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戦場のアリア

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1914年、第一次大戦下、フランス・スコットランド連合軍と、ドイツ軍が連日砲弾を鳴り響かせているフランス北部の村を背景に起きた戦時中の奇跡的な事実に基づいた物語である。

大戦下のクリスマス・イブに互いに敵対する者たちが、クリスマス・キャロルの歌声をきっかけに戦闘の最前線で歩み寄る。挨拶をし、フランスのシャンパンで乾杯する。この人道的運びには本来人間は....という根底にある平和への祈りがある。音楽が人の心にどれほど多く影響を与えたか、それによって国籍の有無に関らず、人間は...という人と人とのヒューマニズムに感動する。なぜ戦わなければいけないのか、戦争は...そう思わせられる映画である。

神父の十字架を置くシーンは、キリストのおかげで分かり合えたのに、その奇跡すら教会が踏みにじるのは何故か...この愚かさ。このシーンは内面から戦争の愚かしさを訴えるという本当の強さだろう。外に向かっての戦争の愚かさを口にだして叫ぶシーンは凡そ皆無である。だからこそ、観るものの心の底に語らせる。多くの事を考えさせられる素晴らしい映画であった。
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あわせてデセイの歌の素晴らしさは特筆ものである。

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