フリマウォッチングレポート1

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おきーのフリマウォッチングレポート1

同じ商品なのになぜ人気不人気の差がでるのか?

パート1:人気商品の場合

2002.6.4

はじめに

「同じ商品なのになぜ人気不人気の差がでるのか?」

そうお思いになったご経験はおそらくフリマオークションをご利用になっていらっしゃる方ならば一度はあるのではないでしょうか。同じメーカーの同じ商品で同じくらいの時期に出品されてだいたい同じ程度の商品に見えるのに、片や定価に近い金額で落札され、片や入札者が一人もいない・・。そこまで極端でなくとも「なぜこの商品にだけ人気が集まるの?」「なぜそんな高値を出す気になれるの?」あるいは「なぜこの商品は高値にならないの?」という疑問を思わず持ってしまうことは私にはしょっちゅうあります。

そこで、なぞを解くためのひとつの方法として、今回ある一種類の商品の入札金額変遷ウォッチングをしてみました。フリマオークションを巡回してみて実感していることがはたしてデータでも判明するものかどうか、データ化してみた結果どんなことがわかるのか、の考察を試みてみました。観戦していると、出品者側もさまざまな思惑が働いているのがわかります。けれど入札者側も負けてはいません。鵜の目鷹の目で物色してばっちり計算も働いています。おもしろがって観戦させてもらいながらできあがったのがこのレポートです。皆さんのオークション参戦の一助となれば幸いです。ただ、私は心理学の専門家でもなければマーケットリサーチもしたことがないので、調べ方から分析の仕方からまるっきり我流でやらせていただいていますのでその点お含みおきくださいね。

1.ウォッチング対象とその特性

今回、ウォッチングに選んだ商品はベビー用抱っこ紐の一商品です。手軽で使いやすくコンパクトな上にファッショナブルでもあるということで人気になっているようです。定価は4500円。また、これを定形外郵便で送るとすると送料は390円になります。なぜ、この商品を選んだかというと、私も欲しいと思って何度か入札してみたのですがついに落札できなかったからです。自分でも「こんな高値じゃ新しいのを買った方がいいじゃない」と思いつつも入札しているのに、その自分の入札金額よりも更に高値がつく不思議さを感じたからです。まずは相手を知ることが大事かと思ったわけです。

さらに、ウォッチング対象は楽天フリマオークションとヤフーオークションに出品された商品に限定しました。比較対象は多いほうがより正確な結論が出るかもしれませんが、あんまり手を広げると観察記録がまとまらなくなってしまうおそれが大きいと思ったからです。結局、5月19日から(楽天aのみ15日に出品)25日までの間に出品されたこの抱っこ紐をウォッチングしてみました。

この抱っこ紐のオークション上の特性として 「人気商品であること」 があげられます。つまり 「売り手市場」 なわけです。高値がつきやすい、言い替えれば 「高値にならない商品はよほどの理由がある」 ということです。今回のウォッチングは「どうすれば高値になるのか」というよりはむしろ「 高値になるはずなのに、何がいけないのか」を抽出するのに参考になる かと思います。逆に「安値になるはずなのに、何が良いのか」を抽出したいとも思うのですが、どうやったらサンプルがうまく集まるかよくわからなかったのでとりあえず今回は人気商品をウォッチングしてみることにしました。

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