隊長さんの山ある記

隊長さんの山ある記

Jun 14, 2024
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カテゴリ: 登山・ハイキング
安倍奥の山々で、最高峰を誇る山伏(やんぶし)はボクにとって思い入れの深い山である。ボクを山好きにさせた山こそ山伏だった。高校3年だったころ、近所の山好きのお兄さんに誘われ、いまでも活動している伝統ある山岳会の山行に連れて行ってもらったのが始まりでその時の感動がきっかけで以後、山に取り憑かれて今に至っている。スマイル

山頂に至るコースはいくつかあるが、西日影沢コースこそ、山伏の原点、最も質量共にボリュームある古くからのコースではないだろうか。近年は、加齢と共に体力の衰えは否めず最後に、このコースを登ったのは、4年まえの2020/11/18だった。最近は、林道勘行峰線を利用して、猪の段コースを歩くことが多くなっていた。ウィンク

何を思ってか、前の晩に急に日影沢コースを登りたくなって躊躇なくいつもより早めに家を出た~

走行中のハプニング大谷川に架かる橋の手前で5~6m先を愛らしい仔熊が山側から飛び出して横切って消えた~ドライブレコーダーにはしっかり写っているに違いない~きっと親も近くにいたんだろうが、人的被害が問題視されるなかこんな里に近いところで見たことに複雑な思いがした。

西日影沢の川原にクルマを駐車(標高955m)
奥の山が山伏である。蓬峠を過ぎた登山道からはこの河原が眺められる~
なお、以前にあった登山者専用の駐車場は、大雨の際の度重なる激流に削られて半分程度しかなく数年前から使用できない。同場所にある収納函に登山届を入れてスタートだ~












まず、1回目の渡渉は右岸から左岸へ~






林床に多く咲くフタリシズカ(センリョウ科)
華やかさ、美しさではヒトリシズカに劣るが、、クール







左右から沢音を聴きながら歩を進める~なんとも爽やかだあ~







見上げるほどの大岩の下を通過~
左側に小さなワサビ小屋が見えている~






左から小滝が流れ込む落ち込みの渡渉は飛び石伝いに対岸まで。
増水時には渡渉は不可能かも、、危険すぎるので。






その後、昔は無かった迂回の為の急な登山道を往く~
登り切ってトラバースし気味に以前の登山道と合流すれば水場は近い~






最後の水場~このあたりも崩壊、浸食が進み荒れ放題であるが、市岳連などの山岳団体のボランティア活動によって安心して登山できるよう保全されているのだ~






びっくり
この斜面を横断するわけだが気は抜けないところだ~崩壊は、蓬峠の直下まで進んでおりこれから先が心配な箇所である。数年前、友人がこの崩れでクマを見たということで報道されたことがある。






蓬峠は、本コースの中間点にあたる~標高は1500m
爽やかな風が吹きぬけていく~一度だけまだ残雪の見られる頃に西日影沢の川原付近からから蓬峠に至る尾根(バリルート)を歩いたことがあるが、展望もなくただ苦労の多い思い出だけが残っている~






このあたりの樹間からは、大谷嶺が覗けるようになる~










2.5万図、地図上に記されている
1776mの平らないつもの休憩ポイントを過ぎ、最後の急登にかかる~






山伏小屋分岐の手前の窪地に見たニホンジカ?の遺骸~死因は病気か餓死か天敵に襲われたか、内臓部分はすっかり食べられて無残な姿をさらしている~食した動物たちはここで生を繋ぐ、いずれすべてが地に帰りそして生まれ変わる。輪廻転生とはこうことなのだろうか~そう思いたい!スマイル






空が広くなれば山頂は近い!防鹿柵内のヤナギランもすくすくと元気に育っている。今年もまた見事な花を咲かせてくれることだろう~





群生するヤナギランたち~







春の花、ミツバツチグリ(バラ科)がまだ山頂付近に咲き残っていた~





二等三角点標石のある山伏(やんぶし)の山頂で証拠写真を1枚!ウィンク





南アルプス方面は、雲の中~かろうじて残雪の聖岳のみ姿を見せてくれた~





富士山は山頂部のみだけ~ほとんど雪はない



今回の山行で失いかけた登高意欲を少しだけ取り戻せたような気がする。バテバテかなと思ったが下山後もまだ余裕を感じたので。まだイケそうな、そんな思いで山をあとにした。

なお、しばらく、安倍街道を走っていなかったため、新たな発見?をした。カーブの多い街道をショートカットするためのトンネルが2ケ所建設中、そして長い送水管が山の上から延びているのは発電所?



<参考コースタイム>
西日影沢の川原に駐車7:25~7:35西日影沢登山口~8:25大岩下~9:15蓬峠9:20~10:10/1776m休憩ポイント~10:50山伏小屋分岐~11:05山伏11:55~12:05山伏小屋分岐~12:35/1776m休憩ポイント12:40~13:15蓬峠~14:00大岩下~14:35西日影沢登山口~14:45西日影沢の川原

歩数計→22600歩       2.5万図 梅ケ島   登り3時間40分 下り2時間50分





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Last updated  Jun 16, 2024 10:57:02 AM
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Re:山伏(安倍奥)西日影沢コースから山頂ピストン  2024.6.14(06/14)  
くま娘  さん
凄い〜
よく登りましたね!自信倍増ですね。まだまだ登れますね♥
凄い、凄い♥
画像認証が難しい〜 (Jun 16, 2024 07:01:24 AM)

Re:山伏(安倍奥)西日影沢コースから山頂ピストン  2024.6.14(06/14)  
ご無沙汰しております!体力の低下と共に西日影沢コースを使わなくなって久しいなか思い切って、今回が最後のつもりで覚悟して出かけました。

直近の4年前に比べて登りタイムが20分余計にかかりましたが、やればできるんだと云うのが実感です。もし、山中でアクシデントがあったら同行者に迷惑がかかると思い単独山行で、自身に活を入れたつもりです。

近年、山への執着心が薄れていたのは確かだし、登っても感動や充実感がなかったし、山に対して以前より臆病になっていたのも事実です。複雑な心境のなかでの登山でしたが、これで少しは気楽に山を楽しめそうです~

くま娘さんが山から遠ざかっているのも気がかりで寂しく思っています。登れる山を選べばまだまだ登れるはずです!人生は楽しんだものが勝者!

理屈っぽくなってすみません~ (Jun 16, 2024 11:21:47 AM)

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