中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2012.05.16
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カテゴリ: Welcome中国茶
さて、ようやく飲み方です。

<普段はゴクゴクでも、学ぶ時はチビチビと>

お茶の飲み方は自由でいいと思うのですが、お茶を学ぼうとする時は、お茶の特徴が分かりやすくなるコツがあります。

それは小さな茶杯で、
少量ずつ飲むこと
です。
大きめの茶杯でゴクゴクと飲むのは、普段の習慣としては悪くないのですが、お茶を知ろう・学ぼうとしている時は、どうも感覚が鈍りがちでいけません。

一方、「少量しかない」と思うと、人間どういうわけか集中力が高まります。
少量だと、お茶の微妙な味や香りの変化に敏感に反応できるんですね。

使う器は、一般的に使われている中国茶の茶杯(無ければ酒杯)でよいと思います。

「3回に分けて飲むと品が良い」(※)とか言いますが、そのくらいに分けた方が、特徴が分かりやすいかもしれません。



最初は「全然分からない・・・」と思っていても、こういう飲み方を続けているうちに、だんだん、味覚が鋭くなってきます。
たいてい、最初はジャスミン茶やライチ紅茶のような、香りや味がドカンと来るのが好みだったりします。
が、徐々に飲み慣れてくると、味の深みや余韻の長いお茶が好きになっていくようです。

周りを見ていると、お茶好きさんにグルメな方が多いのも、何となく分かる気がします。
知らず知らずのうちに、味覚が鍛えられているんでしょうね。
才能やセンスというのももちろんあるのでしょうが、基本的には訓練で身につくものが大きいように感じます。


<目で見て、鼻で聞いて、口で味わう>

もう一つ、お茶を飲む際のポイントがあります。
いきなり口に運ぶ前に、3段階でお茶を見ていくということです。

茶杯に入ったお茶が出てきたら、まずは目で見ます。
お茶の茶水の色(「水色」とかいて「すいしょく」と読みます)はもちろんのこと、透明感であったり、中には産毛が浮いてキラキラしているかや、紅茶のゴールデンリングやら、表面のとろみなどを見ます。
色々見ていくと、美味しいお茶は、やっぱり見た目も美味しそうな感じがします。

そんなところを、まずはしげしげと見ます。


次に鼻。香りです。
聞香杯がある場合は、聞香杯を使って香りを聞きます。。
なお、聞香杯は基本的に烏龍茶の時だけ使います。
中国茶だから、何でも聞香杯を使うわけではないのです。


まずは、熱い時の香り。
あまり香りのパターンは分かりませんが、作る工程で問題があるとここで大体分かります。
最初のころは熱いだけなので、必要無いかも。

続いて、少し落ち着いた時の香り。
この段階になると、甘い香りが出てきます。
そのお茶の香りのパターンが一番分かる時なので、ここぞとばかりに香りを嗅ぎましょう。

最後に、冷めた時の香り。
良いお茶は、香りが長く続く傾向があります。
これは美味い!というお茶があったら、冷めた聞香杯も是非確認してみて下さい。
温かい時とはまた違った、良い香りが出ていたりします。


そして、最後に口。
ここでお茶を飲むというわけです。
実際には、香りを確認しながら飲んでいくという感じでしょうね。
飲み干した後の茶杯の内側にも香りが残っていて、簡易な聞香杯のようになります。
香りをちょっと確認したい時は、茶杯の香りを確認してみるのも良い手です。


<お菓子やお茶請けは2煎目以降に>

お茶を飲む時にお菓子やお茶請けが出てくることがあります。
これを食べるタイミングですが、2煎目か3煎目を一口飲んだ後ぐらいが一番良いのではないかと思います。

最初は、やはりストレートにお茶の味と香りを確認したいので、お茶請けと一緒にしない方が良いと思います。
「お茶を飲む時は、一切食べないのだ」という手もありますが、お茶酔いの危険性もあるので、長時間、濃いお茶を飲む場合は、適度な糖分の補給はあった方が良いかもしれません。

このような飲み方を知っておくと、中国茶のお茶会に行っても、周りの方と同じように振る舞って飲めるのではないかと思います。
なんとなく、中国茶飲みのスタンダードになっている気がします。

<同じお茶を何人かで飲む>

お茶を学ぼうとしている時に、一緒に飲んでくれる方がいると、色々発見があります。

たとえば、
あなた:フルーティーな香り・・・
Aさん:果物のような香りだけど、これなんだろう?
Bさん:桃!桃の香り!
Cさん:そうそう、桃!それも青いところが少し残っているやつのイメージ。
一同:それだ!


印象を言語化すると、頭の中に整理しやすくなるのです。

みんなでワイワイ言いながら飲む経験というのは、とても勉強になると思います。
普段は独学でやっている方も、ぜひお茶会やイベントなどに参加して、みんなでお茶を飲む楽しさ・面白さを味わっていただければと思います。


続く。



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お留守中に伸びきれず。すみません。






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Last updated  2012.05.16 23:31:48
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