詩と映画と日記

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シンデレラ・マン

『シンデレラ・マン』

監督
ロン・ハワード (ビューティフル・マインドでアカデミー賞受賞)

キャスト
ラッセル・クロウ (グラディエーターでアカデミー賞受賞)
レネー・ゼルウィーガー (コールド・マウンテンでアカデミー賞受賞)
ポール・ジアマッティ
クレイグ・ビアーコ
ブルース・マッギル


芸術の秋にふさわしい作品です
感動に胸が熱くなり涙がこぼれました

かって実在した伝説のボクサーの話なので
ボクシングの場面が多いのですが
主題は、こよなく家族を愛したひとりの男の
生きざまだと感じました

1930年代、恐慌時代のアメリカで
食べ物にも事欠き、電気代が払えず
暖房もない貧困の中でも
間違ったことはしない、させない姿勢を
気負わず自然に貫いて優雅にさえ見えます

傷ついた体もいとわず
家族のために命をかけて闘う姿
これが男の原点であり値打ちです

まだ上映中なので
ストーリーは遠慮しておこうと思いますが

仲むつまじい結婚生活のしあわせを目の当たりにして
家庭ってほんとうにいいものだなぁ!と思いました


どんなに苦難な時にも
その日その日を懸命に生き抜いたなら
いつかはきっと、良いことがある
そんなことが信じられて励まされました


ロン・ハワード監督は『ダヴィンチ・コード』を
トム・クルーズ主演で映画化中だそうで
楽しみなことです

ラッセル・クロウは、どんなに強い役柄を演じても
あのさがり目がやさしく、凄みは感じられませんが
どんな場合にも卑しさを感じさせず
誠実な心が演じられているように思いました
まるで本物のボクサーかと思えるような
ボクシング・シーンの迫力に目を逸らすことが出来ません

私が、レネー・ゼルウィーガーのファンになったのは
『シカゴ』と『ブリジット・ジョーンズの日記』の
熱演と愛嬌のあるあたたかな個性ですが
彼女は役柄によって体重を20kgも増減させるそうです
役作りにかける心意気が並々ではないと思いました
今回も夫を案じ無事を祈る心を見事に表情で見せています
一層好きになりました

主人公のマネージャー兼トレーナーであり
親友でもある男を演じているポール・ジアマッティが
またとても素晴しく
そのセリフの効いていることといったら
観客の思いを言葉にしているようで迫真の演技でした
素晴しいです
アカデミー賞を貰ってほしいです

"一心に愛し懸命に生きること"
こんな平凡なことが最高だと改めて思った映画です




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