あめぷり!ジュニアテニスUSA

あめぷり!ジュニアテニスUSA

May 15, 2004
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
「デ杯の選手に『教えましょうか?』だって(笑)」@名古屋

  と照れ隠しのように豪快に笑いながら、大島コーチが
  紹介してくれたのは、小西一三さんだった。

  その出で立ちは、「正統派ジャパニーズプレイヤー」と
  いった感じで、若々しさに加えて、元デ杯選手の貫禄も
  ありながら、威圧感がない。

  その親しみやすさが、大島コーチをして
  「テニス、教えましょうか?」と言わしめたのかもしれ
  ない。(と何気にフォロー)


   んだなあ」

  日本のテニス情報には全く疎いおかげで、どんなにエライ
  人がいても、その偉さがわからないので、緊張しなくて
  済む。いいんだか悪いんだか(^^;。

  それに、こんなネット上で好き勝手なことを言い続
  けるためには、それなりのポジションというのは保って
  置かなければならない。

  これは、先日、出版社との打ち合わせからの教訓だ。

  「あのー、やはり某センセーの本もうちの方で出してお
   りますから、あまり批判的なことは、ちょっと・・・」

  勝てば官軍、寄らば大樹、みんな成功した人につくのは


  そうやってるうちに、ホントに軌道修正しなければなら
  なくなった時に、センセーごと沈没してしまうのだ。

  そして、沈没したセンセーが「助けてくれー」とすがり
  つく腕を振り払うのも、志のない日和見主義の人達の


  だからこそ、何事をなす時も、それが誰のためなのか、
  何のためなのか、しっかり肝に命じておかなければ、
  方向性を変えるのが得意な世間に翻弄されてしまう。

  さてさて、翻弄といえば、アテネオリンピックを前に
  思い出してしまうのが、円谷幸吉である。

  マラソン選手として、オリンピックでメダルを獲得、
  その後のメキシコオリンピックの前に、その重圧に
  耐えかねて、自殺をした彼は、オリンピックという
  彼にとって、あまりにも大きな舞台の輝かしさに翻弄
  され、国民の期待に翻弄されたのか?

  ?と書いたのは、そんなに期待されたことがないので(笑)
  実感として、そんなに大変なものなのかどうかがよくわか
  らない・・・う、この時点で、私はすでに非国民かも。

  そう、オリンピックとは、日本国民であることが、想像を
  絶するほどに大きく一個人にのしかかってくる殺人的イベ
  ントである(らしい)。

  同じく、テニスで世界ランキング3位になった佐藤次郎と
  いう選手も、遠征途中のマラッカ海峡に身を投じた。

  オリンピックではなく、世界ランキング3位の重圧も
  かなり大きかった(らしい)。

  実は、この佐藤次郎氏のことは、かの「エースをねらえ!」
  の愛蔵版で読んで知った。

  漫画の中で、竜崎パパの語る最初の「日本テニス界の悲劇」
  なんだけど、それに続くのが、この悲劇をくつがえずべく、
  将来を有望視された宗方仁の怪我と、その事故の責任を取っ
  てテニス界を去った桂選手という宗方仁同様、期待されてい
  た選手の喪失・・・・。

  このふたりの選手の喪失が第二の日本テニス界の悲劇。
  こっちはフィクションね(念のため)。

  知ってた?世界ランキング3位だってよ!
  日本のテニスが強かった時代があったんだよね。
  しかも男子!

  その選手がマラッカ海峡で、マラソンの円谷選手同様、
  投身自殺。あ、順番から行くと、真似したのは、円谷選手
  の方か?彼も船からの投身自殺だったと記憶する。

  それにしても、これって、日本の特徴なのかな?

  他の国の選手で、国民の期待というプレッシャーに負けて
  自殺した人っているんだろうか?

  誰のためにスポーツやってるんだ?国のためとか、国民の
  ためとかにやってたら、そりゃ苦しくなるよね。

  その意味では、オリンピック選手の選考で、ちょっと論議
  を招いた女子マラソン、落選した高橋尚子選手に同情する
  向きもあったが、私は高橋尚子選手に同情もしなければ、
  選考方法を批判する気持ちも起きなかった。

  だって、あのQちゃんは、自分のために走ることを知ってる
  人だもん。だから、この後だって、例えオリンピックに
  出られなかったからって、そこで自分の走り方=表現を
  やめるわけじゃない。それはメダルが取れなくっても同じ
  こと。

  同じような気持ちを、私は、アメリカで見ている何人か
  の選手に感じるんだな。

  ああ、この子達は、テニスを自分の表現方法として、ち
  ゃんと自分のものにしてるんだなあ、って。

  個人的には、文学的に、円谷幸吉の残した遺書とか、
  とっても切なくて好きなんだけど(^^;。

  佐藤次郎の悲劇より、宗方仁の悲劇より、もしかしたら
  今の日本のテニス界の悲劇は、未だ変わらぬオリンピッ
  クの国民的期待と、何かあると非国民扱いにされたり、
  もしくは簡単に切り捨てられたりする、翻弄する世間の
  体質の中にこそあるのかも。

  それにも負けず、頑張れる、自分のためのテニスが出来
  るようなプレイヤー、それを感じさせてくれる子供達が
  育ってくるといいね。













お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  May 19, 2004 12:53:39 AM
コメント(3) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:誰のためのテニスだったのか?@マラッカ海峡の佐藤次郎(05/15)  
メキシカンたこす さん
小西コーチには中学生の娘が教えて頂いています。小西コーチは左利きなので、うちの娘は左でやってれば良かったと良いだすしまつです。孫には左手にラケットを持たせようと思います。小西コーチのおかげで娘も徐々にうまくなってきていますのでありがたいです。 (May 19, 2004 08:37:14 AM)

Re[1]:誰のためのテニスだったのか?@マラッカ海峡の佐藤次郎(05/15)  
メキシカンたこすさん

 レス遅れました。

 ところで、何故にメキシカンたこす?
 タコス売りのテキヤもやってる私としては気になり
 ます(笑)。

>小西コーチには中学生の娘が教えて頂いています。小西コーチは左利きなので、うちの娘は左でやってれば良かったと良いだすしまつです。孫には左手にラケットを持たせようと思います。小西コーチのおかげで娘も徐々にうまくなってきていますのでありがたいです。

 ラケット持つ手って、コーチに合わせて変えちゃう
 こともあるもんなんですかぁ???

 孫のことまですでに考えてるんですねー。

 うちはどうかなあ。結婚しないとか言ってる人も
 いるし(苦笑)

(May 24, 2004 11:56:28 AM)

エースをねらえ  
あだち充「ラフ」に、上記の内容について記載しました。

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

かっぱ@外野席

かっぱ@外野席

Calendar

Comments

背番号のないエースG @ エースをねらえ あだち充「ラフ」に、上記の内容について…
http://buycialisky.com/@ Re:種まき@アメリカスポーツ畑(07/24) can you combine viagra with cialisciali…
http://buycialisky.com/@ Re:センターコート@メルセデスベンツカップ(07/17) viagra cialis levitra price comparisonc…
http://buycialisky.com/@ Re:「エゴ」の育て方@伊達公子、ロスに出没(12/19) does cialis increse blood pressurebuy c…
http://buycialisky.com/@ Re:野口、スパート!@今日は日本女子の日かも?(08/22) does cialis cause infertilityfrench ove…
http://cialisvonline.com/@ Re:種まき@アメリカスポーツ畑(07/24) buy cialis canadiangeneric viagra levit…
http://viagraiy.com/@ Re:センターコート@メルセデスベンツカップ(07/17) how long does it take to get viagra &l…

Favorite Blog

ふと思ったこと(728) New! マー坊007さん

23日(土) 土日クラス… そろあんさん

世界は経営でできて… 北 博典さん

踊る巫女の世界(テ… まほろば@奈良さん
テニスボーイ「夢見… 情熱サンさん

Archives

November , 2024
October , 2024
September , 2024
August , 2024
July , 2024

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: