兄やんの日記。

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2005年09月26日

兄やんの弟の弱点、それは 「志」が低い
原因は…「運動神経の良さ」かな？と思っている。

弟は幼い頃からスポーツをやっていた。
小学校ではサッカーをやっていて県選抜くらいまでになり、
その後に始めたバドミントンでは、中学で全国ベスト８くらいになるほど。

でも何よりの…練習嫌い。
殆ど運動神経でやってきた部分があるから、努力することを知らない。
親も「才能はあるんだけど…やっぱり、天は二物を与えないんだね。」などと呟く。

それは勿論、勉強においても…。

数年前のこと、そんな弟が珍しく「勉強したい」と言い出した。
何でも、バドミントンの選抜合宿で韓国との合同練習をしたらしく、そこで韓国人の友達ができたらしい。
自分で韓国語を勉強し、友達に手紙を出したいのだと言う。

本を買いたいと、母に小遣いをせびる弟。
珍しくやる気になった弟に、喜んで小遣いをやる母。
弟は小遣いを貰うと早速、本屋へと出かけて行った。

何をするにしても志が低く、まして自分から勉強するなど奇蹟に近い。
家族みんなが「あいつがとうとうやる気になった…」「あいつが努力を知ったら、大変なことになる…」などと口々にしながら、どんな本を買って来るのか、弟の帰りを楽しみに待った。

「ただいまー！」弟が帰ってきた。
「何買って来たの？」母が待ちきれずに問いかけた。

『 カタコト の韓国語が楽々話せる本』

（………やっぱりか(笑)。「楽々」ってのはまだ良いとして、なんで初めから「 カタコト 」を目指すんだよ！！？？）
弟のいつも通りの「志の低さ」に、家族みんなで顔を見合わせ、でも弟のやる気を削がないよう声を殺して笑った。

どうやら謂れの通り、天は二物を与えないようで。

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