中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2009.06.24
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カテゴリ: 旅行
さて、今回の旅行のメインイベント。

場所は台湾北部の某茶産地とだけ記載させていただきます。

茶農家へは、 今古茶籍 の簡さんにご案内をいただきました。

近くの駅まで行き、そこから車でしばらく移動。
茶農家の自宅兼工場に到着しました。
時間は、朝の10時過ぎです。


初めてお会いする茶師の先生は、細くてガッシリとした体格。

・・・最初は、正直ちょっと怖い人だと思いましたねぇ(^^;)

その風貌通り?腕は確かのようです。
品評会でも上位入賞がしょっちゅう。
事務所兼試飲スペースには、頭等奨の額がズラリと並んでいます。

先生が、品評会にこだわる理由は、かなりじっくりお話してくれました。
詳しくはのちほど。


さて、今回、シーズンまっただ中の農家にお邪魔したわけですが、そのおかげで生産ロットという意味が、とても良く分かりました。

工場には、日に何度か、茶葉が車で運ばれてきます。

黒い布で遮光しています


その届く茶葉の量は、本当にまちまち。
量がたくさんあるのもあれば、少ないものもあったりします。

摘んだばかりの茶葉です


それを都度都度、最初の工程・日光萎凋に進めていきます。

これ少ないとき



#この先生は全て手作業で発酵の作業を行っているので、特に極端なのかもしれません。

この1回に作られたお茶を”ロット”と呼んでいます。
ロット毎に、茶葉の状態も違えば、発酵の状態も違ってきますから、お茶の香りや味は当然異なってきます。
同じ香り・味わいのお茶は、本当に一期一会なのです。


1日に何回も茶葉が届くので、1日のうちでも複数のロットが存在します。
何ロットも同時並行で作業を進めていくわけです。


萎凋中


このように複数のロットを同時に作っていきますから、茶師の先生には段取り力も必要です。
茶葉の状態を見て、萎凋の時間はどのくらいかかりそうかを判断し、頭の中で作業スケジュールを組みます。

特に、烏龍茶の製造工程はタイミングが命。
作業ができるだけ重ならないようにしないと、手が足りず、発酵オーバーなどの致命的な問題に繋がってしまいます。
もちろん、段取りだけではなく、スタッフのチームワークも重要です。

大量生産をしている工場であれば別だと思いますが、品評会を狙うようなお茶はこのような手作業で作られています。


ちなみに、1ロットはどのくらいの量か?というのは、届く茶葉の量によって違うので、マチマチです。
あるロットは20斤あるかもしれないし、2斤かもしれない。

さて、それでは、たとえば「同じお茶を100斤買いたい」というお客が出てきた場合はどうするか?

こうなると、いくつかのお茶をブレンドして量を作り、個性を均質化するしかないわけです。
その技術がない場合は、断るしかありません。

なんとなくイメージで「ブレンドは嫌」とか言いたくなるところですが、製造現場を見ると、ブレンドの必要性が良く分かる気がします。
”同じお店のお茶の味が、日によって全然違う”では困っちゃいますからね(^^;)


このように工場を見学するだけでも、色々と表面的な知識が”腑に落ちる”瞬間があります。
やっぱり現場を見ないと、自信を持ってお話できません。

* * * * * *

さて、ここでちょっと予想外の事態に。
いや、予想外というか、悪いのは私の確認不足以外の何ものでもないのですが。

私、簡さんたちも一緒に茶農家に泊まるものだとてっきり思いこんでたんですが、簡さんご一行は日帰りされるとのこと。

ありゃ?
↑今回の旅行は、私の”確認不足”で様々な事件が引き起こされています。

ということで、私と小町さんのみで、茶農家さんに泊めていただくことになりました。
2人とも茶農家さんとは、初対面なんですけど。。。

突然、

田舎に泊まろう! 台湾編

の幕が切って落とされました。

ええ、私、事前にそんな話はしてません。


きっと、小町さんの目には、私の姿が、

電波少年のTプロデューサー

のように映っていたに違いありません((((((^^;

まったく、ホントに申し訳ないことをしました。



とはいえ、簡さんは、日本から来たお茶ふぇち2名のことをきちんと紹介し、あれこれお願いしてくれたのでした。
そのおかげで、この後の滞在は、本当に有意義なものになりました。

続く。


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今回はホントにボケボケでした





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Last updated  2009.06.24 20:35:30
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