詩と映画と日記

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八月の鯨



監督
リンゼイ・アンダースン

キャスト
セーラ・ウェッバー:リリアン・ギッシュ
リビー・ストロング:ベティ・デイビス
ミスター・マラノフ:ヴィンセント・プライス
ティシャ:アン・サザーン
大工のジョシュア:ハリー・ケリー・ジュニア






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"""歳をとったら海の見える崖の上に住みたい""という
私の夢が実現したような作品です

島の緑と、小さな島を浮かべた大きな海
美しい景色に癒されます

実の娘にさえ敬遠されるほど
目が不自由で、へそ曲がりで、頑固な性格を
隠しもしないリビー

こんなリビーの気持ちの負担にならないよう
さりげなく気遣うセーラ
この老いた姉妹と友人の日常が描かれています

『人生の半分はトラブルで、
あとの半分はそれを乗り越えるため...』
身にしみるセリフも多々あります

年老いてなおステキなふたりの大女優に
喝采を送りながら、ふと思いました

夢や希望を楽しむ時が過ぎ去り
いろいろと不具合な身体になった時も
静かに現状を受け入れられるようでありたい

お茶碗一杯に盛ったご飯も
一粒ずつ食べて食べ終わるように
淡々と残りの日々を昇華していく
そんな老い方が良いかな

喜びも苦しみも悲しみも
いずれ必ず終わるのですから

明日を思いわずらったりせず
あるがままの今日を受け入れたい

私の体の中に疑いもなく
先祖のDNAが存在するように

生きていようと死んでいようと
私の命も、こどもたちの中にあると思えば
ちっともも寂しくありません












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