全11件 (11件中 1-11件目)
1
「続きはまた明日」と書いておきながら、次の日には更新しないというのが、最近のお約束のようになってしまいましたが、申し訳ない今日こそは。さっそく、私のマチダ。いつものとおり英ユーロスポーツでご紹介しようと思ったのだけど、なぜか、マチダの動画だけ消されちゃうんですよ。「IOCからの申し出により」って言うんだけど、世界選手権は関係ないのに。なぜ英ユーロスポーツの、しかもマチダのだけNG出ちゃってまして。「お、あった、あった」とブログでご紹介用にお気に入りに入れといたのが、ことごとく表示できなくなってるんですね。しょんぼり。なので、今回は安心と信頼の西岡実況にて。ホント今回も西岡さんの実況はうまかったわ~。特にアボットとかベルネルとか、引退の選手の演技紹介なんて泣けて泣けて…。おっと、まっちーの話でした。では、どうぞ。もちろん、オリンピックの時に比べれば、スケーティングも体そのものも軽く見えるのだけど、あのパーフェクトだったSPに比べれば、全体的に力が入ってしまったかな、という感じがする。特に前半は、ジャンプに突っ込んでいきすぎていて、つなぎのフットワークや肝心のステップの時に、ときどき音を見失ってしまってる感じがして、「最後まで持つのか?大丈夫か?」と不安になりまして。途中、この動画で言えば3:15あたりふっと音がかわって振付のテンポもかわったところで、「あ、ちょっと落ち着いて、音が聴こえるようになったな」とは思ったものの、そのあとの3A、3Lo、3Lzは置きにいくようなジャンプになってしまって、なので、ちょっと着氷が乱れたり。それでも、再度音のかわる4:30あたりから力強く火の鳥は舞い上がり、4:50付近、3Sからコリオシークエンスへの激しく燃え盛る表現はまぎれもなく今までで一番の出来。全体の流れやジャンプ単体での出来なんかで言うと、ひょっとしたらスケートアメリカの時のほうがよかったかもと思わないでもないのだけれど、あの時は、とても楽しげに軽やかに舞っていた。今回は、内から燃え上がる炎に自らの身を焦がしながら、必死に天をめざし羽ばたいていた。マチダの目指す「火の鳥」と言うならば、やはり今回のこちらの方なのだろうな、と思った次第。ハニュウユヅル。冒頭の4Sをなんとか耐えて、次の4Tがスパーンと決まった瞬間、私は夢の200点越え行けるんじゃないかとワクワクいたしました。が、あれよあれよという間に疲れていって、後半ひとつめの3Aコンビネーションを跳び終えたこの動画での3:20あたり、ふぅっと大きく息を吐く。マチダ同様「大丈夫か?最後まで持つのか?」とドキドキした次第。だけれども。こんな風に美しく疲れていくユヅルを、私は久しぶりに見た。気持ちと裏腹に動かなくなっていく体を「どうした、がんばれ!」と叱咤しながら、思いが体を引っ張って前に進んでいく。4:50付近からのイナバウアーからシットツイズルへとつながるあたり、こちらもこぶしを握り締めながら「がんばれ、がんばれ」と祈った。オリンピックの時も、ふらふらになっていたけれど、あれは心の方もふんばりがきかなくなってしまっていて、体も心もちぐはぐなまま疲れ果ててた感じだったので、なんとも美しくない終わり方になってしまっていたのだけれど。最初のジャンプ3つを決めた時点で、優勝することは間違いないなと思ったもので、「さあ、どうなるか!」みたいな実況を、「いやいや、わかってるくせに盛り上げようとしちゃって」くらいに聞いていたもので、実は、この僅差のほうがびっくりしたりしました。じゃあ、なんで私がそう思ったのかあたりについては、また明日。(←きっと!たぶん…できれば…)
2014年03月31日
コメント(4)
今日はホントにいいもん見た!まっちーはほんのちょっとの差で残念だったけど、もともとの基礎点の差がそのまま出た形だったので仕方がない。ループで着氷が乱れなきゃ、って話だしね。と、今日はなんだか自分の中の何かを燃やし尽くしてしまったので、詳しくは、また明日。微笑ましい表彰式の映像にて、おやすみなさい。そもそもが、時間差で来たソチロスの状態で、高校野球は始まるし、世界選手権始まるしで、エネルギーが全然チャージできてなかったってのもあるしね。
2014年03月28日
コメント(6)
何やら眠かったりするので、思いっきりのひとり言をいくつか。本日の女子シングルSP、採点マニア的に言うと、そりゃアサダマオの世界最高点更新もじゅうぶんにすごい話なんだけど、プロトコル見て「おお!」となったのは、コストナーのステップ満点および、リプニツカヤのスピンがふたつ満点のところ。コストナーのステップについては、女子では初です。たぶん、たしか、きっと。男子でも、タカハシ2回のパトリック1回しか見たことないので、これは相当に珍しいし、すごいこと。で、リプニツカヤのスピン満点ってのも、ただの満点じゃなくて、オール加点3という完璧なる満点がふたつ並んじゃった。美しいですな~、この数字の並び。このプロトコルの美しさは、壁に貼っておきたくなるレベル。んでもって、今大会は昨日の男子もそうだったんだけど、回転不足に厳しくて、エッジエラーに寛大だね。ざっとプロトコル見て、こんなに”e”マークの少ないのも珍しい。あるいは、各選手ともエッジの矯正頑張った結果なのかもしれないけれど。男子がSPでも四回転ってのが標準仕様になってきた結果、いかに3Aと3Lzをきちんときめるかということが重要になってきたのと同様、女子についても3回転―3回転が標準仕様になってきているので、ただ3-3を跳べばいい段階はすぎて、その3回転コンビネーションのジャンプの組み合わせは何か、単独の3回転ジャンプで何を跳ぶかってのが重要になってきた。となると、女子でも基礎点の高い3Lzや3Fは決めていかなければ勝負にならないし、苦手なジャンプをはずす構成では勝負にならなくなってきて、いやおうなしに5種類の3回転ジャンプをそろえることを目指さざるを得ない時代がきたんじゃないかな、と思うのでした。まんべんなくいろんなことができなきゃいけない今のルールを、「個性が出しにくい」と評する人もいるようだけど、私はバランスってのだって大事だと思う。得意なことばっかりやってちゃダメよってのは、スポーツとしてはすごく当たり前のことで、苦手なことをなくしていって、さらに得意なことを伸ばして個性とするってんじゃなきゃと思うのであります。マチダタツキが四回転ジャンプを苦手としたまま、「僕の個性は表現ですから」って言ったって、一部マニアに受けはするだろうけど、試合じゃ勝負にならないし、広く受け入れられることにはならなかっただろうし、彼自身、「僕の武器は表現。表現をするためには、それだけの技術がなければいけない」とも言っていたし。それは、本当にその通り。逆に「私の売りはジャンプ」という場合にだって、演技構成点で大きなウェイトをしめてくるスケーティングの技術が伴っていなければ、ジャンプが安定して跳べるようにはなっていかない。まあ、つまりは、技術をバランスよく伸ばしていくことが必須となってきて、全体的な底上げが進んできてるな、とうれしい限り。というわけで、明日の男子フリーに備えて、本日はこれにて。
2014年03月27日
コメント(0)
私の大本命不在につき、今回はそれほど緊張しないかと思っていたけれど、そうはいきませんでした(笑)まあ吐きそうになったり、頭が痛くなったりというほどではなかったけど、割と食欲が落ちた中、やってくれましたよ、私のマチダ。では、さっそく。べた褒めの英ユーロスポーツにて。「ハニュウの世界記録を越えたんじゃないか」まで言ってくださっていてうれしい限り。まあ、つなぎの濃さが若干ね…が、本当に素晴らしい演技でした。表現として、マチダくんがやりたかったことが全部できたんじゃないかと。私はなによりも後半の3Lzからステップへの流れが素晴らしいと思いまして、特に、この動画での2:50からの数秒の音のとらえ方は、私の中で「最高の瞬間認定」(笑)そして、表現だけじゃなく、技術的にも、今回のジャンプったら!すべてのジャンプが、一回ふわっと浮き上がったところで止まってからくるくるっとコンパクトに回転してみえる。これは本気で調子がいいんだなって思います。とても体が軽く見えるし、フリーも期待。でも、このSP、演技終わって膝をついたまま、腰に手をあてて胸を張り、改めてポーズ決めるところで絶対笑っちゃう(笑)さて、オリンピックチャンピオン、ハニュウユヅル。転倒はあれど、ああ、やっぱりうまいんだな、うまくなったんだなって思います。何よりスピードがあるし、要素のつながりがいいのでひとつのプログラムとしてとてもよくまとまっている。ただ、今回はちょっと“踊ってない”感じ。特に、冒頭から4Tの転倒まで。滑りだしてすぐ、この動画だと0:45あたり、いつもならもっとぴんと左足を上げるところが全然あがってないし、0:48あたり、カメラがよったところでふっと息を吐き出してるのが気になりました。オリンピックじゃ、滑り出しから表情が決まっていて、このあたりなんて不敵に笑いながら余裕で踊ってたもんね。なので、4Tそのものの踏切もちょいと急いじゃった感じで、踏み切る瞬間に「これはダメだ」ってわかるジャンプでありました。いつもなら、もっとたっぷりとしたカーブを描いて、グッと深いエッジにのってから跳ぶのだけれど。あとはあれですよ、ちょっとサイドの髪、短くし過ぎじゃない?そして、タカハシの代わりに出場となったコヅカ。本当にスケートがうまいですよね~。この摩擦を感じさせない滑り、それだけで、ごはん3杯食べられる感じ。本人も言っていたけれど、調整が難しかっただろう中、このレベルの演技を見せてくれてほっとしているというのが一番の感想。ただし。もちろんジャンプの着氷の乱れってのもあるのだけれど、マチダ、ハニュウとの点差は何かっていうと、ひとつひとつの要素が「ジャンプ」「つなぎ」「スピン」「ステップ」と、独立して見えがちってところかな、と思います。トップ中のトップを争う中では、というレベルの話ですけどね。あとは、衣装がもっさりしているので減点。でも、世界選手権がまわってくるかわからない間に油断してすごく短くしちゃった髪が、意外と若返って見えちゃって加点。形として「急きょ」ということにはなってしまったけれど、タカハシ本人からは、オリンピック前から「脚がもたないかもしれないから、準備しておいてほしい」とは言われていたそうな。なので、オリンピック期間中にバッジテスト8級のテストを受けて合格というニュースがあって「なんで?」と思っていたのだけれど、、その話を聞くと「ああ、なるほど」と思う。フィギュアスケートの級というのは試合に出るための資格でありまして、最高は8級なのだけど、7級あれば世界選手権もオリンピックも出場できるため、現役の間に8級を取得する選手は珍しいのだけれど、そういう目標を設定することで、ある程度モチベーションを保ったままプログラムの練習ができるようにしていたのかな、と私としては勝手に思っている。あとは、この演技、観客の手拍子がすごいですよね。私の中では、本日のMVP!(笑)ただでさえ7拍子で難しいのに、終盤だんだんテンポアップしていくのにもついていってる。驚き。家族で見ていて、オリンピックのソチの観客イマイチ具合が記憶に新しかったので、「日本の観客ったら、こりゃすごいね」という話になったので、「そりゃもう、始まる前にみんなで練習するからね」と言ったなら、一瞬、母が信じておりました(笑)いやいや、そんなことしませんって。アボットとかベルネルとかフェルナンデスとかハン・ヤンとか、他にもいろいろ語りたいのだけれど、本日はこれにて。
2014年03月26日
コメント(4)
本日もエディタの調子が悪い。さっきから何度も真っ白になるんですけど…まあ、たいして書いてない状態でなので痛手も少なかったので、気を取り直してWordにて仕切り直し。昨日の日記もずいぶんはしょって書いてて、自分で読み返しても「なるほど、わからん」と思ってしまったのだけど、おいおい今後の試合等々の機会にじっくり書いていきたいと思うのでご容赦を。というわけで、本日も急ぎ足で。昨日の宣言通り、私のイチオシ、ネイサン・チェン。今回は3位でした。フリーの演技。今回のこの演技を見て、私が最も「おお!」と思ったのは、プログラムを通して表情がつながっているということ。スタートポジションを取ってから、最後のポーズを決めるまで、曲想の変化に合わせて、自然に顔ができている。素に戻って、がっかりしたような顔を見せるのは、晴れやかな笑顔で、しっかりとプログラムをやりきってから。こういうのってそれこそ持って生まれたもので、教えたから練習したからできるようになるってものでもない。なので、表現が自然で、見ている側の集中も切れることがない。これで14歳。なんて大人びた表現をするのだろうと思う。ジャンプについても、この「跳ぶぞ感」のなさは、シニアでも相当のトップクラスでなければできないレベルだと思うし、軸がしっかりしていて回転がコンパクトなので空中姿勢も美しく、降りてからの流れもいい。さらには、前半2本後半6本コンビネーションはすべて後半というジャンプ構成は、いくら4回転なしの3A1本だとしても、かなりの難構成。3Lzまでのジャンプには自信があって、体力的にも自信があって、じゃなきゃできない。と、ここまではべた褒めなのでありますが、実のところ、今回のネイサンの演技はSP,FSとも、ちょっと物足りなかったの。ちょいとスケートが重く感じた。いい時にはもっとスピードに乗って、もっと緩急をつけた表現をしていたと思うのだけど、本人としても、そのあたり頭で思ってるようには動けなくてってのが、最後の表情に出てるのかな、なんて思ったのだけど。見ると右手首あたりにサポーター(あるいはギブス?)をしていて、そのケガの影響で思ったような練習ができていなかったり、痛みがあって思うように動けなかったりがあるのかな、とも思うけど。彗星のように現れ我々の度肝を抜いた先シーズン、だけどシーズン半ばでケガをしてしまって、それ以降思うような成績を残せず、今、3Aの調整に苦しんでいるのも、まだその影響があるように見える。つまり、「さあ、ここから」って時にケガをしてしまうってのが、どうも2シーズン続いてしまってる。それは、とてもよろしくない。私はケガがないのも才能だと思っているもので、ここぞでケガや病気をしてしまうというのが今後も続いていくと、結局、これだけのスケートの才能に恵まれながら、じゅうぶんに開花させることができずに終わるというようなことになりはしないかと、そこは、ちょっと心配しております。で、今回、ダークホースもダークホース、グランプリではさしたる成績も残していないし、カナダの国内大会は5位、四大陸に出たけど10位で印象も薄く、そんなナム・グエンが優勝。びっくり。今、のってるオーサーチームなもので、先輩方の演技からいい影響をうけての急成長なのかもしれないけれど。「こういうの久しぶりに見た」という衣装のインパクトに全部持って行かれちゃうSPの演技。今回優勝するまで注目したことなかった彼の演技を、初めてと言っていいくらいにじっくり見てみて、感想を一言でいうならば、「それっぽくないから、伸びないんじゃないかな~」です。なんかぼんやりとしてこと言ってすみません(笑)基準を明確に示せといわれると「ないです」としか言いようがないのだけれど、どんなスポーツでも、トップに立つ人って「それっぽさ」があると思っておりまして。一般的な容姿の良し悪しとはちょっと違うところで、ナム・グエンには、フィギュアスケート男子シングルでトップ選手になる「それっぽさ」がないな~と思うのです。もちろん、成長するにつれてそれっぽさが出てくる人もいるので、今のところ、という話ではあるのだけれど。演技の内容についての話をすると、「まだ、やっぱりジュニアだな」って感じがします。表現について言えば、体幹がしっかりしてないので、上半身がちゃんと下半身にのってないというか、上半身を支えるだけの下半身ができてないというか、一見すごく動いているように見えて、背骨は直立したまま腕だけで踊ってる。そのあたりの体がまだできてない部分で、ジャンプの着氷もちょいと不安な感じになってるなと思います。まあ、ジュニアなんだからジュニアっぽくてしょうがないんだけどね。とはいえ、彼が今季のジュニアチャンピオンであることは間違いなく、さらには、なんと明日からのシニアの世界選手権にも出場しちゃいます。さて、お楽しみに。もちろん、出番が早いのでテレビで放送されることはなさそうなんだけど…残念。そんな明日のSP滑走順。第5グループの流れ、素晴らしいですね。これは6分間練習から楽しみ。一方、最終グループのマヨロフとリーバースはとっても居心地悪そうな(笑)オリンピックで、大会中に大きく成長っぷりを見せてくれたおふたりですが、特にリーバースはユヅルの後とか、今週もっとも運が悪かった人認定レベル。さてさて、明日はなんとか一言、二言だけでも、と思っております。
2014年03月25日
コメント(2)
ひとつ前の日記にも書いたように、かくんと燃え尽き感に襲われているというのに、選抜高校野球は始まってしまうし、あさってからは世界選手権だし、いったいどうしたらいいものやら状態。語りたいんですけどね~、世界選手権。まさに「新時代の幕開けっ!」って感じで、若い選手たちがキラキラまぶしい試合になるなって思うし、アボットやベルネルや、コストナーやスズキアキコや、ここまでがんばってくれた選手たちの最後の大きな花火を見ることができるかもしれないし。なにより、私のまっちーのメダルがかかっておりますよ。出てこい、私のやる気!(笑)と、その前にジュニア選手権を片付けておこう。今日の話は、相当に私の好みが入ってて偏ってるとは思いますが、そこを前提に読んでいただけたらと思います。まずは、今回のソチ五輪で他種目に比べて圧倒的に強化が間に合ってなかったロシア男子シングル。アディアン・ピトキーフ2位、アレクサンダー・ペトロフ4位。このふたりはそろってグランプリファイナルにも出場して2位と5位だったので、ようやくロシア男子にも明るい兆し。ふたりともイニシャルだとA・Pだし、見分けがついてないわけじゃないんだけど、どっちがどっちだったかわからなくなることがたびたびありまして、でも、今回で覚えたよ。プルシェンコっぽい方がピトキーフで、クーリックっぽい方がペトロフ。あ、これは私の印象なので気にしないでください。加えて、プルシェンコと同じミーシンコーチについてるのがペトロフの方なので、逆に情報を付け加えていくと、余計に混乱しちゃうわけだけど。で、まずはペトロフの演技から。おそらくは、ミーシンチームの選手という先入観も大きいのだと思うのだけど、私はこの演技は、選曲から振付から何もかも「古臭い」としか思えなくてげんなりしちゃうのです。それはロシア男子シングルの良き時代。何よりもジャンプが大切で、しかもそのジャンプってのは、何回まわったか、転ばずに降りたかってことが重要で、踏み切るまでの流れとか、空中姿勢とは、曲想との一致なんてどうでもよくてっていう、現在の加点法による新採点に移行する直前の、私がちょいとひいてた時代のプログラムって感じがしちゃって…。スケートそのものはあんまりうまくないから、スピードもそれほど出てこないし、表現にしても、上半身の動きというよりは、ひじから先くらいの小さいところをそれっぽく動かしてるだけって感じがしてしまう。でも、この曲、ローリー・二コル振付でデニス・テンあたりがやったら、すっごくかっこよくて新しい感じになるんじゃないかって思っちゃうよね。なんかこう、多方面につくづく残念。一方、ソチ五輪のエキシビションでも演技をして世界中が大注目のピトキーフ。私も、彼は期待できるんじゃないかと思っております。フリーの演技。この演技の何がすごいって、もともとはプルシェンコのモノマネなんですよ。曲も振り付けも衣装も、プルシェンコの代表的なプログラムの丸パクリで、はじめてジュニアグランプリでこのプログラムを見たときは、「何ふざけたことしてんの、この子!」と思ったわけです。一生懸命プルシェンコっぽいことをしてるんだけど、技術的には到底追いつかないから、ものすごくできの悪いモノマネを見せられてるようで、ミーシンチームじゃない選手までこの状態じゃ、ロシア男子ったらどうなっちゃうのと憂いた次第。が、その後、シーズン中にピトキーフはめきめきと成長いたしまして、モノマネじゃなく、リスペクトとして参考にしているけれど、自分のスケートはちゃんと見えてますよって状態にはあるんじゃないかなと思うのです。スピードがあるのが何よりで、スケーティング自体に無駄な力をつかっていない。加えて、彼自身、各要素にくせがなくて、とても素直な表現をしている。プルシェンコさんにあこがれるのはわからなくもないけれど、思い切って全然路線の違う振付師にプログラムを作ってもらったならば、ポンと大きくステップアップするんじゃないかなんて、勝手に期待。これから来そうな中国男子。今回6位ながら、グランプリファイナル優勝のボーヤン・ジン。71.51、2位だったSPの演技。彼も「ジャンプだけいい」選手なんですよね、正直なところ。ジュニアはSPでは4回転が認められていないのでこういうジャンプ構成になりまして、なのでそのぶんフリーで4回転を3回入れるというすさまじいことをしておりまして、グランプリファイナルではガンガン四回転を入れた構成が成功して優勝したのだけれど、今回は、肝心のジャンプにミスが多くて6位という結果。アメリカのマックス・アーロンと同じようなイメージで見ているので、私好みからは大きく外れていて、シニアでの活躍は難しいかな、と勝手に結論付けている。申し訳ない。で、地味ながら推していたへ・ジャン。67.72で8位のSPの演技。悪くない。スケートもきれいだし、各要素丁寧で減点するところはないんです。でも、わくわくしない。初めて彼を見たとき、私は相当に盛り上がった。ハン・ヤンと同じく「ダイスケ+パトリックとか、なにそれ最強」ってイメージで、ハン・ヤンよりもダイスケ要素の強い選手だと思ったので、これは、これから世界で戦うには強いぞと期待したのだけれど。なんか、今回の演技を見る限り、「うまいけど平凡」だなと。体が大きくなることで、技術的にどうしようかと模索中で、表現面になかなか力を注ぐことができない状況なのかもしれないけれど、成長することでふつうになってしまった今の状態は、残念で仕方がないです。だって、前はさ、これだったんですよ。期待するなってって方が無理ですよ。このころは、ホント素敵。今だって10代なんだけど、うーむ…と、なんだかんだ長文になってしまったので、私の本命、ネイサン・チェンについては、また明日。
2014年03月24日
コメント(2)
もうずいぶん暖かくなって、はらはらと雪が舞う日がないわけではないけれど、ああ、もうこのまま春になって行くんだな~って実感できる日々。が。きたよ、ドカンと。この一週間くらいの燃え尽きっぷりが半端ないです。仕事が忙しいこともあって、まあ仕事してる間はそこに集中できてるんだけど、それ以外の時間が、ひたすらボーっとしちゃってます。「あー、日記書かなきゃなー」とか思っても、PCの前にぼんやり座ってるだけで時間がすぎてしまって、「だめだ、ちっとも考えがまとまらないし眠い」と、寝ちゃう毎日。ものすごい時間差で来ました(笑)で、ようやくちょっと今日から浮上してきた感じ。なので、先週末行われた世界ジュニア選手権について急ぎ足で。男子シングル。SPが終わった時点での順位&点数を見たときには、この70点前後に大勢がひしめくハイレベルな接戦具合にひたすらワクワクいたしました。最終結果についても、優勝ナム・グエン217.06こそ平凡な点数だけど、6位までが200点越えというのは、全体的な底上げが進んでいる証拠と喜ばしい限り。さて、うちの子たち。まずは、7位タナカケイジ。70.57で4位につけたSPの演技。彼の場合、何度も紹介してきているので、同じことの繰り返しになってしまうのですが、現時点で、他のジュニア選手と明らかに違って「いいな」と思うのは、すでに演技がシニアになっていること。体つきもしっかりと大人の筋肉のつき方が出来上がっているし、しっかりとバランスのとれた下半身の上に上半身がのっているので、大きく上半身を動かしても、滑りが乱れるようなことがない。さらには、ジャッジ席を意識しての視線の配り方、手首から先、首から上といった細かい動きもシニアレベルでできている。スピンが少々苦手で、バランスを崩してレベルを落とすようなこともあるのだけれど、入りと出の処理がきれいなので、致命的欠陥とはならず。今回、フリーでの回転抜けでの失点が大きく順位を落としましたが、シニアで戦うに大きく欠けている部分がないので、あとは、本当に経験と自信だと思うのです。ハニュウと同じく19歳。先を行くライバルに対して焦りはあると思うけど、彼には彼の道を行ってほしいなと期待しております。勝手な物言いですが、圧倒的スターとしてのハニュウユヅルを支える存在として、2、3年後くらいには、今のマチダタツキレベルの選手になってほしいなと思っております。(←あくまで成績の話ね。キャラはああいうの目指さなくていいから(笑))次に5位ウノショウマ。同じくSPの演技。70.67で3位でした。この演技のスケートのうまさといったら、驚愕のレベル。ジュニアにして、スケーティングのスピードや質感を曲想に合わせてコントロールしている。全体的な音のとらえ方も視線の決め方も、ジュニアのレベルを超えたうまさで自分の世界を作っているし、タナカ以上にスピンの入りと出がとてもきれいなので、各要素がすべてつながってみえるし、このステップのハイレベルっぷりには、うなってしまうのだけれど。だけど。おそらく、そこまでマニアじゃない人にこの演技を見せたとき、そこまで感心してもらえるかというと、それは難しいだろうなというのは私もわかっていて。なにしろ、ジャンプ構成と体格があきらかに「ジュニア」なもので、タナカケイジの堂々と大人っぽい演技なんかと比べると、本人はとてもシリアスなプログラムを演じているのに「あら、かわいい♪」な感想になりがち。ずいぶん矯正されてきたとはいえ、ジャンプの跳び方にくせあるしね。3Aがなかなか跳べないけれど、3Lzまでのジャンプは安定していて、滑りや踊りがうまいので、ジャンプでのビハインドは演技構成点で取り戻せるってのは、ジュニア時代の私のジェイソン・ブラウンと同じような戦い方なのだけれど、ジェイソンは、はやくから大人の体型をしていて手足が長く、少々酷な言い方をしてしまえば、ショウマがジェイソンなみの体格をしていたのなら、今回のこの演技、もっと演技構成点が出てもおかしくないと思うのです。ひとつの冗談として、よく私は「イケメン加点」とか「セクシー加点」とか「衣装減点」とか女子なら「化粧減点」とかいうわけですが、つまりは、本人のやろうとしていることと見た目が一致してるってのは、意外と重要。他のところで言われていたことなのだけど、「彼はまだ”baby Takahashi”だね」という感想があって、ああ、なるほど、と思う。もちろん、日本男子が「Takahashiっぽい」って言われるのは、ある程度仕方がない部分はあって、マチダだって「young Takahashi」扱いの時代はあって、だけど、「baby」かあ…そのあたりをどう乗り越えていくのか、もともとの体格という、努力だけじゃどうしようもない部分を含めて、能力としては次期エース候補の彼が、どう成長していくのか、ドキドキしながら見守っております。外国人男子勢については、(元気だったら)また明日。
2014年03月22日
コメント(8)
季節は確実に過ぎていて、こちらもすっかり暖かくなり、本日は雨。先週、雪の積もる日もあったのだけど、最初からびしゃびしゃと湿った雪で、やんで日が照ればあっという間に溶けてなくなる状態。もうそろそろ、春。が、私のシーズンは終わってはいない!(笑)今週末は世界ジュニア選手権。男子、女子ともに久しぶりのメダルを期待したし、期待できるメンバーだったし。が、終わってみれば、男子、ウノショウマ5位、タナカケイジ7位。女子、ミヤハラサトコ4位、ホンゴウリカ8位とメダル獲得はならず。ただし、選手個人とすれば、内容的に今後につながっていくいい演技だったと思うし、全体とすれば、男女とも来季の出場枠3を獲得。地味だけど、それはそれで素晴らしいこと。最近、シニアが安定して常に3枠を獲得し続けているのでそれを当たり前と思ってしまいがちなのだけど、ジュニアは毎年増やしたり減らしたりを繰り返していて、ここでとった3枠、毎年続けていけるようになったらいいなと思っております。「強豪国」というのは、そこがまずは大切なのだと思うのです。外国人選手を含め、個々の演技内容についてなどはまた改めて。今日は、また別の「うちの子」の話。実は今回、初めてといっていいくらいパラリンピックもちゃんと追ってます。テレビ放送があまりないので、映像としてちゃんと見ることができている競技は少ないのですが、少なくとも、Eテレで毎日20:00から放送されているダイジェストは、とても楽しみにして見ておりました。そもそもがパラリンピックの歴史は浅く、なんとなーくオリンピック開催地と同じ土地で車いす競技をやったよ的な時代が続き、正式に「オリンピックと同じ年に同じ年で」となったのは2000年代になってから。こちらあまりに聞きかじり情報なので、詳しくはこちら。なので、まあ、毎回「オリンピックに比べてパラリンピックの扱いが小さすぎる!」ギャンギャン!という人たちもいるわけですが、そこは、そういう歴史の浅さもあるわけで、今まさに扱いが大きくなりつつあるところなんだから見守りましょうよ、って感じだと思っております。実際に、現地での盛り上がり方にしても、前回夏のロンドンが相当にすごくて、なかなかチケットが買えなかったりがあったそうで、そんなのロンドンが初めての現象で、それは確かに開催地としてのロンドンの戦略があたったってのもあったようだけど、歴史的にようやく熟しつつあって、今がちょうど潮目がかわるところにきてるのかな~という気がします。おもしろかったですよ、パラリンピック。オリンピックよりもさらに季節があったかくなってしまって、雪質はもう最悪だし、天候も雨だったり濃いもやがかかったりで、「おいおい、この状態でスノーボードクロスとか正気かよ!」とか、「もやもやすぎて、バイアスロンの的見えてないじゃん!」とか、ツッコミどころも満載でしたけど(笑)そのダイジェスト番組で毎回出演していたタメスエダイが、競技の映像を見て「いかに効率よく筋肉を使うか、そこをつきつめた美しさがある」というようなことを言っていたのだけれど、なるほど、本当にその通りだと思いました。特に日本勢が活躍したアルペン競技は、なんかとにかくかっこよかったですよね~。中でもチェアスキーのスピード感はもうホントにひたすらかっこいい!!だったし、先に滑り終えた選手が、コース状況を後の選手に伝えて、チームとしてメダルを取りに行くっていう、そういうの私は大好きなもので、そういうエピソードも含め、すっごくかっこよかった。で、そのアルペンで活躍したスズキタケシ選手、実績や年齢的にそう呼ぶのは失礼とは思いつつ、でも「うちの子」って言っちゃう!父が「あー、よくあのあたり車いすで走ってトレーニングしてたよ」とか言っちゃってたので、もう、ものすごく「うちの子」です!回転で金メダル獲得後の生中継出演で、「金メダルを獲得できた一番の要素はなんだと思いますか?」というような質問に、「僕の障害が、他の人に比べて軽いってのがあると思います。 僕は両足がないだけで、腰の筋肉とかは動きますから」ってな回答をしていて、しびれました。確かに、今回のソチの悪条件のコースでは、脊髄損傷などで下肢が動かなくなった選手はコントロールが難しく、下肢切断などで神経系には障害のない選手のほうが有利だという解説は、滑降の時点できいていたけれど、「僕には両足がないだけですから」ってさらっと言えちゃうってすごいことだと思う。彼は、大会前のインタビューでも、なぜチェアスキーを選んだのかという問いに対して、「マラソンだと、普通に走っている人よりも車いすの方が速くなってしまう。 でも、スキーだと、普通の人が滑る速度とチェアスキーで滑る速度は変わらない。 みんなと同じ速さで滑ることができるから、この競技を選びました」というようなことを答えていて、もうそれで私はすっかりまいってしまって彼のとりこになりました(笑)そんな私がやられちゃったインタビュー記事はこちら。といったように、スズキタケシは語る内容がとても魅力的だ。内容だけでなく、佇まい自体がとても明るく人をひきつけるものがあり、「スター」になる素質のある人だと私は思う。前述のとおり、パラリンピックは今、ちょうど存在感を大きくしようとしているところである。他国に比べて、パラリンピックへの関心が低い日本において、2020TOKYOに向けての準備を行う中で、オリンピックとパラリンピックのバランスをどのように整えていくのかは大きな課題で、そんな時に、スターの誕生というのは重要なキーポイントであると思うのだ。東京の前のピョンチャンをスズキタケシは29歳というとてもいい年齢でむかえる。ぜひとも彼には、東京パラリンピックへとつながる、いやその後の日本におけるパラリンピックの地位にもつながる働きを期待したいな~と思うのであります。もちろん、今回の金・銅メダルだけで、もっとちやほやしちゃってくれても、かまわないですわよ(笑)そんなスズキタケシの活躍の様子はこちらからパラリンピックの公式、動画が多すぎて何をどう紹介したらいいのかさっぱりわからん(笑)というわけで、日付かわっちゃったけど、タカハシダイスケと私、誕生日おめでとう。
2014年03月16日
コメント(4)
「明日以降にでも」と棚上げにしたトピックを書かずじまいというのは、私のブログにありがちなことで、「これじゃあ、いかん」と思っているし、「この話はまた」って書いたときは、本当に書くつもりなのだけど。現在、保留中のトピックス。1.ジャンプ構成は大事。超大事。2.スポーツにおけるトップ選手の責任。忘れてないよ。書くつもりだよ。とか言ってるけど、世界ジュニア選手権始まってるし。うわ~ん。・゚・(ノД`)・゚・。でもって、今日はまったく別の話題。今日のニュースで散々取り上げられて、出てくるたびに「うわ~、気持ち悪ーい」ってなってるんだけど、「ベースアップ」を「ベア」って略すのが、とても苦手。もともと、略語が好きじゃなくて、まあ「スノボ」くらいは言ってしまいますが、「キムタク」も「リケジョ」も苦手なので、自分で発するのは「キムラタクヤ」「理系の女性」となります。でも、「ベア」ほど「うわ~っ」とはならない。いくらなんでも略しすぎじゃないですか。スノーボードを「スボ」、キムラタクヤを「キタ」、理系女子を「リジ」くらいの略し方。スノボ、リケジョなら、なんとなく元の言葉が想像つかなくもないけれど、「ベア」で「ベースアップ」って、言葉だけじゃ想像つかないと思うのですが。もっと言うと、タクヤならタクちゃんとかタッくんとか言うわけで、「タク」になるのもわかるし、「女性」や「女子」が「女」になるのは、そんなに変なことじゃない。だけど「アップ」が「ア」になるとか。私は許せない。違和感しかない。前職の時も今時期、チラシとかまわってきて「ベア○%要求」とか書いてあると、「うわ~」ってなっていたわけですが、まあ、チラシのキャッチとして短い言葉に略すのはぎりぎりありとして、言葉として発するときには「ベースアップ」って言えばいいじゃん。そんなに長いわけじゃなし。とにもかくにも、私の中では「許せない言葉ベスト3」に入るくらい嫌で、一日中「うへぇ」ってなっておりました。あとは、あれかな~、ずっと使われ続けているその略し方が、昔々の、それこそカタカナ言葉に不慣れな時代の略し方って感じがしちゃって、しばらくお目にかからなかった昔の流行語を喜々として使ってる人に出会っちゃったみたいな、そういう居心地の悪さも感じちゃってるんだと思う。
2014年03月12日
コメント(8)
ひとつ前の日記で予告した話を。今週、タカハシダイスケがやめると決めたことふたつ。ひとつめは、ふたつほどまえの日記でご紹介した、オリンピック出場選手プロフィールでリンク貼られちゃったツイッター、日曜の夜中というか月曜の明け方というかに一瞬「やめます」という書き込みがあったかと思ったら、翌日気が付くとアカウントは削除されておりまして、最後の文章、「これからもスケートをみんなで盛り上げていってください。 いえ、一緒に盛り上げていきましょう」みたいなの、とっとと保存しておくんだったと、少しばかり後悔。ほら~、みんなが「ワイルドでセクシーと思ってたのに、実は乙女でバカなの!?」とか言うから~、あ、言ってたの私か!(笑)と、冗談はさておき、今まで、公式なものとして紹介されたことはなくて、ファンもあんまり公にしないでこそっと楽しもうね、みたいな取扱いだったもので、今回、「タカハシダイスケさん、ツイッターやってますよー!!」みたいに大声で言われちゃうのはやっぱりちょっと困った事態で、2012年の夏くらいから、ほとんどつぶやいてはいなかったのだけど、本人にダイレクトにメッセージが送れちゃう窓口が公開されてしまったことによって、きっと心無い言葉を送り付けてくる人がいたんだろうなって、なんかとても胸が痛みました。熱烈なファンがいるということは、アンチだっているってことで。さらに、実は打たれ弱いタイプで、雑音に耳を貸さないってのができない、多分。99%応援のメッセージでも、1%批判が混じっていたら、そこを気にしてしまう。ホント、あのリンクには「余計なことしおって~!!(怒)」と思っております。最後のつぶやきを掲載されていたのは本当に短時間だったので、たまたま見ることができてよかったな~と思うとともに、ちゃんとノブナリが反応して、「やめたらあかん!」「いつでも待ってるよ」と声をかけてたのが、不覚にもグッときた。最近、ノブナリったらめちゃくちゃ楽しそうだし、いい立ち位置を見つけたなと思います。めでたし、めでたし。もうひとつは、ご存じのとおり世界選手権欠場を決めました。オリンピックでの様子を見ていて、普通に歩けてはいるものの、これは相当ひどいんじゃないかと思っていたもので、実は、出場しないと聞いてホッとしました。このまま無理を続ければ、アイスショーでも滑れないどころか、歩けなくなるんじゃないかレベルで心配していたもので。「普通に出るつもりで準備してますよ。え?なんで、出るんですかとかきくの?」みたいなスタンスでいるの、正直、ものすごく違和感もって見ていたし、崇ちゃん、ウォーミングアップ始めなさいよ、と思っていた。加えて、「休んで現役続行」みたいに書いてる記事あるけど、それは無理だろうと思っております。去年のグランプリファイナル前にケガをしたどうこうじゃないんですよ。おととしの秋くらいから、手術をした右ひざに痛みが出るようになっていて、グランプリファイナルで優勝、全日本でも神がかりのフリーを見せたけれど、脚をひきずって歩くような状態だったときくし、結果を出せなかった四大陸、世界選手権でも、そんな話、その時には全然出てこなかったけど実はひざの状態はずいぶん悪くて、さらに、国別対抗戦は医者に「できればやめた方がいい」と言われながら強行出場して、そういうのが積み重なった結果の今であるわけで。だから、もう辞めな、と思う。「右脛骨関節軟骨損傷による慢性膝関節炎」ってファイナルの時から診断名変わってるし、故障に無理を重ねて、さらに周辺を傷めてって悪循環にはいってるってことなわけで、だいたい「軟骨損傷」は自然に治癒しない。さらにメスを入れてまで、続ける覚悟があるのか。意味があるのか。オリンピックのフリーで見せてくれた柔らかい笑顔、その後の晴れ晴れとした表情。本人が自覚してないのかもしれなけど、あれでよかったのだし、やりきったのだし。私たちは、今までたくさんのものを受け取った。だから、じゅうぶん。そして、インタビューでは「まだいけるって自分がいたけど、今回(のハニュウの金メダルで)受け入れてしまった」と自分で言っていた。そういう気持ちで、この年齢で、故障を治してさらにもう一度なんて、あり得るのだろうか。だから、おそらくは本人も心の奥底では決めているのだと思う。だけど、それをいつどのような形ではっきりと口にするか。迷ってるのは、そこなんじゃなかって、私は勝手に思っている。ということで、このふたつ辞めたことって正しい決断だと思うけど、今のタカハシの気持ちを思うと、こっちもなんかずどーんと来ちゃってね。ハニュウに2連敗したことでダメージうけて世界選手権お休みするっていうパトリックと一緒に、温泉でもいってくればいいんじゃないの、と妄想を繰り広げることで補っている。湯治するダイスケとパトリック…うむ♪
2014年03月06日
コメント(6)
また今日も、書いた日記が消えまして。今日はホントに「消えた!」って感じでしたよ。リンクを貼ろうと別のタブでサイトを開いてURLをコピーして、「さて」と戻ってこようと思ったら、画面が長いことローディング状態になって、落ち着いたら、書いていたはずの日記が真っ白。私の頭も真っ白ですよ!このところ、楽天の画面自体が不安定だなと思うのですが、皆さん、そんなことはないですか?さて、気を取り直しまして。今日はまずは、同じ冬季採点競技でもフィギュアスケート以外の話から。一個前の日記でdokidokiさんに指摘いただくまで気づかずに間違えてリンクを貼っていたフリースタイルスキーワールドカップ猪苗代大会。めっちゃ楽しみにしてたんですね。なので、ついついリンク貼っちゃたんですね。つまりはステマなんですね。もちろんウソです。ソチのメダリストがみんな来るってのが楽しみってのももちろんのこと、私が期待したのは、会場を運営するホテル所属のホシノジュンコ選手。実は去年、彼女の勤務するホテルの温泉に友人と連れ立っていったのだけど、ちょうど7月七夕のころで、館内にあった七夕飾りに「ソチ五輪に行けますように。ホシノジュンコ」という短冊を見つけたのです。重ねて、偶然にも同行した友人の中に、お子さんのお友達がモーグルをやってるという人がいて、「そういえば、しょっちゅう『ジュンコ先生』って話してた」とのこと。普段はホテルで働きながら、次世代の子供たちの指導にあたり、そして選手としてもオリンピック出場を目指して励む。それは、応援したくなる。なので、ソチでは2次予選でミスがあって惜しくも敗退だったけど、1次予選ではとてもいい滑りをしていたし、地元開催、教えてる子供たちもいっぱい見に来る、ということもあって、今回はきっとやってくれるはず、と特に根拠なく信じて応援していたのであります。そして、モーグル6位、デュアルモーグル銅メダル。結果が素晴らしいのはもちろんのこと、とても素敵な戦いっぷりでした。お見事。特に今回は、イトウ、ムラタ、ウエムラと、五輪代表勢がそろってケガで欠場という中、ワールドカップクラスの日本代表が彼女しかいない中でちゃんと結果を出した。そのこと自体に、とても頼もしさを感じたのでした。そんな彼女の滑り&インタビュー。ハナ・カーニーってホントうまいのね&こんな声だったのか!(笑)そして、実はホシノ選手以上に私が期待しちゃってるのが、男子のエンドウショウ。バンクーバーでは7位、今季ワールドカップランク4位で迎えたソチ、正直、私はウエムラアイコよりも彼の方がメダルに近いと思っていた。が、ミスがあって準決勝敗退。本人も相当に悔しかろうが、私も悔しかった。なので、期待した。モーグルでは、派手に転倒して予選落ち。だけど、悔しさをにじませながらインタビューに答える姿をみて「ああ、これはいける」と思えた。そして、デュアルモーグルでの銀メダル。赤いウェアの方がエンドウくんなので、タイムでずいぶん勝ってるようにみえますが、他の要素で負けちゃったんですな。モーグルの採点表も読めるようになろうと、わりと真剣に考えているところ。どのスポーツでもそうなのだけど、勝つ人ってそれ相応のオーラがある。容姿も含めて、その競技のトップをはる「それっぽさ」があるかどうか。エンドウショウは、バンクーバーからのこの4年で、それを身に着けてきたように思うのだ。彼はこの大会を「次の4年のスタート」と言った。ならば、期待させてもらおうじゃないか。男子モーグル初のメダルを。という彼も、今は勤務企業が宮城にあるのだけれど、もとはと言えば猪苗代の出身。つまりは、地元のうちの子ふたりが大活躍した大会だったのであります。それはそれは、とても幸せな大会でありました。今度は、見に行こう。というわけで、タカハシダイスケが辞めると決断したふたつのことについては、また明日。
2014年03月04日
コメント(4)
全11件 (11件中 1-11件目)
1