詩と映画と日記

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クイーン


スティーヴン・フリアーズ

出演
ヘレン・ミレン
マイケル・シーン
ジェイムズ・クロムウェル
シルヴィア・シムズ
アレックス・ジェニングス
ヘレン・マックロリー





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雲の上の存在の女王さまの生活を
ちょっと見てみたい興味で見ましたが

食事中でも、家族団らんの最中でも
断れない電話はかかってくるし
不意の来客も多く
忙しく心労の多い毎日が察せられて
女王様も想像するほど楽でも贅沢でも
ないんだな~と、ため息が出ました

美しくて人気者のダイアナ妃の
良くも悪くも自分本位な生き方とは反対に

女王は戴冠されて以来の長い年月を
自身の感情を出さないように抑え
君主としての勤めを第一に考えて
質素に過ごされたようすがうかがえました

ひとりの女性として母として妻として
精いっぱい努力される普通の人としての姿も
よくあらわされていて
今までになく親しみを感じます

ニュースで見た記憶のある場面も多く
まるでドキュメンタリー映画のようでした

「世紀の結婚と」騒がれた
チャールズ皇太子とダイアナ妃が
不仲になり離婚
これだけでも女王ご一家にとっては
どんなにか辛く大変な事だったでしょうに
また悲しい事故が起こりました

ダイアナは既に王室のひとではないからと言う
事故に対する女王の態度は受け入れられず
女王の対応は冷淡だと
国民やマスコミは厳しい批判を浴びせます

このことは、世界中の人々の
意見が割れたことだったでしょうが

就任したばかりで溌剌とした
ブレア首相も妻とは意見が異なりますが

身分も歳の差も恐れず
首相は女王に思ったままの意見を言い
世間の悪評から一生懸命に擁護しました
見ていてとても清々しく救いでした

実在の存命の女王を演ずるという
大変な困難を見事にやり遂げて
威厳と母性の女王様を見せてくれたヘレン・ミレン
最高に価値のあるアカデミー賞だったと思います

映画を見終えた感想は
普通の庶民の束縛されない生活が
ことの他ありがたいです





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