**    pure eyes     **    眼瞼下垂

** pure eyes ** 眼瞼下垂

【手術に際して】


私自身の立場が異なります。

前回の手術のときに『これ以上体にメスを入れないで欲しい』と父親に言われました。その時にも今後の方針を説明しました。
前回は眼筋の手術。その次は眼瞼下垂の手術。
理解していると思うのですが、又私が『実際に手術をする』という報告に
悲しみがあるようだ。考え方の違い。しかし、一番苦しいのは私。

先天性の眼瞼下垂である私は生後、片目が開かない状態。
『なんとか、視力に影響の無いように開かせてあげたい』と言う気持ちで手術をしたのだろうと思います。
そのときの主治医からは『大きくなって本人が気にするようになったら再手術を考えてください』と言われたと母に聞きました。

今までの、人生の辛かった気持ち。わざわざ親には説明をしたことも無いし、
私の心の中だけの傷だった。
何も言わなかったから、私の顔に見慣れた親は特に“気にしていなかった”のだと思うし、私も“気にしていない”と思っていたのだろうか。

そして、この年齢になってこの話しを持ち出され、苦しいのだと思う。
しかし、私は永遠に自分の病気を気にしつづけている。

私も子供を持つ親だからわかる。
長男が1歳のときに突然の呼吸器の病気で、血中酸素まで薄くなり
個室を余儀なく利用し酸素テントに入り3週間の入院。テントがだめな場合は、
気管支挿管をする場合もあるとまで言われたが一命を取り留めた
しかし脳に障害が残る可能性があるとまで言われた。幸いにして大丈夫だった。
今考えれば、夜中泣いて発熱があった時点で病院連れて行けばよかった。

娘が怪我をして外科にかかり縫合をしたことがある。
女の子だし顔に跡が残らないだろうか?と真剣に悩んだ。
子供は五体満足に生まれてきたのだから、何としてでも守って傷を付けたくない。
私が不幸だったから・・・・
子供の虫歯は今のところ1本もない。(小さいころは親の管理だと思う)
なるべく防げることは厳しく指導しているつもり。困るのは本人だから。
そして“綺麗に生まれてきたのだから、傷をつけて欲しくない”と願う。

自分の子供に病気があったら何としてでも直してあげたい。
しかし、大人になって又手術となると周囲の環境をきにするのかもしれない。
結婚した相手の気持ち。子供の事などなど。

今日は預ける為に、子供の学用品・衣類を実家へ運んだ。
母親に説明、子供のスケジュールを伝える。
父親は部屋からでてこなかった。
こんな不自然が間柄になったのは生まれてはじめてです。
『気をつけて』とか『頑張って』とか 言葉を聞けなかった。凄く悲しい。

2004.9.11


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