詩と映画と日記

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武士の一分

武士の一分

原作
藤沢周平

監督
山田洋次

出演
木村拓哉
檀れい
緒形拳
笹野高史
小林稔侍
赤塚真人
綾田俊樹




素晴らしかった「たそがれ清兵衛」に次ぐ
山田洋次監督の時代劇ということで
心ひかれて見てきました

夫婦むつまじく
冗談を言い合いながら
清貧という言葉がピッタリの
お毒見役に異変が起きます

毒見をしたツブ貝の毒にあたり
失明してしまったのです

武芸で身を立てるべき武士が
不具者になったのですから
これからどうして生活を立てるか
親戚一同が集まり相談します

紙と木で出来た
借り物の小さな家に住み
質素な食事に満足する生活です

ですが、武士としての誇りは
きりりと持っています

現代人から見れば
何にもないような貧しさですが

キラキラと輝いて見えるものが
ふたつあります

夫婦の絆と家庭のあたたかさ
命をかけて守るべき面目や誇りです


穏やかに過ぎる時間の中で
それは際立って見えます

原作が素晴らしく
監督も素晴らしく

宝塚出身の檀れいは
慎ましく芯の強い日本女性を
清らかに描き出しています

アイドルだからと期待していなかった
木村拓哉の出来栄えには
正直ビックリしてしまいました
次作が期待されます

脇役に実力者が揃い
感動の作品が生まれています

私の一分とは何でしょうかと
ちょっと考えてしまいました



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