Alice Boy's Pictures

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N養護学校-高校2年学芸会



彼は行事のたびに大なり小なり緊張度を増してしまう。
学芸会が、朝、異常に早く目が覚める原因の一つでもあると思われる。
なんとか会社を抜け出して見に行きたい。
次男は話す能力が著しく低いのだが、他の生徒達はどこに何の障害があるのかと思うほど、上手に演技し、セリフを言って、歌い、踊る。
演出の先生は舞台袖で、声を押し殺しながら、体全体を使って指示をしている。
大きく広げた腕、両手の10本の指の先から目に見えない何かが放たれる。
顔に汗の筋が何本もつたう。
生徒達のウブゲが震えているのかもしれない。
昨春、次男はこの学校の高等部に入学した。
昨年の今頃、学芸会を初めて見て、体に電流が走った。人を愛するとはこういうことなのだ。

2004年11月30日(火曜日)記


学芸会 高等部2年

高等部なのに学芸会という行事名は、なんだか幼すぎるようにも感じるけれど、ともかく今日が本番だ。
次男の学年は、午後からなので、午後から見に行く。
午前から見たいのだが、父兄が多人数、来るので講堂が一杯になる。、自分の子どもの演目だけを見に行くのが良いと思う。
中学部50名、高等部150名程度の小さな学校だが、父兄は両親、兄弟、祖父母で見に来る家庭が多い。
次男を見にいくのは私だけなので可哀想に思うが、仕方がない。「この子が早く死んでくれたら親助け。」と言う人達に見てもらっても意味がない。
次男は昨日の予行演習では、衣装を着用しないことになっていたのだが、衣装をつけて、稽古したそうな。
今朝は多分4:00ごろから起きている。
居間で物音がするので、ベットから時計をみたら、4:00だった。
そのまま自由にさせておいた。
張り切っているのだが、本番ではどうなるかな。
楽しんでくれたらいいのだが。
出番ではないところで”出るといって周りを困らせないと良いのだが。ちょっと、心配。
でも、一生言葉を発しないのではないかと思えた次男がセリフを言うなんて、たとえ一言でもセリフをもらえるなんて。夢のようだ。こんな日が来るとは思わなかった。



無事に終わった。ほっとした。次男も上機嫌。
ご褒美にしようと、ミスタードーナッツのドーナツを用意しておいた。一緒に帰宅すると、すぐに嬉しそうに食べていた。デジカメでとった画像をプリントアウトしてやると、日記に貼って、大満足。
多分そうなるだろうと思っていたが、しばらくするとベットに上がって眠ってしまった。今、イビキをかいている。
起こして、夕食をとらせたいが、やめよう。
塩シャケのフレークを芯にしてオニギリを作った。ラップをして、食卓の上に置いておこう。焼き海苔を傍に置いておこう。夜中か早朝に食べてくれるだろう。

2005年12月8日記

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