「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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盲目少年と透明少女
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2006年12月31日
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予め言っておきますが、ちょっとここから暗いお話、というか愚痴というか・・・
とにかく今までの日記とはちょっと違うので見たくないひとはスルーしてください
わたしには小学校のころ、ひとりの親友がいました。
そのことは毎日のように遊んで毎日のように喧嘩していました。そのこはひとりっこで兄妹もいなく、おかあさんやおとうさんは働いていて家には庭の手入れを趣味とするおじいちゃんと家事全般をこなしているおばあちゃんがいました。簡単にいえば、家にかえっても誰一人として遊んでくれるひとはいなかったということです。テーブルの上におかれていた一冊のスキル。それはおかあさんが仕事に行く前においていくのだといいます。そのこは毎日決められたぶんの課題をこなしていたのです。けれどわたしが遊びにいくとそれをやらず、わたしが帰ったあとにおかあさんにひどく怒られたというはなしをよくしていました。わたしは、あのこに迷惑をかけているんじゃないかと数週間ほどそのこの家に行くことを控えました。いつから、だったでしょうか、わたしたちと同じ健康なこどもで中学校も高校も一緒にいくのだとおもっていた、それが当たり前だとおもっていた、それが間違った考えだと気付かされたのは。 そのこは給食のじかん、並んでる最中にたおれました。たしか、3、4年生くらいのときだったとおもいます。時期はしっかりとおぼえてませんが、そのときの記憶は鮮明におぼえています。ざわざわとした教室が、いっしゅんで、わたしのこえで、しずまりかえった。「大丈夫?!」とかけよってくるせんせい。なかには泣き出すこさえいました。わたしは状況を把握できず、ただ救急車に運ばれてゆくあのこを、教室の窓から、眺めることしかできませんでした。
数日後、そのこが病院に入院するというお知らせをせんせいの口からききました。別に、数週間、数ヶ月で帰ってくるんだろう、そうおもいました。ただたんに、どこかが悪かっただけだ、そんなに重い病気ではないだろう、と。そのとおり、そのこは数週間入院しただけで家に帰ってきました。けれど、まだ学校には、きていません。わたしは学校帰りにそのこの家を、たずねてみました。あの時いらい、わたしがそのこの家に遊びにいくのをやめたときから結構な時間がたっていて、そのこの家にあがるのにどこか新鮮さをかんじました。わたしはすこし緊張気味で居間にいたそのこのなまえを、よびました。そのこはぱあっと明るくなって、いつもどおり、いいえ前よりも元気な様子でわたしにはなしかけてくれました。たのし、かった。なんだ、やっぱり軽い病気だったんだ、と、おもいました。
けれど、そのこはまた、入院しました。その日いらい、せんせいの態度が、すこし変わったのがわたしにもわかりました。そしてなぜかせんせいは「てがみを、かきましょう」というのです。てがみなんて、いっつも会えるともだちなんかにかく必要ないじゃないか、そうおもいました。けれどなんかそういうのもいいな、とおもいつつ、遊び半分でてみがをかきました。
「また入院だって、だいじょうぶ?また、いっしょにあそぼう」
たしか、こんな内容だったとおもいます。わたしは、それをせんせいにあずけました。どうやら、病院までとどけてくれる、というのです。へんじ、かえってくるのかな、とすこしドキドキしながらまっていました。けれど、へんじはきませんでした。
しばらくして、せんせいがまた、「あのこを元気づけるために、おてがみを書いてくれるおともだちはわたしのところにもってきてね」というのです。(せんせいが言ったことば、あんまりよくおぼえてませんが)へんじも、かえってきてないのに、なんでだろう、とおもいました。けれどわたしはそのこを元気づけるために、毎日といっていいほど手紙をかいて、せんせいにあずけました。
話の内容はいたって微笑ましいものでした。あのこは、ちゃんとみんなからきた手紙をよんでいる。それどころか、間違った漢字、間違った言葉の使い方などをみつけながら読んでいる、と。わたしはそのとき聞きました。なら、どうしてへんじをくれないの?と。そしたらおばあちゃんはすこしだけ困ったようにわらいました。そして、話はいきなり急な方向へとかわりました。
あのこは、そう永くはない、と。
きっぱりと、おばあちゃんの口からつげられたのです。わたしは、まさに漫画でいう、「ぽかん」という状態でした。それから、おばあちゃんは言葉を続けました。あのこは、小学1年生のころから、頭痛などの症状を訴えていた、と。倒れたのがきっかけで調べてみたら、どうやら頭に水がたまる病気だという。病名までは覚えてないけれど、どうやらそれは重い病気らしかった。もっと早く気付けば治療の余地はあったかもしれない、と聞かされました。そんなこと、わたしにいって、どうするというのだろうか。頭の中の、整理がうまくできませんでした。そんなわたしにおばあちゃんは優しく微笑んで、「あのこにこのことは知らせないで、これはあのこのおばあちゃんがまだ両親と祖父母、担任の先生にしかいってないんだ」と。じゃあなぜしらせたくないなら、わたしにこんなことを話すのかとききました。そうしたら「いま、あのこの力になってやれるのはおまえしかいない、おまえがはげましてあのこをしあわせにしてやってくれ」と。いみが、わからない。医者でも、サジをなげだすほどなのに、わたしになにができるというのか。はげまして、病気がよくなるのか。あのこが、幸せになれるのか。もう、そんなことが何万、何千回と頭のなかをぐるぐるとかけまわりました。話は、それだけでした。
そのあとも、毎日手紙を書くことをやめませんでした。おばあちゃんからあの話を聞いて、わたしができることはなんだろうと考えたところ、面会も家族しかゆるされていない、電話も、できない、としたら手紙くらいしか、読んでもらえないだろうとおもったのです。せんせいは、わたしが手紙をあずけるたびに「ありがとう、ありがとうね、」と何回もいうのです。なぜか、わたしは心がいっぱいになりました。わたしでも、役にたてる。あのこを、元気づけることが、できる。
そして、そのひもいつもどおり、手紙を、書いていました。ちょうど、ふうとうにいれおわって、シールをはったところでした。
いきなり、電話がかかってきたのです。
それを、おかあさんが荒々しくとりました。そして、しばらく話しているうちに、おかあさんはなみだぐんで、はなごえになって、そして電話を、きりました。
そして、しばらく間をおいてから、
そのこが、いきを、ひきとったと、きかされました。
あたまで、りかいするのに数秒を要しました。そのときは、そんな実感がなくて、ふーん、という感じでした。なにかの、なにかのまちがいだそんなことは絶対、ない、あるはずがない。保証なんてどこにもないのに、あるわけないのにわたしはただ自分にそう言い聞かせました。
そして、その手紙を、もって学校にいこうと、しました。いま、せんせいいるかな、
なにしに、いくのだとききました。わたしは、せんせいに手紙、あずけてくる。あのこに、よんでもらう、といいました。そうしたらおかあさんはますますなみだをながして、もう、もういみがない、あのこはもう、しんでしまったのよ、どうしてわからないの、と。わたしは、そんなのなにかのまちがいだ、そんなの、しんじない、あのこは、あのこは絶対、しぬはず、なんてない。
3日くらいたって、そのこのお通夜がひらかれる、というその朝に、わたしはよばれました。わたしはおかあさんといっしょに、そのこの癒えに、いきました。玄関さきで、せいいっぱいほほえむそのこのおかあさん。そして、おばあちゃんはよくきてくれたね、さあ、あのこに会ってやって、というのです。やっぱり、やっぱりあれは、。そうおもいながら、わたしは居間にあがりました。そうすると、まんなかにひどくしろい布団がおかれていました。そしてそのなかには、数ヶ月ぶりに、あう親友の姿がありました。肌をしろくぬって、くちべにをつけて、きれいなすがたで。わたしはそのこのそばにへたん、とこしがぬけたように座りました。ちいさく、そのこのなまえを、よぶ。けれど、へんじはない。そばらでそのこのおかあさんとおばあちゃんがすすり泣く声が、きこえました。わたしのおかあさんはとなりで、目に、ハンカチをあてていました。
もういっかい、よぶ。
けれど、へんじはかえってこない。
こころの、かたすみにあった、そのいやな思いが、的中した瞬間だった。
もう、クラスメートはわすれてしまっただろうか、あのはかないじかんを。わたしはいまも、きのうのことのように、覚えている。わたしのあとを、いつもついてきてくれたあのこ。わたしが、ほかのことなかよくしてると、すぐに嫉妬したあのこ。さびしがりやで、だれよりも、わたしのことを思っていてくれた、あのこ。
あのこは、天国にいけたでしょうか。そもそも、天国なんてばしょはないかもしれないけれど、あのこが、しあわせならば、あのよが、あのこにとってしあわせな場所ならば、そこはきっとてんごくです。
あのこは、あまりにもいいこで、このばにはあまりにも不似合いだったので、かみさまが、あのこに魅入ってしまったので、かみさまはあのこを、さらってしまったのでしょう。
ながながと、すみませんでした。ここまで読んでくれた皆様、ありがとうございます。
これに対しての侮辱、中傷などはうけつけません。その他でしたら、掲示板ではなく、この記事の
コメント欄にコメントいただけると嬉しいです。年末に、こんなこと書いてしまってごめんなさい。ただ、殺人や自殺が多い中、今だからこそ、命の大切さを、皆さんに知ってほしいのです。ゲームのなかでは、倒れたら、すぐに回復できる。しんでも、すぐに生き返られる。けれど、現実は違うのです。死んだら、もう生き返れないのです。どうか、これを読んでもう一度命の大切さを考えてくださる方、命の大切さを知ったひとが、ひとりでもいたら、わたしはこのおはなしを書いてよかったなとおもいます。
少しでも共感したりしてくださったかたは、ぜひランキングクリックおねがいします。
(ずうずうしくてごめんなさい)
あのこ、きっと天国にいけたよ
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Last updated 2006年12月31日 15時05分44秒
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