Alice Boy's Pictures

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映画:ア・フュー・グッドメン



A FEW GOOD MEN-ア・フュー・グッドメン



米国 92年 137分

トム・クルーズ
デミ・ムーア
ジャック・ニコルソン
ケビン・ベーコン
キーファー・サザーランド
ケビン・ポラック


あらすじ 結末まで書いています。

キューバの米海軍基地で、海兵隊員サンティアゴが就寝中に襲われて死んだ。犯人は同部隊のダウニー一等兵(ジェームズ・マーシャル)とドーソン兵長(ウォルフガング・ボディソン)だった。検察官ロス大尉(ケヴィン・ベーコン)は、2人を殺人罪で起訴する。事件の背景にコードR(規律を乱す者への暴力的制裁)の存在を感じた内部調査部のギャロウェイ少佐(デミ・ムーア)は、被告の弁護を申し出るが、ハーバード出身で法廷経験のないキャフィー中尉(トム・クルーズ)が任命された。キャフィーは偉大な弁護士だった父の影を意識するあまり、担当した事件はすべて検察側との事前取引で処理してきた男だった。キャフィーの助手として同僚のウェインバーグ大尉(ケヴィン・ポラック)が選ばれ、ギャロウェイを中心に調査を開始するが、やはり被告たちは、上官ケンドリック中尉(キーファー・サザーランド)からコードRの命令を受けていた。サンティアゴは訓練に絶えかね、ドーソンによる不法発砲事件の情報提供と引き換えに、基地からの転籍を申し出ていた。それを知った最高指揮官ジェセップ大佐(ジャック・ニコルソン)は激怒し、マーキンソン中佐(J・T・ウォルシュ)の反対も聞かずコードRの実行を示唆したのだった。命令に忠実に従っただけで、殺意は無かったのだという言葉にに心を動かされたキャフィーは、被告の無罪を申し立て、法廷での裁判が始まった。裁判の途中、失踪していたマーキンソンが現れ、真実を証言すると約束したりもするが、直前に自殺してしまい審理は困難を極める。苦悩しつつキャフィーは、ジェセップを証言台に立たせることを決意した。法廷での2人の対決は、キャフィーの巧みな弁舌で、ジェセップの権力への盲信を突き、自らの口からコードRの指令を出したことを白状させる。被告たちは無罪となるが、軍に対する背信により除隊処分となってしまう。ドーソンはキャフィーに、この裁判を通じて、自分が守るべきものは軍の規律ではなく弱者であるサンティアゴだったことを悟ったと語り、2人は互いに尊敬をこめた敬礼を交し合うのだった。


亡くなった偉大な弁護士である父にコンプレックスがある司法取引が得意ないい加減検事・トムクルーズは、先輩検事やデミムーアに刺激されながら、まともな法律家へ成長してゆく。

「軍隊とはなにか」「軍隊は正義か」「国を守るとは」
どちらが正しいとも言いきれない状況のなかで、トム・クルーズ(弁護士)、ジャック・ニコルソン(証人-将軍)、ケビン・ベーコン(検事)がそれぞれの正義、プライドを激しくぶつけあう法廷シーンは圧巻。

「被告」人の最後の一言、
「我々は 弱い者の為に 闘わなければならなかった。彼のために闘うべきだったのだ。」

良心の尊さを象徴する名言。
その瞬間、弁護人との間に生じた深い理解と尊敬。
軍隊とはなにか、上官の命令とはなにか、
コンプレックスと集団心理をも深く追求する 名作。

被告の一人、ダウニー一等兵は、明らかに"知的障害"がある設定。
軽度発達障害 と言われる範疇と思われる。
軍隊という安住ではないにしろ 生き場所 を失った彼のこれからは。。。と思ってしまうのは、私が、障害者の子を持つからだろう。
判決の後、法廷を出るダウニー一等兵に駆け寄って、肩に手をかけていたわる母の後姿に涙した。
ダウニー一等兵の母の姿が画面に映ったのはたぶんその一瞬だけなのだけれど。

彼くらいの障害の程度の人で、犯罪や困難に巻き込まれている人達はたくさんいるのだろうと思う。
高校でいえば、底辺校を覗けば、ごく普通の子として在籍していると思う。
次男の卒業した養護学校高等部の優秀な生徒は、彼と同じくらいかそれ以上の知的能力をもつと思われる。
違いは、本人や家族に自覚と覚悟があるかないか。

トム・クルーズ、ジャック・ニコルソンは、ゴールデン・グローブ賞(1993年)主演、助演男優賞ノミネートされた。

この映画の制作前から、読書障害(Dyslexia、ディスレキシア)をもつトム・クルーズには、難解な法律用語を多用する弁護士の長セリフは無理だろうという前評判があった。
彼の甲高い声も聞き苦しく、弁護士のイメージにそぐわないという予想であったが、結果は名作になった。
映画「レインマン」のチャーリーと同様に、キャフィー中尉が大きく変わっていく。
世間にトム・クルーズは若くてハンサムでアクションだけじゃないぞ思わせた作品。

彼が、サイエントロジー(Scientology)の提唱する 勉強の技術 によって読書障害(Dyslexia、ディスレキシア)を克服できたのは、素晴しいことだけれど。。
勉強の技術 に興味はあるのだけれど。。。

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