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2024年09月08日
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カテゴリ: 読んだ本



寺山修司の歌が前衛短歌というジャンルに分類されていることもここで初めて知った。
短歌の歴史については、現代短歌だけではなく和歌までさかのぼると本当に長い。
月がきれいだ、桜がきれいだ、世の中ははかない…こんな歌はたぶん残っていないものも含めれば何万回も何十万回も誰かに読まれているのではないか。花鳥風月、海や山、別れや恋の辛さなどは詠みつくされており、これ以上いったい何を詠むのだろうか。浅い想像かもしれないけど、こんな風に思った人がきっといたのだろう。そこで新しい短歌の流れが起こった。もちろんその一方で叙景を基調とするものや生活に根差したものも脈々と詠まれているのだが。
この本には、そうした前衛短歌がいくつも紹介されているのだが、正直いってよくわからなかった。ちょうど現代美術をみたときのように、これってもしかしたら仲間内で誉めあっているだけでは…という気さえしてくる。ただ、中にはなんとなく雰囲気があって、いいなと思うものもないわけではない。
ただ本書で紹介されていたなかでい印象にのこった歌は下記の二首でこれは特に前衛短歌というわけではないだろう。

昏れ方の電車より見し橋脚にうちあたり海に帰りゆく水(田谷鋭)
水銀の如き光に海見えてレインコートを着る部屋の中(近藤芳美)

いずれも分類は叙景になるのかもしれないが、どこがよいのかというと説明にしくい。

寺山修司の作品の中では、母は死んだり、駆け落ちをしたりしたことになっている。しかし、彼の死後、元気な母親が出てきても、驚いた人はすくなかったのではないか。随想や評論でふれる私的な話にはフィクションがあり、それも含めても彼の作品だということを皆知っている。随想にでてくる友達のトルコ嬢(当時の言葉)やヤクザの知合いもフィクションだろう。





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最終更新日  2024年09月09日 17時14分20秒
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Re:「寺山修司短歌論集」を読んで(09/08)  
・曙光 さん
>昏れ方の電車より見し橋脚にうちあたり海に帰りゆく水(田谷鋭)
>ただその一瞬に言葉にしなかったものが、歌人の言葉により、あらためてよみがえり、その情景が目に浮かぶのだろう。

田谷鋭ですか、いいですね。よく車中から橋脚に打ち当たる海水、或は川面の水が見えたものです。海に帰りゆく水の先は果てしなく大海原へと続くのだろう。或いはその水は永く港湾にとどまるのかも知れない。
云われてみれば確かに、暮れ往く黄昏時とマッチして目に浮かぶ情景です。

>寺山修司の作品の中では、母は死んだり、駆け落ちをしたりしたことになっている。しかし、彼の死後、元気な母親が出てきても、驚いた人はすくなかったのではないか。随想や評論でふれる私的な話にはフィクションがあり、それも含めても彼の作品だということを皆知っている。

寺山修司ですか、懐かしくも忘れ難き存在感のある人でした。
寺山は自分に只管誠実に、自分が自分らしくある事を求めて、事実と虚構(修飾、模倣、妄想、演技)を交錯させつつ、独自の寺山ワールドを構築したと云えるでしょう。。

短歌、評論、演劇、映画など様々な媒体を多彩に熟(こな)したが、私が寺山に最も魅かれたのは、スポーツ新聞での競馬評論、競馬の状況・情景描写でした。
私が競馬を楽しんでいたのは社会人となり結婚迄だったが、競馬翌日のスポーツ紙での寺山の競馬観戦記事を読むことを大きな楽しみにしていたものです。

(2024年09月09日 15時31分22秒)

Re[1]:「寺山修司短歌論集」を読んで(09/08)  
・曙光さんへ
叙景唄はまだまだ奥が深いなと思います。
通勤電車から見た都市のどぶ川?でも、感性があればこんな秀歌になるのかと驚きます。
寺山修司はまとまったものは読んだことはないのですが、競馬など、彼のおかげでずいぶんと市民権を得たなと思います。 (2024年09月09日 17時28分06秒)

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