玄牝を観てきました。
前売り券を購入してあったのでほんとは家族で観に行くはずが
なかなか時間が作れず、しかも上映が今週の10日まで。
きゅうきょ、友人にお願いして一緒に観てきました。
上映開場は今池のシネマテークというはじめていく映画館。
とても古くて狭くて・・・な場所でしたが不思議。
もう一度ここで観にきたいなぁという映画館です。
実際、食生活をテーマとしたアメリカの映画が気になってます。
『玄牝』。老子の言葉だそうです。
「谷神不死。是謂玄牝」
意味は・・・「神秘なる母性」とパンフレットにあります。
大河の源流にある谷神は、とめどなく生命を生み出しながらもたえることはない。
谷神同様、女性(器)もまた、万物を生み出す源であり、
その働きは尽きることがない。
岡崎に実際にある「吉村医院」でそこに通う妊婦さんや
助産婦さんやそこに関わる人々、吉村先生の日常を切り抜いた
ドキュメンタリー映画でした。
「自然分娩」を願う人たちが集まって古い家屋で炊事や薪割り、
壁磨きをさっそうとこなしていました。
妊娠、出産が安全で当たり前、怖い、痛いというイメージが強い現代。
でもそうではないんだよ。
妊娠、出産は女性でしか体験できない、とても素晴らしい行為なんですよ。
と吉村先生がところどころで語るように、
ここに通っている女性たちの誰もが生き生きしていて
みんなすっぴんなのにとっても肌もつやつやで綺麗でした。
実際の出産シーンもありました。
家族が、親子で、夫婦でとそれぞれの環境が違う映像は
生々しいとかそんなイメージはなく、とても神秘的で、
涙がとまりませんでした。
自分の出産のときのことをいいこともそうでないことも
思い重なった分も大きかったかな。
小さなお兄ちゃんも固まった表情でお母さんを見つめていたのに
赤ちゃんが出てきたのを確認すると涙が溢れていました。
2人目、3人目の出産を望む方が多かったようにも感じました。
「いいお産をしたい。」と。
お医者さんやセレブ産院で勤められている妊婦さんも。
自然分娩が絶対いいんだよ。とゆう内容でもありませんでした。
助産婦さんの葛藤、先生と娘さんとのすれ違い、
現代医学との狭間で揺れる妊婦さんや
検診の結果で心音が聞こえなくなっていました。という
悲しい知らせも赤裸々に。
流れてしまった妊婦さんに先生は自然に胎盤と一緒に
出てくるのを待ちましょうと言ったそうです。
普通の産院に通ていたら考えられませんよね。
でも実際その方は時間はかかったものの、新しい命を抱いて
出てらっしゃいました。
人の手でだされていたら未練と失望感だけが残っただろうけど、
こうして今自分の手には大切な命がいてくれる。
産まれてきてくれてほんとにありがとうと思えます。と。
わたしがこどもを産んだ病院は実家の近くで比較的新しいからと
言われて選んだだけでした。
一人目の時はなにも分からないこともあって
その環境にもそれなりに満足していましたが、
2人目のとき、病院の方針に違和感を
覚えつつもなにも動けない自分がいました。
なので2人目、3人目で吉村医院をと思う気持ちがすごく分かります。
今は出産の経験からは月日が経ってしまい、
「産まれてきてくれてありがとう」と言う気持ちはあるけれど、
日々の生活についつい子どもたちを追い込みがちになっているかも。
あるがままの自然を受け入れようという気持ちを
実践に置き換えるのはたぶんなかなか難しいけれど
わたしのところに来てくれたこの子たちに
「ありがとう。」の気持ちを忘れずに接したい。
そんな気持ちになれる映画でした。
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