ラジオ、ときどきラーメン2

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2015.10.25
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カテゴリ: 市販ラジオキット
DSC_0004-R.jpg

とりあえず、お高いキット&かなりの高性能ラジオなので、このまま捨ててしまうのはあまりにももったいない、ということで、どうにか動作するように対策を考えてみました。

DSC_0009-R.jpg
AKIT-9631のキーボードのKey1ピンの波形。変な信号が重畳している。
不安定動作の要因はキーボード入力系がおかしいのではないか?ということになります。
いろいろ考えた結果、MCUの入力ポート処理が不適切なのではないかという仮定で入力ポートの状態をオシロで測定した結果が上画像です。
案の定、キーを押していないのに変な信号が重畳していました。これで勝手に動作してしまっていたと思われます。

DSC_0068-R.jpg
したがって、対策としてはMUCの入力ポートを10KΩでVDDにプルアップしました。(動作論理がわからないので、プルダウンも試してみましたが、安定動作しませんでした。)

DSC_0083-R.jpg
結果、おかしな信号の重畳は解消しませんが、信号レベルが低くなっています。中央の大きな変化の信号はPOWERボタンを押下したときの信号変化です。


DSC_0080-R2-R.jpg
MCU入力ポート(Key1~6)の波形。左が対策前、右が入力PULLUP対策後。

DSC_0043-R2-R.jpg



この対策によって、MUCの入力レベルが安定しました。加えて出力側も信号の変動が安定しました。

その結果、まともにキーボードが機能するようになり、実用レベルになりました。
ただし、まだたまにキーボードが誤動作&応答しないことがあります。これはソフト上の問題かもしれません。
また、なぜかロータリーエンコーダが機能しません。こちらもなにか問題があるようです。

まあ、このラジオキット、キーが多くて機能が豊富なのにその使い方がaitendoのサイトにありません。これでは使い方が判らなくても仕方がありません。
もしかしたら、それを理由にして不具合対策をしないつもりかも知れません。やはりみんなの愛するaitendo、まだまだ低レベル中華品質を脱せませんね。。。。。orz

そのほかにも、AKIT-9613と同じ問題が対策されずにあるし、さらにまだ対策を取らなくてはいけない項目がいくつかあります。

まあ、これでちょっと使ったところ、ラジオとしては十分実用的。ヘッドホンで聞いたところ、FMは結構高い音質。
フィルムコンデンサ多用している効果はあるでしょうか。

また、外付けアンテナなしでもラジオ日経が受信できました。AM、SWはかなりの高感度のようです。もしかしたら、DX向きかもしれません。


本来なら、回路設計時にこのような対策を施すか、やらない場合はMUCのポートを内部でプルアップする設定にすべきなのですが、このaitendoのキットではどちらも行われていなかったために、このような動作不安定なものになったわけです。






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最終更新日  2015.10.25 23:48:11
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