奇改屋のチラ裏雑記

2009年01月03日
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テーマ: 闘病日記(4015)
カテゴリ: 一期一会
混んでるのが解ってたし、本堂のお詣りはとても無理だとも解ってた。


なのに、足が川崎大師に向ってしまった。。
ものスゴい混み様だった。
大山門からはとても入る気がせず。
「出口」とあった西解脱門から入った。
境内も人の波で思うようには進めない。人をかきわけ稲荷堂に辿り着いた。
やれやれとお詣りをと鳥居をくぐりお堂の前に立った。
妙な気配がした。。参拝客も少ないし後で待てばいいのに。


ぎょっとしてしまった。。思わず息をのんだ。
なっ、、ホームレスは賽銭箱の向こう側のOBとなっていたお賽銭を拾った。
しばし呆然とし、だんだん言い様のない悲しみがわき上がってきた。

実は、昨日もそんな気分になったのだ。
本屋で手にとった本が、そんな気分にさせた。
歌舞伎町のこころちゃん という本だ。
外国人フォトジャーナリストが作った本で、
歌舞伎町コマ劇場前で見つけた4歳のホームレスの少女とその周りのお話だ。
あどけなくも哀しいホームレスの少女の写真集といったところか。
こころちゃんの写真は、とても明るく見える。ホームレスという現実があるのにだ。

考えさせられてしまった。。  日比谷の派遣村

そして今日、中年ホームレスが賽銭を拾い集めていた。
賽銭箱に入らなかったお金を集めていた。

賽銭を拾い集めるホームレス、歌舞伎町の4歳のホームレス、
日比谷に集う仕事を求める方々。

これが経済大国日本の現状。



人の苦しみは過ぎた欲と執着からなるものと確信していると言っても過言ではない。
「こんな世の中じゃ、いっそホームレスになった方がマシ」とも思っていた。

ケガをして病院に運ばれるさなか、「いよいよホームレスか」と考えたのも事実。

ホームレスはよろしくない。というか、ホームレスはやはり不幸だ。
あらためて今日思った。 
コレを理解するために昨日の立読みがあり、今日の参詣があったのだ。
運命のリンクと言えるかもしれない。

今日も天気がよく暖かかったので、昨日のコトを思えばバイクに乗る日だった。
でも、乗らなかった。
それは、ほとんど寝れなかったからだ。それでも前の自分なら乗っていただろう。
好事魔多し。 こんな時こそ気をつけねばと思ったのだ。

川崎大師から電車で元住吉のバイク用品店に向った。実は初めて行った。。
寝不足とホームレスショックで疲れた身体を引きずるようにさして用事もないのに。
帰り駅の長いエスカレーターに乗りながら、妙な気分になった。
Stairway to Heaven、天国への階段 といったところか。
今年も年賀状を送ってくれた親友が教えてくれた曲だな。

運命のリンク。 人から見れば偶然だったり、コジツケに思うだろうが。



ようやく「腹を空かすことは悪」ということが理解できた。
「我慢」は、思い上がりであると去年の夏、川崎大師で教わったことだった。

ココで、序章が終わり新章が本格的に始まる。そんな気分になった。

正月も今日で終わり。 事故から100日。

前に踏み出さねばならない。



歌舞伎町のこころちゃん

“眠らない街”歌舞伎町。
コマ劇場前で見つけた4歳の少女。

あまりにもかわいらしい彼女は、
たしかに、父と、そしておとなたちと、
路上生活を送っていた。


いろいろ思うことがありますが、
子連れの人がホームレスになりえる社会状況は何とかしてかないとなりません。








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最終更新日  2009年01月03日 18時49分35秒


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