独り言だってば。

December 11, 2010
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本の絵がないと、ページもモノ足らない感じだし、絵から入る印象がないと、読みづらいだろうな。
楽天はこの本を扱っていないようだ。





雑誌「日経エコロジー」に連載したもの。なぜ彼は虫が好きなのか、虫採り紀行、環境、里山とは、などを通して、虫と人間と自然や社会の関係を説いたもの。

虫は役にもたたず、脚光を浴びることもなく、存在さえ知られない(気にも留まらない)。そういった虫を見、観察することで、いろいろなコトが見えてくる、というような話。

この方も日高敏隆さんと同じ、虫が好き。大筋には彼らの考えている方向は同じだろうなと推測する。






[ 本文より ]


なぜ虫か。世の人はよくその種の疑問を発する。説明しようと思えば、その説明はいくらでもある。しかし、仮に説明したとしても、誰も本気では聞いていないに違いない。聞いたフリをするだけである。そんな虫なんか見て、なにになるものか。腹の底ではそう思っているにちがいない。
政治とは、そうした世の中をいわば集約したものである。ありとあらゆる人間の欲がこね回されて、政治という形式に結晶化している。虫はそれにはおよそ関係がない。




なぜ虫か、要するに、視点が増えるということである。その視点とは、現在の都会人に典型的に欠けるものなのである。




虫が実在しない人に対して、虫の話をしなければならない。これは容易なことではない。まず虫の実在を、相手の脳に導入しなければならないからである。そんなことは、じつは不可能である。脳の実在感とは、他人の容喙をを許すような甘いものではないからである。



                       [ 以上 本文より ]






と、これから、読者は、虫の話を聞かされ、ベトナム、アフリカ、アマゾンへと連れて行かれ、虫の存在を説得されるのである。(って、私は、虫の存在ほぼ認知してます。)



私は、ようやく「ベトナム入り」した。





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Last updated  December 12, 2010 01:22:10 AM
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