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いつも、制度の一歩前を歩きたい

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全公立小で“放課後教室”…共働きには時間延長も

文部科学省と厚生労働省は、来年度から全国すべての公立小学校で、放課後も児童を預かることを決めた。

 スタッフは教員OBや地域住民で、勉強やスポーツのプログラムを用意して、児童が放課後を学校で過ごす環境を整えるほか、共働き家庭の子ども向けには、さらに時間を延長する。

 子どもが安心して遊べる居場所づくりや、子育ての負担軽減による少子化対策につなげるのが目的で、2007年以降、大量退職する教員に活動の場を提供する狙いもある。両省では、来年度の総事業費として約1000億円を見込んでいる。

 今回の事業は、全児童対象の時間帯と、それ以降の、親が留守の家庭の子どもを対象とする時間帯の2本立て。小学校内での活動が基本で、空き教室や体育館、校庭などを利用することを予定している。
(読売新聞) - 8月29日14時41分更新


コレは良いことなんだろうか。
子供達に安全な場所を提供するということは、良いことなのだが、学校と同じメンバーが放課後も、学校と言う場所で顔をあわせるわけだから、もし、仲の良くない、力関係のハッキリした子供達がいるとしたら、苦痛が大きくなることだろう。

私は次男の周りに同級生達を引き寄せるために、次男の同級生達と登下校の送り迎えのわずかな時間にたくさん遊んだ。

次男を公園に連れて行って、何とか次男も滑り台を使わせてもらおうと「オバチャンと次男くんも仲間に入れて~~」と叫んで、次男をひざの上に抱いて楽しそうに滑った。
30過ぎのオバハンは滑り台では楽しめなかった。
楽しめなかったけれど、楽しい顔をした。
1人、2人、3人と少し心淋しい子供達が集まってくる。
毎日が私設学童保育所のようだった。
だんだんに子供達が次男に慣れていった。
次男も子供達に慣れていった。

保育所時代から、次男にいろいろなことさせていた。
ドーマン法のパターニング、腹ばい運動、高ばい運動、タオルブランコ、トランポリン、セラピーボール、ボールプール、乾布摩擦、フラッシュカード、読み聞かせ、OT,ST、スイミングスクール、砂遊び、大学生のお兄ちゃん、お姉ちゃんも手伝ってくれた。
どんなことも大切だと思ったけれど、 コミュニケーション能力 を育てるには、それだけではダメだと思った。
次男と子供達とが同じ空間にいる時間 を作らなくてはならないと思った。

当時、学童保育所は、障害児の次男を入れてくれなかった。
ならば、学童保育所に行っていない子供達を私が公園で捕まえようと思った。

当時、学童保育所が次男を入れてくれなくて良かった。
これは負け惜しみではない。

なぜなら、
私ほどに、次男のことを中心にして子供達の遊びを盛り上げる指導員は
絶対 にいなかったと思うから <(`^´)>フン!

次男をクラスの中心にしたかった。
次男にチヤホヤしてやってほしいと思ったのではない。
人とコミュニケーションをとる能力が極端に乏しい次男に、人といることの楽しさ、わずらわしさの両方を体験させるには、そうするしかないと思った。
次男は、知的な障害があるだけではない。
自閉症 なのだ。
コミュニケーション障害 があるのだから。

子供達を次男の周りに集めるには、オバチャンがアイドルになる必要があった。
正直いうと毎日がヘトヘトだった。

でもあの時間があったからこそ次男の小学校生活は充実したのだと思う。
全公立小学校で放課後教室ができたら、助かる家庭、子供達はたくさんいるけれど、当時にそれがあったら、私は子供達を捕まえることが難しかっただろうなと思う。

「制度はいつも私達の後からついてくる」と言った先輩のお母さん達。
そう、その通り。
いつも制度の一歩前を歩きたい。
一歩前は苦しいけれど、ウマミも大きい。



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