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けいじばんZZ


初めておいでいただいた方に。


2006年09月11日
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テーマ: 旅の写真(3582)
会期ぎりぎり、終盤の「大地の芸術祭」に足を運んで。。。
越後の山間部、強い日差しの金曜日と土曜日の2日間だけで、すっかり日焼けしてしまいました。

2000年に開催されて以来、今年で3回目を数える 越後妻有アートトリエンナーレ2006 という芸術祭は、山と川、棚田と美しい集落の点在する広大な妻有地域を舞台に、過去2回の芸術祭で制作された130作品(恒久作品)に加えて、この夏40の国と地域から200組のアーティストの作品があたらしく制作、展示されました。

2日間でも、かなり沢山の作品に出会うことができましたが、なんせ330の作品は山の中の集落の一軒屋や廃校など日本の田舎の原風景の中に点在しています。

はるるさんたちが作品を体験できたのは、全体の三分の一くらいかなあ。

マイカーやレンタカーでないひとに、現地発のツアーバス、レンタルの原付バイクや自転車、などの手段もありましたが、1日3000円のレンタルバイクは、お天気さえ良ければ移動手段としてはいちばん快適そう♪

森の中の図書館2

ひとつづつ見て回るには時間がかかるけど、移動中には作品と同じくらい魅力的なもの(風景・ひと・動植物・空と風)にも出会えます。。

けど、やっぱり一番贅沢で理想的な鑑賞の仕方は、1週間くらいゆっくり時間かけて、気になる

とかもぶらぶら歩いたり、立ち止まったりする余裕もあって、好きなところで昼寝しちゃったり出来るようなスタイルなんだろうなぁ。

ひとつづつのアート作品と正面から向き合うとゆーことは・・・。
かなり体力と精神力が必要なことなんだと思うけど。

とにかく、あの「美術手帳」が別冊として特集の増刊号を出すほどに、国際的にも最大級の野外アートの美術展。

近年の大規模な現代美術イベントに、横浜トリエンナーレなんてのがありましたが、あれとは全然違いますね。
横浜トリエンナーレは、現代美術の見本市みたいで、いかにも都会的にさっさとコンパクトに短時間で観れるルートが計算されてて、楽といえば楽。でも大きな会場のなか作家ごと大きな白い壁で区切られてるのが「私は私、あなたはあなた」と断絶されてるような感じがあるので、作品同士のつながりがないに等しい印象を受けました。

森の中の図書館3

今回の妻有アートトリエンナーレはおいらにとって初めてだったのですが、その土地とつながることがテーマになっていて個々の作品の好き嫌いを越えた、展覧会が発する大きなメッセージにちゃんと触れられた感じがします。

「人間は自然に内包される」という、この「大地の芸術祭」の基本テーマは、重要な意味をもっています。

作品がその場所とのコラボレーションとなっているので、その具合のよしあしが
作品のよしあしにつながっているな、と思いました。

あと、現代美術の作品をこれだけ大量に観れると、自分の好きな作品の傾向が分かりますねー。


静かで深く心地よい感覚の空間に気が付かないうちに、いつの間にか連れて行ってくれるような、不思議に気持ち良い作品でした。図書館や読書が好きなひとには、たまりません♪

森の中の図書館1

作品番号277 作者トビアス・レーベルガー(ドイツ) 題名フィヒテ(唐檜)


山の中の「ほとんど隠れた」場所にその図書館はあります。森の中、徒歩でしか辿り着けない野外図書館の地面は場所をはっきりするために整地されて、周辺と異なった設えとなっています。
図書館内には本棚と椅子、ベンチがあります。家具と本棚は防水素材でできていて、木々から照明器具がぶら下がり、夜間の読書も出来るようになっています。防水本棚の中には、日本語に翻訳されたドイツ文学の選書が並んでいました。

「深い森」に例えられることがあるドイツの思想・文学を森の図書館として表現したこの作品に、ポップなデザインの家具を用いたのは、難解に思われる事柄への入口として誰にでも接することが出来る作品を作ろうという作者の考えがあり、作品タイトルはドイツの哲学者の名と木の名前をかけているそうです。
ドイツ本の収集には出版社を始め多くの人たちの協力を得ているようです。



野外の広い地域に展開された、本当におおきな美術展でした。
?な作品やあまり記憶に残らない作品もいっぱいあるなかでやはり、ひとつかふたつ、その作品を前にして感じた体験がその後の自分の内面、生活を少しかもしれないけど、変えてくれることがあります。そういう体験をすると、やはりお金と時間かかっても、作品との出会いに足運ぶことの大事さを思い知らされます。




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最終更新日  2006年10月09日 08時08分11秒
コメント(19) | コメントを書く
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Re:森に開かれた図書館(09/11)  
salut_chloe  さん
森の中をオリエンテーリングをしながら美術との出会いを楽しむようなコンセプトなのでしょうか。すごくユニークな試みですね。 (2006年09月12日 01時07分06秒)

おもしろそうですね~  
月がらす  さん
最近は美術系のイベントも、すこ~しずつ増えてきているような気がしますが、二日見ても見終わらないイベントとはすごいですね(^-^)。
色々と面白い作品がありそうですね~ (2006年09月12日 01時24分31秒)

はじめまして  
yarnam  さん
越後妻有アートトリエンナーレ2006、8月の後半に見にいきました。はじめて行きましたが、期待していなかっただけに、場所と不可分な作品に感動しました。 (2006年09月12日 01時37分27秒)

Re:森に解放された図書館(09/11)  
clearbox  さん
こんな自然な雰囲気で
森の中を楽しめるアートって
大好きです
         ♪

(2006年09月12日 04時00分37秒)

clearboxさん  
はるる!  さん
>こんな自然な雰囲気で
>森の中を楽しめるアートって
>大好きです♪
-----
「もっと作品を集中させて、まわりやすくしなくては」と、6つの市町村がこぞって反対したらしいのですが、総合プロデユーサー北川フラムさんは必死になって広大な地域に作品をばらまくことに専念したらしいです。

「20世紀は効率化の時代だった。できるだけ手間ひまをかけないで、ほしいものを手に入れること。それは都市の価値観でもあったと思います。けれども、この妻有では、手間ひまをかけて作品をまわってもらいたいと考えた。この地域で生きてきた人たちは、手間ひまかけて自然や大地と格闘し、農業を営み、里山の風景をつくってきた。芸術祭に来られる方はここでは効率的であることをやめ、まずこの里山を歩き、流れている時間を感じることからはじめてほしかったのです。」北川フラム (2006年09月12日 06時04分28秒)

Re:森に解放された図書館(09/11)  
森の木漏れ日の下で本を読むなんて、考えただけでうっとりしてきますね。 (2006年09月12日 10時45分02秒)

Re:森に解放された図書館(09/11)  
初めてお邪魔させていただいてます。越後妻有アートトリエンナーレでは感じのいい「こへび隊」さんにとってもお世話になりました。そうですか、お嬢さんも「こへび隊」さんだったのですね。土地と作品と人が響きあっていました。よろしくお伝えください。コメントありがとうございました。 (2006年09月12日 11時01分36秒)

楽しかったです  
雪椿2005  さん
はじめまして コメント TBありがとうございました

大地の芸術祭には二度ほど足をはこびました
とっても楽しかったですね
日々に追われ生活をしていると
アートとか芸術とかは私にとってもっとも遠いところ
手の届かない存在でした。
こうしてツマトリにいかなければ
二度と触れることのない世界だったのかもしれません
わからないこともたくさんあります。
だから自分の感性を信じようと思っているのでが・・・

アートの中には、必ずしも見てきれいとは限らないものもあるし、
意味を読み取ろうとしても不可解な作品もある気がします
そもそも意味自体ないものだってあるのではないでしょうか?
たとえば、地面に丸く円を描いて石ころが並べてあって、
それで作品ございといわれても面食らってしまいます。
おそらくそのせいで、
「わからない」=「だから、これは自分の鑑賞範疇には入らない」
という図式でいままでは切り捨てていました。
また以前 絵の詳しい友人に連れられ絵画展に
その人の前では自分なんか美術の「び」の字も知らない素人同然で、
いろいろ説明をうけたのですが意味すらわからなくて
自信を失ってしまッたことがあります。

けれどよく考えると絵にしたって写真にしたって 
まだまだ作品を見ていなかったりするんですね。
つまり、私自身が食わず嫌いだけだったのかも知れませんネ^^

もっと多くの作品を見てみたい
素敵な作品と出会いたいそう思いました。
きっとアートはわれわれの生活を
豊かにしてくれるもののはず。
大前提として「楽しむ」ことを忘れないようにしたいと思います。 (2006年09月12日 23時43分22秒)

雪椿2005さん  
はるる!  さん
>大地の芸術祭には二度ほど足をはこびました
>とっても楽しかったですね
>日々に追われ生活をしていると
>アートとか芸術とかは私にとってもっとも遠いところ手の届かない存在でした。
>こうしてツマトリにいかなければ
>二度と触れることのない世界だったのかもしれません
>地面に丸く円を描いて石ころが並べてあって、
>それで作品ございといわれても面食らってしまいます。
-----
その石ころのひとつひとつに、その地域に住んでいらっしゃるたくさんの老若男女たちの、それぞれひとりひとりにとって「いちばん大切なひとの名前」が書いてあるんだそうです。。。。ぼくも、何気なく見過ごしてしまい、あとで知った話です。

思いがけない、こんな発見も「楽しみ」のひとつ、なのかなあ。

とにかく、他ではなかなか見られない魅力的な美術展でしたね。

パスポートが3500円という入場料金にもかかわらず、目標の30万人を上回る観客が59日間という限られた期間に訪問したそうです。 (2006年09月13日 00時03分48秒)

salut_chloeさん  
はるる!  さん
>森の中をオリエンテーリングをしながら美術との出会いを楽しむようなコンセプトなのでしょうか。すごくユニークな試みですね。
-----
日本各地の作家ばかりでなく、世界の一流アーティストが新潟県の山間部の豪雪地帯で作品展開を繰り広げた美術展だったので、注目度は高かったようですね。。。

中国中央電子台の取材チーム一行とか、熊本県知事一行のツアー、国交省の日本風景街道の視察、建設業協会の方々、新潟日報のこども体験でツアー、日本IBM本林さんご一行、経済同友会の渡辺正太郎さん、三菱地所渡辺さん一行、毎日新聞手塚さん、群馬県地域づくりグループのツアー、NHK津島さん、大阪府現代美術センターの人々、ロシア総領事と、ここ数日だけでも、ふつうの美術展ではなかなか観られない顔ぶれが。
(2006年09月13日 00時28分18秒)

素晴らしいお祭りでした  
じん さん
はじめまして。トラックバックありがとうございます。
この図書館も、不思議な作品でした。ぼくが行ったのは、夕方のことだったので、ひとりではちょっと怖い感じもしました。明るいと、また全然違うようですね。
本当は、こういうイスに座ったりしながら、ひとつひとつの作品をじっくりと堪能できればいいのでしょうけど、ぼくは、まるで「スタンプラリー」のごとく、駆け足で回ってしまいました。でも、ほんとにすてきな時間でした。
(2006年09月13日 07時27分58秒)

月がらすさん  
はるる!  さん
>最近は美術系のイベントも、すこ~しずつ増えてきているような気がしますが、二日見ても見終わらないイベントとはすごいですね(^-^)。
-----
都会中心のイメージがある現代アートは、もてはやされたバブル時期以降、長期低迷の傾向にあるみたいです。

そんな現状の中では、この美術展は画期的な成功例になるようです。 (2006年09月13日 08時15分01秒)

yarnamさん  
はるる!  さん
>越後妻有アートトリエンナーレ2006、8月の後半に見にいきました。場所と不可分な作品に感動しました。
-----
雪国の里山を取り巻く自然と、アートが不思議に渾然一体となっていましたね。 (2006年09月13日 08時20分04秒)

旅人の聖地カオサンの日本料理店「竹亭」さん  
はるる!  さん
>森の木漏れ日の下で本を読むなんて、考えただけでうっとりしてきますね。
-----
確かに読書好きなひとにとっては、いちどは夢見るようなシチュエーションだと思います。 (2006年09月13日 08時22分08秒)

Re:素晴らしいお祭りでした   
はるる!  さん
じんさん
>この図書館も、不思議な作品でした。ぼくが行ったのは、夕方のことだったので、ひとりではちょっと怖い感じもしました。明るいと、また全然違うようですね。


夜の暗い森の中で、こんなのが出現したらどうでしょうね?!ステキに思えるけど、やっぱり、不気味かなぁ~。笑

>本当は、こういうイスに座ったりしながら、ひとつひとつの作品をじっくりと堪能できればいいのでしょうけど、ぼくは、まるで「スタンプラリー」のごとく、駆け足で回ってしまいました。
-----
そうそう、美術館賞というよりも、スタンプ集めみたいで、証拠写真?!をさっさと撮影して、そそくさと次のポイントに向かうひとが目立ちました。
時間が欲しかったですよね♪ (2006年09月13日 08時29分05秒)

Re:映像】森の青空図書館~妻有アート2006(09/11)  
七生子☆  さん
ご無沙汰しています。
本当。私もぜひ野外アートに参加して、
野外図書館を利用し、木陰で自然を感じながら
読書に耽ってみたいです。
毎年開催されているんですか!いつかは、絶対に! (2006年09月16日 23時45分36秒)

Re[1]:映像】森の青空図書館~妻有アート2006(09/11)  
はるる さん
七生子☆さん
>本当。私もぜひ野外アートに参加して、
>野外図書館を利用し、木陰で自然を感じながら
>読書に耽ってみたいです。
>毎年開催されているんですか!いつかは、絶対に!
-----
トリエンナーレなので、3年にいちどきり、みたいです。
なもんで、次回は2009年です。
(2006年09月17日 08時02分02秒)

素敵!!!  
 こんなイベントがあるんですね♪
全然知りませんでした。
素敵だわぁ。
自然も図書館も美術も大好きなので、行ってみたいです。
来年もあるのかなぁ。。。。
あったら絶対行きたいです♪ (2006年09月22日 12時36分18秒)

チビろっちぃさん  
はるる!  さん
> こんなイベントがあるんですね♪
>全然知りませんでした。
>自然も図書館も美術も大好きなので、行ってみたいです。
-----
実はこの作品、常設展示されているので、現地に行けは他のたくさんの野外アートといっしょに、いつでも無料で体験することが出来ます。

ただ、駅の近くと言っても山の中なので、ゆうぐれどき以降の時間に訪問するとちょっと怖いかも?! (2006年09月22日 13時41分15秒)

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