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2008年はカラヤン生誕100年



20世紀最高の指揮者の一人、ヘルベルト・フォン・カラヤンが、2008年4月5日に生誕100年を迎え、各レコード会社からさまざまな関連作品が続々とリリースされる。まず12月12日に、最も縁故の大きなユニバーサル・ミュージックDGから登場するのは全20タイトル。2枚組の日本独自ベスト・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』をはじめ、未発表音源を含むCD+DVD『カラヤン・レジェンド』、カラヤン・マスターワークス、最新リマスター・シリーズ8タイトル、ウィーン・フィルとの演奏を集めた「カラヤン1000」という、1,000円の廉価盤10タイトルが発売。こちらは以前にアナログで名盤の誉高きLPのCD化だ。

続いて12月19日には、ソニー・ミュージックからDVD『ライヴ・イン・大阪 1984』が登場。その名のとおり84年10月18日、大阪はシンフォニー・ホールでの公演を収録したもので、世界初の映像。


どちらにしても、20世紀の数々の記録を打出したカラヤンの歴史が垣間見られる。54年の初来日以降、通算11回の来日コンサート。のべ30万人を動員し多くの聴衆を魅了した。生涯にアルバム総計1億枚の実売を誇り、録音した曲目は約540曲を超え、共に前人未到の数値となっている。最晩年、当時ソニー社長の大賀氏と会談中に心不全により急逝し、全世界に大きな衝撃を与えた。ヨーロッパの主要な音楽ポストの掌握、世界演奏旅行、歴史的にも2度の世界大戦の体験や第三帝国との関係等、カラヤンこそ明暗ともに20世紀を象徴する指揮者、人物であったといえる。彼がいなかったらクラシック音楽がこれ程世界に浸透しなかっただろうと思われる。

今年生誕100年を迎えた朝比奈隆先生、服部良一さんといい、ちょっと前まで活躍していた大御所だから、100年という時間の観点がピーンとこない。というよりも過去の人たちになっていない。永遠というのは難しいが、語継がれるべき音楽歴史の生き証人であり、現代への基盤を形成してきてくれた功績は計り知れない。


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