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母親が借りて来たので、もらい鑑賞。地味だけど演技派のミシェル・ウィリアムズがマリリン・モンロー役でオスカーノミネートになった映画です。
大スターのマリリンが、コメディー映画を撮る為に渡英。パシリ同然の第三助監督コリンと恋に落ちた7日間を描いた作品で、原作はコリン本人が後年に書いた本だそうだけど・・・ これってコリンの妄想でしょ?! と突っ込まずにはいられない。
撮影当時、精神的に不安定になってたマリリンが、若くて純情そうなコリンに目をつけて映画撮影中に仲良くなるっていう話なんだけど、こんなにコリンにだけ都合のいい話があるかよ〜!!!って言うシーンてんこ盛りなのです。
コリンが用事を伝えにマリリンの部屋に行ったら、湯上がりマリリン(もちろん全裸)がお出迎え。二人で現場を抜け出してドライブに行き(しかも後部座席の毛布の中からマリリン登場というサプライズ込み)、マリリンが「泳ぎましょうよ!」とまた全裸になって川に飛び込む(コリンも全裸になってスイミング)。で、川から上がった後「寒いわ〜、暖めて!」と言うマリリン・・・と、判で押したようなベタ展開。これは、「マリリンと俺、 ♪こうだったら、いいのにな〜♪ 」って言う1ファンの妄想でしょ・・・と飽きれる私と母親。
真夜中に呼び出されて、全裸のマリリン(寝るときはシャネル5番のみ身につけるから)と添い寝するコリンだけどエッチしなかったりするし、「 やろうと思えばいつでもやれたんだけど〜、僕だけに心を開いてくれた大スター、マリリンとのあ・え・て・のプラトニックな関係、素敵でしょ♪ 」みたいな感じ?マリリンのことが大好きなのはわかったから、もうその辺で妄想はおやめ!とお腹いっぱいですよ。
コリン役の人はイギリスの何も知らない可愛らしいお坊ちゃん!ってルックスなので、どっちかっていうと年上のマリリンがグイグイさそってる感じがある絵なんですがね〜。お話の展開も緩慢な感じで、結構アクビが出ちゃいました(DVDレンタルしてきた当の母親は途中で離脱)。
しかし劇中でマリリンが演技コーチと実践している演技メソッドはウザイね!ライトなコメディー映画なのに、「ここでの彼女(役)の気持ちを理解しないと、マリリンは演技に入れないのです」って言って、現場にすごい迷惑かけてるし。しかも大・大・大女優のジュディ・デンチ様をお待たせするとは・・・ 恐れ多過ぎ!!! しかしさすが大女優、大御所なのに現場の雰囲気を壊さないように努めておられて「ハハーッ!」とひれ伏したくなります。
マリリンに扮したミシェル・ウィリアムズは確かに頑張っていたと思うけど、やっぱりマリリンと言うのは・・・ちょ〜っとキビシイかなあああ〜という印象。本物のマリリンはもっとおっぱいあるしさ〜。パーンと張ったお尻がチラっと映るけど、あれはボディダブルなのかしら?冒頭のミュージカルシーンは素敵でしたが。
飽きてしまった母親は、途中で夕飯の支度を始めてしまい「 結局、これってワガママな女優の話じゃないの〜 」つまらなそうにしていましたが、テレビの前を離れなかった私が一生懸命鑑賞しているように見えたらしく、「あんたが楽しんだんなら、それでいいわ」と言っていました。
余談:しかし、ミシェル・ウィリアムズって「 ブロークバック・マウンテン 」のころは、なんかパッとしない女優だな〜と思っていたけど、「 ブルーバレンタイン 」でも素晴らしかったし、ヒース・レジャー亡き今、彼を凌ぎかねないくらい演技派になったなあ・・・と胸熱。ミシェルとヒースの娘マチルダちゃん(顔はまんまヒース)は、いったいどんな名優になってしまうのでしょうと今から楽しみです。
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