この広い世界で

この広い世界で

登山

◆ 三ツ峠山

突然山登りしよう!なんて無茶はさすがにしないのだけど、実はクマの父母は山好きで、私は小学生の頃から山に連れていかれることがよくあった。
辛いし、疲れるしで、全然楽しくなかったんだけど、年を重ねるごとにちょっぴりずつ楽しくなってきたの。

で、ある年のGWいつものメンバー4人で恒例の山中湖旅行に行ったときのこと。
私はふと思いついた。「山登りしない?」と。
みんな全然乗り気じゃなかったけど、何故か決行!

選んだ山は「三ツ峠」という標高2000mもないくらいの山。そして、この山は小さいときに初めて私が登った山でもあるの。
その時弟はまだ小1だったけど登りきることができるんだから、オトナ4人大丈夫だなっと思って選んだ。登山道もその時と同じ一番楽なところを選ぶことにした。

事前に荷物の用意をして、いざ出発。

三ツ峠は、車を置いてから少しの間、砂利道で、かなり登りづらい。しかもあと3人は初めての登山。
登り始めて10分くらいで、はやくもSちゃんが言った。
「ねえ!休憩しようよ!」と・・・。
オイオイ(^^; さすがにまだ早いでしょ・・・。と制する私たちにSちゃんは言った。
「お願い!ここで休ませてくれたら、もう休憩って言わないから!ここで休ませてくれなかったら、もう帰る~~!」
しょうがない・・・じゃあ休むか。
「1分だけだよ!」
「(ゴクゴクゴクゴク)」
「ダメだよ~~~!!そんなに水分取っちゃ!余計疲れるってば!」
「いいもん!だって飲みたいんだもん!死んじゃうもん!」
ってな具合で1回目の休憩・・・。
登り始めたばかりの登山者達は、私たちの姿を見てクスクス笑いながら通り過ぎていったよ。

それからも、SちゃんとTちゃんが順番に「休憩~!」と叫ぶもんだから、結構な時間を使って頂上まで到着した。

山登りをしたことがある人はわかると思うけど、頂上が見えるとすごく近い気がするのよね。
あともう少しなんだ~~!と思って張り切ってるけどなかなかたどり着けない。ここが一番辛い。

こんな一番つらいところでも、ルンったら走ってました。
そのときにSとTは言ってたわ。
「クマが一番体力があるかと思ってたけど違ったね。ルンちゃんは脅威の体力を持ってるよね・・・。」
私も、最後は口を聞く元気もなかったけど、ルンはたまたま登ってきた犬と共に走って頂上に到着。心の中でバカか、こいつと思ったのは私だけではなかったようです。

とにかく予定より30分遅れで到着した私たちはいそいそとシートを敷き、コンビニご飯を食べ始めた。

空気もおいしいし、風もさわやか♪
久しぶりに体を動かしたみんなはおなかもペコペコ。
Sは「今まで生きてきて一番おいしいお握り!」って喜んでたわ。
ね!?嫌がったけど、楽しかったでしょ??

そのあと、そこで30分くらい転寝をし、下山した。

下りは、あんなに気合の入ってたルンはダメで、(足がガクガクしちゃって辛いのだ)変わりにTが威力を発揮。
「スキーみたいに滑っちゃえばいいんだよ~~!楽しい~!」と張り切って下ってました。

最後まで辛かったのはSと実は私・・・。
言いだしっぺなので弱音も吐けず、辛い思いをしました。

ま、そうは言ってもまたまた登山をすることになるのだけどね・・・。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: