41:09 AM コメント(2) | コメントを書く


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