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2016.01.25
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カテゴリ: 小物類の事
先日、 ig
珍しくものすごい反響をいただきました

カワイイ小物は見ていて嬉しくなりますよねハート
(とこっそり自画自賛ww)


IMG_8330.JPG


そして何人かの方にどこで作ったのかご質問をいただきましたので
お答えいたしますね~ハート

ただ、これは『私はこうした』とか『私はこう思う』
ということだということを踏まえて


まず、作っていただいたのは浅草の 『合同履物』 さんです。

こちらは昔ながらの問屋さんで
いかにも職人さんというオジサマが受け付けてくださいます。
(お姉さんもいます)

ちょっと前までは大丈夫だったのですが
今はビニール引きの加工職人さんが引退されたとのことで
自分でラミネート加工を施したものか
加工の必要ない織帯地やもともとビニール引きされた生地などしか
受け付けてくださいません。
(最後に私がお願いした時現在)



でラミネート加工を施し持ち込みました

ちなみにigで「10人集まらないと作れないと言われた」
という方がいらっしゃいましたが
それは10人集まらないと職人さんが
このビニール引きを受け付けてくれないということなので


草履で必要な生地の大きさは反物幅×70cm位と言われていますが
らみーちゃん一枚でコーティングした布で1足分は作ることが出来ます。
鼻緒はコーティングしたところではないものを使用すればOK

ただ一つ大事な問題が!!
らみーちゃんはもともと手提げやポーチなど
ミシンで縫う手芸品を作る前提の商品なので
職人さんが貼ってくれるものよりかなり薄いです。

ちょっとした縁石に不用意にぶつけると
剥けてしまうかも知れません。
実際私も1か所剥けてしまったところがあります。
(ボンドで補修しましたが)

「せっかく大事なアンティークの端切れで
すっごく可愛い草履を作ったのに
気を付けて履かないとキズキズになっちゃうかも?!」
ということです。

そこのところかなり重要なのでどうするかよく考えてください。

それと、これは私も次回やってみようかなと思っていることなので
実際には「コレじゃ出来ないよ~」とオジサンに言われちゃったり
不都合なことがあるかもしれませんので参考までに・・・

羽裏などちょっと薄手の生地の場合には
草履の台の周りに巻く『まき』と言われる部分が
台の地が透けてしまうことがあるので
接着芯などを裏から貼って厚くした方がいいかも知れません。

上の画像でも上段2足は着物地なので厚く問題ありませんが
下段の2足は羽裏なので若干薄暗いのがお分かり頂けるかと思います。
そして、時間が経つとさらに暗っぽくなってくる気がするのです。
気になる方はご一考を。


そして、次は柄出しの問題。

今回私の作った草履はポイントになる柄は特になかったので
お任せで作っていただきましたが
カワイイところが出るように
ステキに作っていただけましたハート

でもポイント柄で「ここにこの柄がくるように!」という場合には
生地をカラーコピーしてその上に草履の形を書いていくなど
きちんと図面を作ってお願いした方がいいと思います。

ただ、その通りに出来ない場合も往々にしてありますが
その辺はまぁ、昔ながらの職人のオジサマということで大目に星

次は鼻緒問題ですw
台とお揃いにするか、または全部本天のものにするか
はたまたお店にあるちょっと変わったものにするかはお好みで
お店にいっぱいある鼻緒を見ているだけでも楽しいですよ~

台とお揃いにする場合は
前坪と、『受け』と言って鼻緒の下になる部分を
お店にある本天(ビロード)見本から色を選びます。

この小さい部分で結構雰囲気が変わるので重要星

そして上の画像で左上のものだけ『内のぞき』(だったかな?汗)
と言って内側から本天がのぞくようになっていて
あとのものは『両のぞき』『フクリン』(だいぶアヤシイ汗)
で両方から本天がのぞいています。

のぞかない場合や、本天を使わず全部生地で巻く場合など
いろいろありますのでこちらもお好みで。

お値段は台の費用が8,000円くらい
鼻緒が2,000円弱
合計一万円弱で一足作ることが出来ます。

鼻緒によってお値段がけっこう変わってきます。
本天がお高いので全部本天という鼻緒の方が
台の生地を使ったものよりお値段が張ったりします。
でも全部本天っていうのも可愛いかったりするんですよね~ハート

そうしてなんとか注文が終わります・・・がっ!!
これで安心してはいけませんwww
出来上がる日にちはまちまちですwww

ビニール引きの人数を集めるのに
時間が掛かっていたらしいのですが
一年近く掛かった・・・というお友達も・・・

お願いする時に大体の出来上がり日を聞き
期日が近くなったら「いかかですか~?」
と電話で確認することをおススメします。

そして出来上がってきたら「えっっ???」という場合も・・・

全て『昔ながらの職人さん』なのでしょうがないと
諦めることもおススメしますww

作家さんはそういった面倒くさいアレコレを
全てをクリアして世に作品を発表しているので
自分で作った草履より
お値段が高くなるのは当然のことということも
よくお分かりいただけると思います。


ちなみに大阪船場の 『ちぐさ』 さんや
ネットショップの 『Rionリオン』 さん、浅草の 『長谷川商店』 さん
でも作ってくださっているようです。

そしてこれらのお店では
合同さんの台と微妙に形が違うらしいということと
ビニール引きもしていただけるらしいということですが
諸々不確定ですのであらかじめご確認くださいね。


以上、とっても長くなってしまいましたが
もしかしたらまだまだ説明不足なところがあるかも知れません・・・
が、後は自己責任でヨロシクお願いします



ついでなので今まで作った草履を一挙公開~ハート


IMG_8352.JPG


ほとんどアンティークの端切れから作っていますが
下の真ん中はキャス・キッドソンのファブリックで作りました。


IMG_8351.JPG


上二つはユザワヤで購入した同じ生地を使っています。
左上の時雨草履のドームもユザワヤです。

時雨草履だけは船場のちぐささんで作っていただきました
ドームの部分を作る職人さんが皺がよるので嫌がっている
と仰っていましたが
「私、自分で履くので問題ないです!!!」
と強引に作っていただきました・・・

でも、製作後にブログなどでの紹介も
ご了解くださいましたので
きっとまた作ってくださるはず!!ww

下の右は龍村の帯の端切れから
真ん中はアメリカンヴィンテージファブリックで作っています。


自分で作ったもの以外に買った草履もあるので
けっこう大きな下駄箱がタイヘンなことに(汗)

でも、「この色合いのお着物に合う草履がなかった(泣)」
と思ってはまた作り
カワイイ端切れを見つけては
「すわっっ!草履にっ!!」
ってなっちゃうんですけどね~・・・ww



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Last updated  2016.02.02 21:16:09 コメント(2) | コメントを書く


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