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黒澤明~椿三十朗


原稿を書上げた後の開放感と一つクリアーした安堵感。フーッと煙草に火を灯すかのようにして、心身リフレッシュしようとする気持ちが、最良の映画を選択する。
自分にとって最高にリフレッシュできる映画は、何故か黒澤明監督の「椿三十朗」。いつもながら不思議な感じがするが、自然にこのディスクに手が伸びる。気がつくと毎月1度は観ていることに気づく。
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痛快で壮大な生き方をし、桁外れの人間像「椿三十朗」に惚れ惚れする。観ていての爽快感、ダイナミックで破天荒な人間性に思わず羨望の眼差しで微笑んでしまう。黒澤=三船敏郎コンビだからこそ可能になった、生涯不世出の名作だとつくづく思う。
体内新陳代謝を完全に一週するほど、自分には欠かせない妙薬であり洗浄剤でもある。言葉は適切ではないが、限りなく癒しになっている。生きることも、生きていることも、そして仕事もと、ありとあらゆるところでカンフル効果を来たしているのが良く分かる。そういう映画である。
そしてカッコいい代表作である。未だこの映画以上に「カッコいいとは..」を認識しながら、且つ共有する万全の心理が同調する「カッコいい」映画は観たことがない。自分にとって本当にいい映画であると思える作品は、”繰返される観たさに魅了される”そういう力が働くものなのだろうと、あらためて今日も思った。


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